走馬灯の景色が瞬く間に消え去るかの如く過ぎた2022年。そのフィナーレは、何と、人生初の失神体験となる!慌ただしい日々が当たり前の昨今、年末30日は成田本社の最終日ということもあり、何かと自分でやるしかないのが自分の会社の悲しい現実だ。そんなこともあり、早朝から酒々井パーキングエリアの松屋で朝定食。そして、成田の高倉町珈琲にこもって会議をしながら仕事していたため、昼の食事はトースト半斤のみ。ゆっくり食事をする暇など、あろうわけがない。その後、成田本社に移動し、年末の挨拶を社員と交わしながら、あっという間に夜7時になってしまった。
夜の本社は暖房が入っておらず、真冬のマラソンが原因でめっきり冷え性がひどくなったこともあり、体が凍えきって全身が震えてきた。限界に達したことから、まだ、数名社内に残っているのを知りながら、足早に年末の別れをみんなに告げた。そして車で成田から東京まで急いで戻るも、車内のヒーターを28度に設定しても、体が温まるまで30分以上かかってしまった。12時間ぶっつづけの労働に加え、昼食もほとんど食べておらず、体は悲鳴をあげていたのだろう。。。
自分の家の車庫に車を止めた時、ほっとしたと同時に、まだ、冷えきっている体をどうするか。。。そんな自問自答に対し、答えを得るに時間はかからなかった。近くのサウナにぶっ飛んで入ることにした!サウナといえば、自らが経営する「成田の命泉大和の湯」が目に浮かぶ。自分は温泉経営のプロなのだ。しかも、今は亡き父親もサウナや温泉を経営していたことから、小さいころからサウナには入りびたりだった。だからこそ、冷え切った体を温めるサウナに飛び込むのは、当たり前だったのだ。
そこらかはじまる長い話を短くしよう。サウナにすぐに入ったまではいい。。。汗をかきはじめ、横になり、リラックス。それもよしとしよう。いったん出て、2度目のサウナもOKなのだ。ところがそこで異変が起きた。初めての経験だが、なんとなく気持ちが悪いのだ。軽い吐き気というか、これは何だろう、と悪い予感がよぎる。こりゃ、やばいかな、と思って立ち上がり、サウナ室から出ることにした。そこで記憶が途絶えた。。。
遠くから声が聞こえる。。。「だれか救急車呼んで」「大丈夫ですか!」人の声が脳裏をすーーと過ぎていく。。「いったいここはどこなのだろうか?」と、その時「は!」と我に返る!「まさか?」「倒れたのか!」「ありえない!」と意識が戻ってくると、何と当たり前のことだが、自分はサウナ室のドア前の床に裸で横たわっていたのだった。何という屈辱、何という悲劇だろうか。遂にありえないことが起きてしまった!人生いろいろ、体験もいろいろ、が、この歳で素っ裸で公然と床にこけている自分がいた。
そもそも昼食も食べず、水分も補給せず、12時間ぶっ続けで仕事して、空きっ腹でサウナに飛び込むのが無謀!自業自得!バカまるだし!最低の自己管理!能無しとしか言いようがない。そんな状況で高熱100度の窯のようなサウナに入れば、昇天免れないのは当たり前ではないか!反省しきり。ま、幸いにもその後、無事、自分で立ち上がり、店を出て自分の足で家まで戻ることになる。無論、救急車はこなかった。脳溢血でもあるまいし、過労からのぼせただけなのだろう。が、失神の後遺症だろうか、翌朝まで頭はメニエール症候群になった時のようにボーっとしていた。
こんなつまらん、どうでもいいことを書いて2022年を終わる自分がますますXXに思える。なぜ、そんなにまでして、我慢しながら仕事をしているのか、なぜ、やめないのか、休むのも仕事のはず。いつか、くつろぎたい。いつか年末年始くらいは、ゆっくりしたい。。。そんな夢を描きながら例年、年末を過ごしてきた。そして遂にまた、新しい年、2023年を迎えることとなる。しかし物事は考えようだ。完全に無になった失神状態から、すっきりと、新年を迎えるのだ。まあ、それも悪くないのかもしれない。
2023年はやはり、「中学生日記」を見て感動したように、少年時代のような恋心に芽生えて、毎日がワクワクするような日々を歩み続けていきたい。そうすれば、もっと若返る自分がいるような気がする。人生、愛があれば、好きな人がいれば、そして信仰があれば、どんな悩み苦しみも乗り越えていくことができる。それが僕のロマンだ。そして仕事をしながらも、苦しみ、困っている子どもたちに手を差し伸べ、できることから何でも手掛けていく。そうすれば、たとえ心に描いた陽炎のようなロマンを手にすることができなかったとしても、自分の人生に悔いは残らない。そんな強い思いをもって、2023年もまっしぐらにチャレンジしていくことにする。もう、倒れることはない。。。
