ピックアップといえば真っ先にSEYMOUR DUNCANが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。あまりにご紹介したい商品が多いため「ハムバッカー編」と「シングルコイル編」に分けてお届けします!!
まずは今回のBGM
SEYMOUR DUNCANから私の大好きなウォーレンデマルティーニのシグネチャーピックアップが発売されたことにちなんで RATT - Round And Roundでお届けします。
終始意味の分からない映像が流れますが、ギターソロでウォーレンが屋根から落ちるところは笑いがこらえられません笑。ソロ後半でロビン・クロスビーを指差して画角が切り替わるシーンはかっこいいので必見です!
購入前に知っておくべきSEYMOUR DUNCANの基礎知識
共通の知識となりますが、ハムバッカーは搭載するギターの弦間ピッチによって適切な選択ができるようにポールピースのピッチが選べます。
SEYMOUR DUNCANでは以下のように区分されています。
・SH←GIBSON等に見られるTOMに対応しているピッチ

・TB←FLOYDROSEやシンクロトレモロに対応しているワイドなピッチ

比較していただくとポールピースのピッチが異なることが分かると思います。
ピッチが異なっていると使えないというわけではないですが、各弦のバランスに関わってくるところですので事前に確認しておきましょう。
SEYMOUR DUNCANではモデルや年式により足の長さが異なっていたりするので、こちらのブログもチェックしていただくと安心です!
SH-4 JB
このピックアップなくしてDuncanを語ることはできません。
圧倒的な王道商品で他の追従を許さないほどの人気があるJBはジェフベック氏のテレギブのリアを再現したモデル。数多くの有名ギタリストに使用されています。
JBの本領は何といってもドライブサウンド。ミッド・トレブルが気持ちよく突き抜けていきギタリストならみんな大好きな音がします。
後に紹介するモデルはこのSH-4 JBから派生しているモデルが多いため、原点を押さえれば今後のPU選びの際にもきっと役立ちます!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SH-4 JB Black ピックアップ
SH-1n 59 Neck
PAFを使い勝手よくアレンジしました!といった商品ですがまさにその通りです。
PAFを基にしているPUはよく見かけますが、SH-1はコテコテのビンテージサウンドではなく現代の音楽シーンでも非常に使いやすいサウンドなので使い勝手の良いハムバッカーをお探しの方におすすめ。JBに比べてミッドの存在感は薄いですが、結果として煌びやかで粘りのあるようなハイを引き立ててくれています。それでいながら程よくワイルドでどんな音作りでも余裕があるような鳴り方をしてくれます。
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SH-1n 59 Neck Black ピックアップ
SH-5 Duncan Custom
歪みの具合により欲しい帯域を出力してくれる印象でクランチ〜オーバードライブではSH1に比べミドルがはっきり出力され、ディストーションサウンドではドンシャリ寄りのサウンドとなるためブリッジミュートやスクリームするようなリードギターに最適です。
ドンシャリといってもあくまでも““寄り””という印象ですので汎用性の高さは「一本は持っておきたい!」と思うほどです。
先ほどの59をパワーアップさせたようなサウンドなのでSH-1nをフロント、SH-5をリア等で組合せればどんな現場も怖くないオールラウンドな一本が出来上がりますね!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SH-5 Duncan Custom Black ピックアップ
SH-11 Custom Custom
SH-11はJBと比較するとバランスよくLOW、MID、HIGH、を持ち上げた感じです。Custom Customって同じこと言っているだけなんですが物凄くカッコいい名前ですよね!
こちらも今までの流れと同様にPAF系ですが、このピックアップの一押しのポイントはハイゲインサウンドにビンテージの要素が残されており、バキバキと主張をしないウォームなサウンドがすることです。JBなどのミッドピークのサウンドが扱いにくいと思う方は是非お試しください!
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SH-11 Custom Custom Black
RTM DeMartini
皆さんお待ちかねのウォーレンデマルティーニモデルです!
ウォーレンのプレイを体現したかのようなピックアップで、迫力がありパンチのある音ながら複雑なコードをディストーションで弾いても一切曇らず前面に突き抜けていく爽快なサウンドはハードロックギタリストなら一度は憧れるサウンドだと思います。
ウォーレンは元々JBを愛用していたこともありRTM DeMartini を制作する際は基準としてJBがあったそうですが、比較してもかなり低音がタイトで各弦の分離感も良くいかにもウォーレンらしいサウンドです。迫力がありながらも暴れるような扱いづらいサウンドではないのでウォーレンファン以外の方にも試していただきたいピックアップです。
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / RTM DeMartini TB Black
APH-1n Alnico II Pro HB
アーティスト繋がりでこちらも外すわけには行きません!
Guns N' Rosesのデビューアルバム「Appetite for Destruction」のレコーディングでSlashが使用していたことでも有名なAPH-1!
DuncanのフロントピックアップとしてSH-1n 59と肩を並べて人気が高いピックアップで、艶やかで芯のあるミッドのサウンドはマホガニーボディのレスポールと相性バッチリ。よく「粘り」とか「ウェット感」なんていわれ方をしますがまさにその通り、ここまで色気があるピックアップはなかなか思い当たりません。歪ませた際も粒が整っており、迷ったらとりあえずこれ!とおすすめできる商品です。
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / APH-1n Alnico II Pro HB Neck Black
まとめ
まだまだ紹介したい商品が沢山ありシングルコイルと分けるだけでは全く足りませんでした...笑
SEYMOUR DUNCANの製品は商品自体が独立しておらず、シリーズでつながっていたり改良が施されていたりするので商品を単体で見るのではなく、基にされているモデルや時系列を考えて自分にあったものをチョイスできるところが最大の魅力だと思います。
今回紹介できなかったハムバッカーやシングルコイルは次回ご紹介しますのでまたお会いしましょう!