今回は、エフェクターを買ってみたいと考えるベーシストや、次になんのエフェクターを買えばいいかわからないというベーシストに送る記事です。
この記事では主に、「どうやってエフェクターを選べばよいか」「おすすめのエフェクターはどれか」を自分なりに、初心者向けに説明していきたいと思います。
【注意】この記事は初心者向けなのでコストパフォーマンスや使いやすさを重視しておすすめのエフェクターを選んでいます。
ベースエフェクターの選び方とおすすめ
1、プリアンプ編
自分が最もお金をかけるべきエフェクターだと考えています。なぜなら音の肝になり、プリアンプを中心に音を作っていくからです。また、なるべく買うエフェクターを少なくし、安く抑えるため多機能の物を選ぶといいと思います。
おすすめプリアンプ
Vivie ( ビビー ) / OwlMightyII ベース用プリアンプ
このエフェクターはとにかく素晴らしく、踏むだけでいい音が出ます。また、丁度いい音域を調節できるEQや、ベースにおいて必須級のコンプレッサー、オーバードライブサウンドからディストーションサウンドまで出すことのできるドライブスイッチが入っています。これだけ揃ってこの価格はなかなかなく、デザインにも凝っているのでとてもおすすめです。
他には、
安いながらもしっかりとかっこいい音が出る MXR/M80bassDI
いわゆるサンズの音が出る TECH21/Sansamp
攻撃的な歪みを加えることができる Darkglass Electronics/Microtubes B7K Ultra V2 With Aux
がおすすめです。
2、ペダルチューナー編
クリップチューナーとは違い、直接信号を検知するので正確にチューニングができるエフェクターです。高精度で反応速度が速いチューナーを選ぶのがおすすめです。また、正確なチューニングのために、極端に安い物は避けた方が良いです。
おすすめペダルチューナー
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Polytune 3 ポリフォニック チューナー
最大0.02セントの超高精度チューニングが可能で、ポリフォニックチューニングという全弦を一気にチューニングすることもできる画期的な商品です。視認性もよく、暗いライブハウスでも問題なく使えると思います。このエフェクターの最大のポイントは高性能のバッファーがついていることです。バッファーとは簡単に言うと音の劣化を抑えるもので、エフェクターをいくつか繋げるうちに必須になるものです。それがこのチューナーに内蔵されています。
他には、
コスパがよく、様々な色がある KORG/Pitchblack Advance
バッファー装備のチューナー BOSS/TU-SW
がおすすめです。
3、コンプレッサー編
ベースにおいて、とても大事な音の粒を揃えるということのサポートをしてくれるエフェクターです。特にスラップ奏法をするときなどに重宝します。
おすすめコンプレッサー
EBS ( イービーエス ) / MultiComp BlueLabel ベース用エフェクター
このエフェクターは原音を重視しつつしっかりコンプレッサーをかけたりすることもでき、また、このエフェクター特有の音も得られます。意外と原音重視と独自の音を両立できるエフェクターは少なく、高音域と低音域それぞれ分けてコンプレッサーをかけることができるのも魅力の1つです。
他には、
幅広いサウンドメイクができる ViVie/FenneComp
少し使うのが難しいが、多彩な音と抜群のコスパを誇る TC ELECTRONIC/SpectraComp
がおすすめです。
4、オーバードライブ/ディストーション編
続いては歪みをかけることのできるエフェクターです。オーバードライブやディストーションはエフェクターによって大きく雰囲気や歪み具合が違うので数台持って使い分けるのもいいと思います。また、ベース用は種類が少ないのでギター用を使うのもおすすめです。しかし、注意点として低音域までしっかり歪むかを確認するということを忘れないでください。
おすすめオーバードライブ/ディストーション
Effects Bakery ( エフェクツベーカリー ) / Croissant Distortion
このエフェクターはギター用のディストーションですが、ベースに使ってもいい働きをします。歪みもオーバードライブの領域からディストーションサウンドまで幅広くカバーでき、デザインもかわいいのでおすすめです。何よりコスパが凄まじく、1つ3000円ちょっとで購入することができるところも魅力です。
他には、
サステインとトーンで幅広く遊べるベース用ディストーション ELECTRO-HARMONIOUS/Bass Big Muff
小型でオシャレな使いやすいベース用オーバードライブ One Control/Hooker's Green Bass Machine
わかりやすい歪みの大型メーカー産ベース用オーバードライブ BOSS/ODB-3
がおすすめです。
5、オートワウ/エンベロープフィルター編
ワウワウとした面白い音がなるエフェクターです。こちらも低音域までカバーされているかをしっかり確認することが重要です。また、エンベロープフィルターの場合は多彩な音を出せるかも購入のポイントになります。
おすすめオートワウ/エンベロープフィルター
One Control ( ワンコントロール ) / BUTTER YELLOW AUTO QUACK
このエフェクターはギターもベースも両方使えるエフェクターです。フィルターのトーンを大きく変えることができるスイッチが側面にあります。オートワウ/エンベロープフィルターはサイズが大きい物が多いですが、これは小さくて持ち運びに便利です。
他には、
ベース本来の太さを保ちつつフィルターをかけることができる EDEN/CaliforniWAH
細かな設定が可能な MXR/M82 Bass Envelope Filter
荒々しいディストーションサウンドを混ぜることが可能な FENDER/POUR OVER ENVELOPE FILTER
がおすすめです。
6、ファズ編
ディストーションよりもさらに歪んだサウンドを作れるエフェクター。低音域がごちゃごちゃしないか、自分のワウとの相性が良いかなどがファズ選びのポイントです。
おすすめファズ
Effects Bakery ( エフェクツベーカリー ) / Sandwich Fuzz
こちらはさっきオーバードライブ/ディストーション編で紹介したエフェクターと同じ会社の製品です。先程同様、高コスパでデザインもよく、低音域が埋もれません。FUZZというツマミがGAINになるのですが、ツマミを0にしても若干歪むので活躍の場は多そうです。
他には、
オクターバーがついていて、シンセベースのサウンドを作るのに適している MXR/Sub Octave Bass Fuzz
攻撃的だが聞き取りやすいサウンド KATANASOUND/Supper Bass Fuzz
がおすすめです。
7、コーラス編
音を揺らして奥行を出すエフェクターです。ギター用を使うと音の芯がなくなったりすることが多いので、極力ベース用を選ぶようにしましょう。また、コーラスにはデジタル回路の製品が多いので、パワーサプライに電源を繋ぐ場合は気をつけましょう。
おすすめコーラス
ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / BASS CLONE ベース用コーラス
アナログ回路のエフェクターです。綺麗な音が特徴で、ベースのために作られているので、低音域がしっかり生きます。飛び道具的な使い方もできるのでおすすめです。
他には、
フランジャーもかけることができて存在感が出る MXR/M83 Bass Chorus Deluxe
低音感を損なわずにかけることのできる BOSS/CEB-3
がおすすめです。
まとめ
今回は様々なエフェクターの中から種類別に個人的におすすめなベースエフェクターを選んでみました。手頃な価格のエフェクターから定番のエフェクターまで紹介したので気に入りそうな物をじっくり探してみてください。
この記事が多くのベーシストに届いたらうれしいです。
ご覧頂きありがとうございました。
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