ここから本文です

これは凄い!ペダルレビュー Rogers「RP100 Dyno-Matic」

2021-12-14

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

みなさま、こんにちは!
今回レビューさせていただくのは2019年に国内販売がスタートしたRogersのドラムペダル「RP100 Dyno-Matic」です。
Rogersはアメリカの歴史あるドラムメーカーであり、80年代に一度倒産したものの2017年に復活しました。
今回は、そんなRogers渾身のドラムペダル「RP100 Dyno-Matic」の「良いところ」も「悪いところ」も包み隠さずレビューしたいと思います。

SPEC

  • Dyno-Matic
  • シングルペダル
  • 質量:約2.3kg
  • ビーター:フェルト/プラスティック2Way クイックフリップ・デュアルサーフェスビーター
  • ドライブ方式:シングルチェーン
  • 調整可能箇所:ペダルボードアングル、ビーターアングル、スプリングテンション、チェーンアングル、ポスト高、トウストッパー
  • 専用バッグ付き

LOOKS

ドラムペダルは、観客からはバスドラムに隠れて見えないことが多いですが、自分の気に入ったルックスのペダルを使うことで愛着も湧いて練習が捗ったりしますよね。見た目から入ることも良いことだと思います!

色はシルバーです。形はかなり奇抜ですね。ゴツゴツしていてカッコいいです。
デザインは、RogersのヴィンテージペダルのSupremeやSwiv-O-Maticがベースとなっているため、ヴィンテージ感もあり、マニアには堪らないルックスです。
俳優で例えるならシルベスター・スタローンですかね…?

Rogersのロゴが所々に入っていて、こだわりを感じます。

チューニングキーが付いているのはとても便利です。
底面には滑り止めラバーが付いています。
トゥーストッパーは取り外すことも可能です。

専用ソフトケースはRogersロゴの刺繡入りです。
作りもしっかりしています。

裏側には、マグナカートの柄の部分に引っ掛けられるような形状があります。荷物の多いドラマーには嬉しい仕様ですね。
ちなみにペダルの重量は約2.3kgです。ドラムペダルの中では比較的軽いほうだと思います。

踏んでみた感想

実際に私が叩いた動画がありますので是非ご覧ください。

オールマイティに使える

私が普段使っているドラムペダルは、主にDW5000AD4とLudwig Speed King(復刻版)です。
使い分けとしては、ロックなどでバスドラムの音量を出したい時はDW5000で、それ以外はLudwig Speed King、という感じです。
今回のRogers RP100 Dyno-Maticは、踏み心地はシンプルで標準的な踏みやすさでした。そして、調整の仕方によっては、フェザリングなどの繊細で小音量なプレイから、大胆で大音量なプレイまで出来ます。よってこのペダル一台でもう十分という感じです!

調整の幅広さ

調整可能箇所を色々と弄ってみた感想は、その調整部分の多さゆえ、どんなペダルの踏み心地も再現できそうだと感じました。
実際にDW5000のフレームの高さやフットボードの角度、前後位置に合わせてRogers RP100 Dyno-Maticを調整してみたところ、DW5000にそっくりな踏み心地のRogers RP100 Dyno-Maticが完成しました!当たり前ですね(笑)
従って、クセのある他のペダルからRogers RP100 Dyno-Maticに移行する場合も、一旦前のペダルの設定に合わせた調整ができるため違和感なく移行できると思います。
フレーム全体の高さ、フットボードの角度、ボード自体の前後位置などが独立して調整できるのは、素晴らしいですね。そして、これこそがこのペダルの醍醐味なのかなと思います。ペダルの設定を色々弄ってみてペダルの踏み方の研究をすることは上達にも繋がるので、一見上級者向けのペダルに見えて、実は初心者の方にもおすすめできるペダルなのかもと思いました。

詳しい調整の方法に関しては、サウンドハウスさんのこちらの記事が分かりやすいです。
第1回 Rogersペダル「RP100 Dyno-Matic」機能紹介&セッティング方法まとめ

