
終わりの見えないコロナ禍ですが、小さなお子さんをお持ちのお父さんお母さんは我慢の日々を送る我が子を見て心苦しい日々を送っていることと思います。
自宅でゲームやYouTubeを楽しむことも悪くはないですが、やはり子供にはアクティブな遊びも覚えて欲しいものですよね。
そんな親御さんたちに提案したいのがドラムです。
実は子供にとってドラムは始めやすく、なおかつ電子ドラムならコストも抑えることができるので家計にも優しい楽器なんです。
なかなか外に遊びに行くのが難しいご時世、電子ドラムを1台購入して親子で楽しんでみるのはいかがでしょうか? 子供と一緒に上達していく中で親子の絆も深まること間違いなしです。
■ 音程のない楽器だから取り組みやすい
ピアノやギターと違い、ドラムは音程のない楽器です。
厳密に言えば音程はありますが、シンバルの音がドとかレとか気にしながら叩く必要はないということですね。
音程のある楽器は最初の1曲を弾くまでにけっこうな時間がかかりますし簡単な曲しか弾くことができません。
J-POPやロックなんか弾こうと思ったら本格的に練習する必要があります。
それに対してドラムは基本の8ビートさえ覚えてしまえば色々な曲に対応できます。
なんとなく曲に合わせられるという程度ならすぐにできてしまうでしょう。
ピアノやギターはすぐに弾きたい曲が弾けず、子供は「思っていたのと違った」ということで興味を失ってしまうケースがよくあります。
ドラムなら絶対大丈夫!と言い切ることはさすがにできませんが、他の音程がある楽器と比べるとその可能性は低いと言えるでしょう。
■ 体を大きく動かすので運動に近い
基本的に子供は体を動かすことが好きです。
運動が苦手な子であっても本格的に運動嫌いになるのは早くても小学校中学年くらいからで、小さければ小さいほど体を動かすのを楽しんでいます。
ドラムはウォーキング程度の運動量があるので他の楽器と比べたらかなりの消費カロリーです。
もはやちょっとした運動に近いですよね。
上級者のドラマーになると力を使わず運動量が減る傾向にありますが、それを子供に押しつける必要はありません。
大きく振りかぶって叩くのが好きならそのままで構いませんし、ある程度は強く叩いても壊れないようにできています。
感じるままにノリノリで体を動かして楽しむのは音楽の本質です。 ただ、あまりに強打して壊れそうなら止めてあげてくださいね。
■ 独学で学びやすい
ドラムのレッスンに通うとなると月謝は安いものではありませんが、ドラムは独学でも覚えやすい楽器です。
なぜ独学で学びやすいかというと、視覚的にわかりやすい楽器だからです。
始めたばかりのうちは初心者向けのDVDやDVD付きの教則本を購入しましょう。
他の楽器も映像で学んだ方がわかりやすいのは同じですが、指先の細かい動きが必要とされる楽器よりも体全体で演奏するドラムは映像があると非常にわかりやすいです。
ある程度上達してくるとドラムも指の動きが重要になってきますが最初はそこまで気にする必要はありません。
ドラムスクールに通っても最初から指の細かい動きまでは教えられませんので。
また、演奏したい曲があってそれがYouTubeでアップされている場合、真似しやすいのもドラムの利点です。
スロー再生も使えばよほど早いフレーズでない限り何をやっているかよくわかります。
ただし、独学で学べると言ってもそれは大人に限った話です。
小さい子供はいくら映像があってもそれを一人で真似することは難しいでしょう。
まずはお父さんお母さんが覚えて一緒にやってみてください。
■ 最初の1台におすすめの電子ドラム
昔は高価なものだった電子ドラムは価格的にもかなり身近なものになりました。
もちろん価格が高いものは叩いた感触も音も素晴らしく、安価な電子ドラムとはかなりの違いがあります。
しかし、思い立った時に気軽に始めることができる安価な電子ドラムは安いということこそが最大のメリットです。
本格的に上達したいと思った時は買い替えを検討すればいいだけなのでまずは下記のような商品から始めてみるのはいかがでしょうか?
PLAYTECH ( プレイテック ) / PDS-150 電子ドラム
2万円以下という驚きの値段で電子ドラムが購入できてしまいます。 本物のドラムセットはどうしてもサイズが大きくなりますが、低めに調整することも調整も可能なのでお子さんの最初の電子ドラムとしても人気です。
プレイテックの中でも一番安価なモデルですが、ドラムを演奏するにあたって基本的なセットは全て含まれています。
PLAYTECH ( プレイテック ) / PDS-750 電子ドラム
プレイテックの電子ドラムはPDS-150から始まり、250Ⅱ、500とランクアップしていきますが、静音性を求める家庭にはこのPDS-750がおすすめです。
電子ドラムの打面であるゴムパッドは本物のドラムと比べると格段に音量が小さいのですが、ペチンペチンという音はそれなりに遠くまで聞こえてきます。
PDS-750では全ての太鼓類がゴムパッドではなくメッシュパッドというさらに静音性の高いものを採用しています。
叩いた感触も本物に近くなるのでスタジオなどでアコースティックドラムを叩いた時との違和感を減らすことができます。
PDS-150と比べると価格は上がりますが、そのぶんクオリティも高くなるので本格的に上達しようと思った時も使い続けられる商品です。
YAMAHA ( ヤマハ ) / DS550U ドラムスツール
ほとんどの電子ドラムにはイスが付いてこないので別で用意する必要があります。
親子で電子ドラムを共有する場合におすすめなのがYAMAHAのDS550Uです。
子供が使用することを想定されたイスはいくつかあるのですが大人も一緒に使うとなると少し高さが足りないと感じてしまうことも。
この商品は子供用という名目で販売されているわけではありませんがかなり低く設定することができ、なおかつ大人でも満足できる高さまで上げることができます。(高めなセッティング好きな方は少し物足りないと感じるかもしれません)
■ まとめ
今回は子供と一緒にドラムを始めてみようというテーマでしたが、実は数か月前に著者の知人から「息子がドラムを始めたので教えて欲しい」と頼まれたのがきっかけでこの記事を書きました。
電子ドラムが届いたらその知人宅に遊びに行く予定でしたが、結局親子で楽しく取り組んでいるようで私の出番はなくなりました。
数か月経過した今では下の兄弟まで電子ドラムを触りだし、親子3人で上達具合を競っているそうです。
自宅で親子そろって楽しく学べるものというのはそう多くはないので、電子ドラムはこのコロナ禍に最適なアイテムです。
もしかしたら気軽に始めたドラムがお子さんの一生の趣味に結び付くかもしれませんよ。
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