第3弾となる今回は、定番のスノコ型エフェクターボードPedaltrain(ペダルトレイン)の組み込みで使用したケーブルを紹介します。

今回、電源部にはpowerCON(パワコン)と呼ばれる端子を採用しました。NEUTRIKがスピコンの技術を使って開発した、ロック機能を備えた電源用コネクターです。実は、照明機材ではよく採用されていたりします。

ブラックのコネクターはTRUE OUTDOOR PROTECTION(TOP)シリーズとなり、屋外での使用に適した紫外線耐性とIP65防水規格に対応し、通電中でも挿抜が可能です。ブルーとグレーのコネクターは活線挿抜非対応の室内向けですが、同じ色のコネクターへ接続すれば良いのでわかりやすいです。

NEUTRIK / NAC3MPX-TOPのファストンには、ニチフ・250シリーズの差込形接続端子、TMEDV 630820-F 青を使用しました。絶縁被膜付きの圧着端子に対応したロブテックス・ミニ圧着工具AK112MAがあれば、適切に端子を圧着できます。

NEUTRIK / NAC3FX-W-TOPの配線は、T8サイズのT型トルクスレンチを使用してケーブルを固定します。


IEC規格のコネクターと比較すると狭いスペースを活用して取り付けることができ、しっかりとケーブルをロックできるところが良いですね。


電線の結線には、ワゴジャパンのワンタッチコネクターも使用しました。電線を挟み込むだけで結線が完了するのでとても簡単です。

パッチケーブルとDCケーブルには、FREE THE TONEのソルダーレス・プラグを使用しました。


カットしたケーブルをプラグにねじ込むだけで完成する3 Monkeys Solderlessのケーブルキットも使い勝手が良さそうで、候補には上がっていました。




ケーブルの製作に活躍するのがケーブルテスター。その中でもdbx / CT-3は、送信側と受信側のユニットを簡単に分離できるため、パッチケーブルのような短いケーブルや設置済みの長いケーブルの導通確認にもおすすめです。
※ TRS用の端子でTSフォンのケーブルをテストする場合、最後まで挿し込んだあと、1段階引き戻します。正しい位置で測定されるとLEDの1番と3番が順番に点滅します。


付属のテスト棒を接続すれば、音と光で知らせてくれる導通ブザー検査モードとして機能します。

電流や電圧などの値を計測することはできませんが、CT-3が1台あればXLR、RCAなどさまざまなケーブルの状態をわかりやすくテストすることが可能です。
エフェクトボードを組み込むとき、ソルダーレスのケーブルキットを使用すると、配線まわりをスッキリと仕上げることが可能です。BOSSやIbanezのようなお馴染みのブランドからもキットが販売されています。プラグの構造やケーブルの種類も豊富なので好みのものを探すのも楽しいのではないでしょうか。