ギターのシングルコイルピックアップのページを見ていると、説明文に「リバース」や「RWRP」といった表記がされているものに出くわす時があります。
たとえば、FENDER (フェンダー) / Custom Shop Texas Special Strat Pickups Setには「センターはリバースワイヤリングです」との表記が確認できます。
さらに、VANZANDT (ヴァンザント) / VINTAGE PLUS REVERSEは商品名自体に「リバース」という言葉が入っていますし、SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン )/ SSL-1 RwRpには「RWRP」という文字が入っています。
上記のFENDERのピックアップでもそうなのですが、たいてい、「センター用のリバースモデル」とか、「センターはリバースです」という風に書かれています。「RWRP」もしくは「RW / RP」という表記はSEYMOUR DUNCANのピックアップのように商品名であったり、商品のパッケージに書かれており、同時に「センター用」or「Middle」と併記されている事が多いです。
ということで、「リバース=センター用のシングルPU」、もしくは「センターPU→RWRPのものを付ける」という認識をされている方も多いと思います。
じゃ、リバースっていうけど、何がリバース??という疑問がわいてきますよね!!
答えはRWRPという言葉に隠されています。まさかの何も引っ張らないという話の展開!!後が長いのでサクッと進めます!!
RWRPという文字はもちろん略語です。省略せずに表記すると、「Reverse Wind / Reverse Pole」となります。これを日本語に訳すと…windだから風で…「逆風」…。ではないですよ。日本語に訳すと、「逆巻き、逆磁極」になります。
知ってる方は知っている話ですし、知らなかった方は知っておいた方が良いと思われる話ですが、ギターのピックアップは細い導線を巻き付けたコイルの中央に磁石が通っているという構造になっています。はい、これでだいたい予想がついたと思います。
何が「逆巻き」かと言いますと、コイルの巻き付け方が逆!「逆磁極」は磁石が逆に付いている!!という事ですね!!
ほんとかな??
やってみよう!!
という事で、用意してみました。
LINDY FRALIN (リンディーフレーリン) / REAL54 SET WHITEです。説明文に「■センターはリバースワイヤリングです。」とあります。
先ほども書きましたが、真ん中に磁石が通っています。磁石はN極とS極でくっつきますよね。くっつけてみましょう。
センターのみがリバースということは、フロントとリアは同じ向きで磁石が取り付けられています。ということで、くっつけてみると…
こうなります。磁石が同じ向きなので、ピックアップ自体が同じ方向に積み上がる形になります。
次に、フロントとリバースのセンターをくっつけてみましょう。リバース、逆向きに磁石が取り付けられているので…
こうくっつきます!見事に逆向き!!
逆磁極、磁石が逆向きに取り付けられているとはこれではっきりとわかりました。では、逆巻きは確かめられるのでしょうか…。
どうなるんでしょう?気になる結果は次回まで引っ張ります。お楽しみに!!