
みなさま、どうもこんにちは、こんばんは。
今回は「叩いても音が出なくなってしまった」という症状のPDS1000用バスドラムをお預かりしました。
PLAYTECH ( プレイテック ) / PDS-1000
PLAYTECHのPDSシリーズでハイエンドクラスを誇るPDS1000。アコースティック型となっており、外観はまさに生ドラムそのもの。それぞれが独立しているのでセッティングは自由自在。より本物に近い演奏ができ、ライブステージに置いても見劣りしない本格仕様となっております。

お預かりしたバスドラムを見てみると、まずはメッシュヘッドが破れており、中のウレタンクッションもスカスカのようです。
まずは、音が出ない原因を探るためにヘッドを外していきましょう。

ワぁ…。
ものすごく粉っぽいです。

ビーターを当てるためのウレタンクッションがかなりボロボロになっており、それに加えてセンサー用の配線も断線していました。
一応、配線修正で音は出るとは思いましたが、こうなってしまうとウレタンクッション類も交換が必要です。

パーツ交換の前に、塵となったウレタンクッションを掃除機などで除去します。
粉々具合を見るとまるで小爆発したようですね…。

いざパーツを外していきます。
フレーム保持パーツと、フレームと、センサーベースの3構成なので、割と簡単に取り外しができます。

新しいパーツと比べてみると、劣化具合が一目瞭然です。

構造的には、上の大きいウレタンクッションでビーターを受け止め、ヘッドの衝撃を下のセンサーで拾うものになっています。
ウレタンクッションとヘッドがしっかり接地していないと衝撃が伝わらないため、ウレタンクッションがパーツの要とも言えるかもしれません。
つまるところ、今回お預かりした個体は配線修正のみでは音が出ないような故障をしていました。

そんなこともあり、センサーパーツの周りを一新しました。
ウレタンクッションに関しては驚きの白さです。

新しいヘッドも取り付けると、見た目はまるでぴかぴかの新品ですね。
あとは普通のバスドラムと同様にチューニングボルトを締めていく作業のみです。

組み上がったので動作確認します。
問題無くキック音が出たことを確認し、修理完了です!

(何度キックされたって、もしも叩かれたって、音を出し続けてほしい……!のサムズアップ)
以上、修理日記となります。
また次回もよろしくお願いします。