近年、さまざまなアーティストがサンプリングパッドを使って演奏していますね。皆さんは「サンプリングパッド」と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。「最先端」や「新しい」といったイメージを持つ方も多いと思いますが、じつはサンプリングパッドの歴史は長く、1980年代に始まっています。技術の進化とともにサンプリングパッドは音楽制作の現場で広く使われるようになり、各メーカーからは次々と新製品が発売されています。
今回はKORGから発売されたDRUM, PERCUSSION & SAMPLER PAD「MPS-10」の高品質な機能を主な特徴ごとに分けて紹介しますので、サンプリングパッドを検討している方はぜひ参考にしてみてください!!
電源を点けるとメーカーのロゴと製品名が表示されてパッドLEDが点灯します。赤や緑など様々な色に点灯し、気持ちが上がりますね!!
まずは簡単にコントロールパネルの紹介から!

1. 電源ボタン | 10. RECボタン |
2. ディスプレイ | 11. ERASEボタン |
3. MAIN VOL.ノブ | 12. SW MODEボタン |
4. PHONESノブ | 13. トラック1~4ボタン |
5. KIT+(INS)、KIT-(DEL)ボタン | 14. EDITボタン |
6. METRONOMEノブ、ボタン | 15. WRITEボタン |
7. VALUEノブ、ENTERボタン | 16. EXITボタン |
8. MODEボタン | 17. SOUND OFF(SHIFT)ボタン |
9. LOOPER FXボタン |
ボリューム調整のノブは「MAIN VOL.」と「PHONES」に分かれています。メトロノームBPMを変更するツマミも右隣にあり、使いやすいです。このツマミはEDIT中のページ変更にも使え、画像のようにLEDが点灯するので開いているページが分かりやすくなっています。

EDIT時に項目を選択するためのボタンは画面右側にあり「VALUEノブ」は「ENTERボタン」も兼ねているので直感的な操作が可能です。
8番のボタンは各MODEの画面にボタン1つでジャンプするようになっており、下段の9番~12番はLOOPER FXやRECなどの機能を使用することができます。12番の「SW MODE」を押すと「CC PAD」と呼ばれる位置検出機能が付いた特殊な4枚のパッドの設定ON/OFFを切り替えることができ、PLAY内容に合わせて使いやすく設定が可能です。

さて、続いては機能について主な特徴ごとに分けてご紹介させていただきます。
① 豊かな表現力と豊富なプリセット
幅広いジャンルをカバーできるように2,000個以上のINSTがプリセットされている「MPS-10」。PADにアサインされたINSTを変更することにより、幅広いバリエーションの音色を演奏で使うことができます。
「Toy Box」なんて素敵な名前のKITがあるのもこの商品の魅力のひとつ!演奏の幅が広がることは間違いなしです。

ライブパフォーマンスに向いている本機はループ・サウンドも豊富に搭載しているだけでなく、音切れすることなく音色を切り替えることもできるのが良いですね。
② コンティニュアス・コントロール・パッド
コントロールパネルでも少し触れた、12番の「SW MODE」を押すと変更可能なコンティニュアス・コントロール・パッド。
画像の本体奥側にある4つのパッドなのですが、打点を検出し叩いた位置によって内蔵のエフェクトなどのパラメーターをリアルタイムにコントロールすることができる特殊なパッドです。

エフェクトのパラメーターをコントロールできるだけでなく、SW MODEを「LOOPER」にすると、次にご紹介するルーパー機能をライブパフォーマンス中などリアルタイムにコントロールできます!!
③ 4トラックのルーパー機能
内蔵のサウンドだけでなく、外部入力音も録音できる4トラックのルーパー機能も魅力的です!
各トラックは同期して録音・再生ができるだけでなく、ルーパー専用のエフェクターも搭載しています!

画像は1~3のループを回しながら4のループを録っている所。
こんな感じでDJプレイのような演奏もでき、即興のパフォーマンスにも最適なんです!!
④ サンプラー機能
MPS-10のサウンドと外部入力音を同時にサンプリングでき、サンプリングしたサウンドをパッドで演奏することができます。RECORDERモードとSAMPLEモードがあり、RECORDERモードは録音したサウンドを画像のような波形を見ながら編集して使うことが可能です。

SAMPLEモードではサンプリングした音をKITで演奏できるようにすることができます。操作説明も出てくるので、直感的な操作ができるので嬉しいですね。

⑤ SET LIST機能
パフォーマンス時に役立つ、SET LIST機能はKITの並び順を自分好みの並びに変えることができます。最大8つのSET LISTを登録することができるので、ライブごとにSET LISTを保存しておくことが可能。
SET LISTモードには「SW MODE」長押しから入れるKITのEDITから設定することができます。

編集画面はこんな感じです。最大8個まで、自分好みの順番でKITを並べたSET LIST を呼び出すことができるのはとても便利ですよね!

選択したセットリストに並べたい順にKITを登録!
セットリストは最大24個まで登録が可能です!!

⑥ コンピューター接続、USBメモリー
USB接続したコンピューターとMIDIメッセージ信号やUSBオーディオ信号の送受信も可能です。また、USBメモリーを使って外部で作成したSAMPLEデータをインポートすることも可能。さらにUSBメモリーを使ってバックアップを取ることもできるのでトラブル対策も万全です!

KORGのハイエンド・サンプラー・ドラムパッド「MPS-10」はいかがでしたでしょうか?
ドラマーやライブ・パフォーマーの要求に応えるユニークな機能の数々はきっとパフォーマンスの幅を広げてくれることと思います!