踏み心地は標準的

色々と調整はできるものの、基本的な踏み心地は標準的です。
また、シングルチェーンかつ、DW5000のようにアンダープレートでガッチリと固定されている訳ではないので、程よい遊び(ガタ感)があります。そのため、音に関してもアンダープレートがあるペダル特有の「詰まったような音」の感じは無く、低音域が「ドゥオーン」と抜ける気持ちの良い音が鳴らせます。このあたりはLudwig Speed Kingに近いかなと思います。
また、アンダープレートは無いですが底面には滑り止めが付いているため、Ludwig Speed Kingのようなアンダープレートも滑り止めも無いペダルに比べると、安定性は非常に高いです。小口径のバスドラムでの演奏時にバスドラムが滑って前に進んでしまうことも抑えられると思います。

ビーターが良い

このビーターは、バネ付きのビーターヘッドを押し下げるだけで打面(フェルトとプラスティック面)の切り替えがワンタッチで出来ます。この機能はかなり便利です。
このビーターの重さは約91gです。DW5000標準のビーター(SM101)の重さは約101gで、DWと比べると軽く感じますが、ビーターの中では若干重めな部類です。
Pearlのビーター(B-200QB)の重量が約90gで、踏んだ感じの重心も近いかなと感じました。

ちなみに、このビーター(RP100B)は単品でも販売しています。嬉しいですね。

優秀なポイントが盛り沢山

他にも唯一無二の便利な機能は多いです。

  • バスドラのフープへ取り付けがワンタッチで可能。
  • スプリングの強さの調整ネジが上向きで手の届きやすいところにある。

などなど、本当に痒い所に手が届きます。
見た目はオシャレで機能性も抜群。素晴らしい。

欠点?

ここまで絶賛の嵐でしたが、欠点も一つあります。
フットプレートの縦方向に伸びる溝が意外と深いため、素足や靴下で踏むと少し痛いです。
もちろん、靴で踏む分には問題ないです。

また、見た目が少し似ているTAMA HP50と迷う方も多いと思います。迷ったらどちらも買いましょう。

最後に

結局のところは「百聞は一見に如かず」ならぬ、「百聞は一打に如かず」です。
ご自身の目で、耳で、体で、このRogersペダルを体感していただきたいです。

余談ですが、私のバンドの紹介もさせてください。

ガールズ・オン・ザ・ラン

東京・高田馬場発、4人組フォークパンクロックバンド。
鋭く刺さるような歌と、熱量の高い演奏が持ち味。現在までに2本の完全自主制作デモとリリックビデオを発表、2020年11月には1st EPが発表された。

杉本(Vo/Gt、作詞作曲)は前身バンド「ブレインストーミング」で、渋谷O-westにて行われた未確認フェスティバル2018セミファイナルに出場。大学進学を機に地元青森県から上京し、2019年にガールズ・オン・ザ・ランを結成した。デモ音源「ユニットバス」「サンクチュアリ」は、両曲ともBeFM「ゆうらじ!Hachinohe」エンディングテーマとしてオンエアされた。

RO JACK for COUNT DOWN JAPAN 20/21 では7月度入賞アーティストに選出。12月には同オーディションの優勝アーティストに選出され、COUNTDOWN JAPAN 20/21への出場権を獲得した。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら

阿久津光正

1996年生まれ。埼玉県出身の週末ドラマー。 6才でピアノ、10才でドラムとギターを始める。ドラムは藤井修、大森ひろ、広瀬賢佑、神田リョウに師事。 得意とするジャンルは、Oldies, Rock, Punk, Funk, R&B, Soul, Fusion, J-POP。 現在は『ガールズ・オン・ザ・ラン』、『WILD SAITA FLOWERS』、そして自身のリーダーバンド『わいわいフュージョンズ』などで精力的に活動中。 好きな食べ物は、肉とカレーとラーメン。
Twitter https://twitter.com/beroberobe1127

Rogers / RP100 Dyno-Matic ドラムペダル

Rogers

RP100 Dyno-Matic ドラムペダル

¥25,800(税込)

ドラム用フットペダル、シングルチェーン、バッグ付き

評価00011

ブログ有り 動画有り

約3ヶ月

数量
 
 
 
サウンドマートスキル出品を探す サウンドナビアフィリエイト記事を書く

カテゴリーから探す

翻訳記事

ブログカレンダー

2025年4月

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30

ブランドから探す

ブランド一覧を見る
FACEBOOK LINE YouTube X Instagram TikTok