
みなさんどうもこんにちは!名古屋でギター講師をしているきとうゆうきです。ここ1年くらいでかなり作曲・DTM環境を揃えられるというお財布事情のラッキータイムが発生しており、お陰様で絶賛金欠です。
オーディオインターフェイスやスピーカーの話も後々、別の記事でご紹介したいと思っているのですが、今回はあえてマイクプリのお話をできればと思います。サウンドハウスを眺めていたりYouTubeを見て回る中で特に気になったマイクプリがいくつかあるのでご紹介していきます!
また、ギタリストが選ぶということでアコギやエレキギターで使いやすそうか、という軸で選んでいきたいと思います。
1. UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / 710 TWIN-FINITY
まずはハードウェアといえばUNIVERSAL AUDIOと言われるほど大大大定番のメーカーの710をご紹介していこうと思います。
ミュージシャン界隈では専らオーディオインターフェースの「Apollo Twin」が有名ですよね。
こちらの商品がいいと思ったきっかけは、ギタリスト・ベーシストあるあるとしても知られる「真空管かトランジスタか」みたいな問題を一度に解決できるマイクプリであるところです。
ソリッドステートと真空管を中央のノブでブレンドできて、真空管で発生するウォームな二次倍音を付加するか、ソリッドステートで三次倍音を付加するか......を両方試すことができるのが嬉しいです。
ここが両方試せることで、ボーカルでもベースでもギターでも様々な楽器に対して試していって自分なりのセッティングレシピを作ったり、知見を広げるきっかけにもなったりするのかな?なんて思っています。
また、ビジュアルで楽器を買う勢のきとうとしては、ハーフラックをマウントできる金具とかあったらぜひお家に置いてみたいなと思いました!もしマウントできるやつご存じの方はこっそりSNSで教えてください。
2. GREAT RIVER ( グレートリバー ) / ME-1NV
YouTubeでエンジニアさんがオススメしていたので動画などチェックするようになり、最近特に気になっているGREAT RIVERのマイクプリアンプです。
ラックマウントもいいけれど、「外でも使いたいしそもそも机のスペースを奪われたくない」という方、おそらくこちらはかなりご希望に沿えるアイテムなのかな?と思いました。
品番の末尾からも分かるように、Neve系のプリアンプとなっているようです。最近まで存じ上げなかったメーカーなのですが、サウンドハウスでの評価も非常に高いことからお値段以上のパフォーマンスを出してくれるかな?と思っています。
1つ注意点としては、こちらの製品は110Vとなっているため真価を発揮するには昇圧トランスをかまして使ってあげる必要があります。僕も110vの真空管アンプを持っているのですが、昇圧トランスがあるのと無いのではあまりにも大きな違いがあるので必ず用意することを強くオススメしておきます!
3. WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA73-EQ
3つ目はUNIVERSAL AUDIOの1176やLA-2A、名機と言われるマイクなどの再現モデルを数多く販売しているWARM AUDIOのNeve系マイクプリアンプです。まずはなんと言ってもビジュアルのかっこよさでしょうか。これがラックにマウントされているだけで僕の演奏パフォーマンスはきっと10%くらい良くなる。
EQがついているタイプのガチNeveマイクプリは20万や30万円以上は絶対覚悟しないといけない中、なんと10万円弱で買えてしまうという驚異的なコストパフォーマンスが一番の良いところかと思います。
UA Sparkというサブスクで1073NeveやLA-2Aコンプレッサーなどのプラグインが抱き合わせで使えるDTM機材があって、パソコン上では1073をよく使うのですが......やはりキックやベースなどに使うことで低音をモリモリ出すという使い方を個人的にはよく行っています。
ギターやボーカルで使うとどうなるのかは僕もぜひ一度使って体感してみたいです。やはりアコギは良い音が録れそうなイメージ。レビューではボーカルに使われている方もいらっしゃるようで、音が前に出てくるといった評価をされています。
4個のレビューいずれも星5つということでかなりコスパの高い製品だということが窺えますね!
4. dbx ( ディービーエックス ) / 676 真空管マイクプリアンプ/EQ/コンプレッサー
dbxと聞くとかなりお手頃価格のコンプやマイクプリのイメージが強いかもしれません。僕も実際そういうイメージをしていました。
が、しかし676は僕らのイメージしている価格帯とは少し違って10万円台の製品となっています。こちらはマイクプリだけでなく、EQやコンプレッサーなどもまとめて付属している製品ですね。
やっぱり色々付いているほうが音を追い込みやすかったりするんでしょうか?中にはGREAT RIVERのようにシンプル設計で「通すだけで音がよくなる」といった印象のマイクプリもあればdbxのように積極的に音を作っていくタイプなど様々あるみたいですね。
デモ演奏&解説をしているギタリストさんの音が素晴らしくて、2Uのスペースを捻出できる方はこちらも選択肢として大いにありかな?と思います。
5. FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / ISA One 定番マイクプリアンプ/DI
レビュー数15件に対して星4.0と、文句なしのまさに「定番」マイクプリアンプの一角となっています。チャンネルストリップやマイクプリアンプ、ひいてはオーディオインターフェイスなどオーディオや楽曲制作に広く携わるFOCUSRITE社の逸品ですね。
専門外の僕でも聞いたことのある、「トランス」でよく耳にするのがCarnhillとLundahl。エレキギターで言うところのGibsonとFenderのようなものなのでしょうか?ISA OneにはLundahl LL1538というトランスが搭載されているようです。
また、マイクプリアンプを買うと自動的にコンプレッサーやチャンネルストリップも欲しくなってくると思います。ギター買ったら「次はエフェクターとかアンプ買おう」ってなりませんか?僕だけ?
そんな時にインサート端子。ISA Oneのインサート端子にコンプレッサーなどを挿すことができるようで、万が一物欲スイッチがONになってしまった際も拡張性があるので心配なしですね。
ということで、今回は気になったマイクプリを4つ選んでお話させていただきました!気になるアイテムは見つかったでしょうか?まだハードウェアは試した経験も買った経験も浅いので、逆にギターに合うマイクプリなどあればぜひ教えていただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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