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間違えやすい?「フットスイッチの基本機能」について確認しよう。

2023-12-29

テーマ:実録 ! サービスマン日記, ギター, キーボード

フットスイッチは便利ですね。エフェクター類やアンプのCH切り替え、キーボードで出力ミュートやサスティンのコントロールなど、さまざまな用途があります。

フットスイッチの基本的な機能を理解し、便利な道具を使いこなしましょう。

1.「ラッチ(オルターネート)」「アンラッチ(モメンタリー)」の違い

「ラッチ」「アンラッチ」という言葉をよく耳にし、”おおよそ”の意味は理解している方が多いと思います。しかし、時々勘違いされることもあり、意外にも頻繁にお問い合わせをいただきます。

「ラッチ(オルターネート)」とは、スイッチを押す毎にON/OFFが切り替わります。
スイッチを一回押す(踏む)とON、もう一回押す(踏む)とOFFという風な具合です。
スイッチを一回押せば、押しつづけなくとも(足を離しても)状態が維持されるという特徴があります。単純で分かりやすいので、「ラッチ」は普通のON/OFFスイッチと覚えておきましょう。アンプのCH切り替えスイッチは、(ほとんどの場合)ラッチ式を採用しています。

以下、解説図。

「アンラッチ(モメンタリー)」とは、別名モメンタリーと言うように、スイッチを押している(踏んでいる)瞬間だけONになります。押し続けている間はONの状態が維持され、スイッチから足を離すとOFFの状態になります。キーボードやピアノのサスティーンペダルはアンラッチ(モメンタリー)機能を利用しているため、それらのペダルスイッチはアンラッチ式と覚えておきましょう。

以下、解説図。

このように、「ラッチ」「アンラッチ」とはスイッチがON/OFFになる切り替えタイミングが異なります。しっかり頭にいれておきましょう。またラッチ、アンラッチ機能をフットスイッチ側で変更できるハイブリッドタイプもあります。ラッチ、アンラッチ別でいくつかの商品を紹介しておきますので、用途に応じて選択しましょう。

ラッチタイプ

BOSS ( ボス ) / FS-5L

BOSS ( ボス ) / FS-5L

アンラッチタイプ

BOSS ( ボス ) / FS-5U

BOSS ( ボス ) / FS-5U

YAMAHA ( ヤマハ ) / FC5 フットスイッチ

YAMAHA ( ヤマハ ) / FC5 フットスイッチ

ハイブリッドタイプ

BOSS ( ボス ) / FS-6 デュアル・フットスイッチ

BOSS ( ボス ) / FS-6 デュアル・フットスイッチ

2.「N.O.(ノーマルオープン)」、「N.C.(ノーマルクローズ)」の違い

じつはフットスイッチでは、多くの場合「N.C.(ノーマルクローズ)」を採用しています。表示されている場合もあれば、そうでない場合もあります。というのもフットスイッチではスイッチを押したときにONの状態(機能を有効にする)を想定していることがほとんどですので、基本的には「N.C.(ノーマルクローズ)」ということになります。
しかしながら、「クローズ」ということは、「接点同士がくっつく=ショートする」という考え方です。そうすると「“ショートする=導通がある状態=機能ON状態”なのでは?」と思う方も沢山いるかと思います。
ここが間違いやすいポイントです。フットスイッチにおける「N.C.(ノーマルクローズ)」の場合、何もしない状態(スイッチを押さない状態)でGNDとHOTが「クローズ(接点がくっつく)」します。

以下、解説図。

そのためHOT信号はGNDに落ちてしまうため、スイッチで制御する機能は無効。つまりOFFの状態となります。

反対にスイッチを押すと、HOTとGNDは切り離されるためスイッチで制御する機能が有効となり、ONの状態となります。

以下、解説図。

少しややこしいかもしれませんが、シンプルに一般的なフットスイッチのほとんどが「N.C.(ノーマルクローズ)」、何もしない状態(スイッチを押さない状態)がOFF状態、スイッチを押すとON状態となる。そう覚えておいて、稀にその反対の仕組みのものもあると心得ておけばよいのではと思います。

「N.C.(ノーマルクローズ)」表示をしているスイッチも紹介しておきます。

ZOOM ( ズーム ) / FS01

ZOOM ( ズーム ) / FS01

ART ( エーアールティー ) / L Switch

ART ( エーアールティー ) / L Switch

以上、商品選びの際のご参考になれば幸いです。

技術サポート / 堀江 司

社会人経験を経て、ESPギタークラフトアカデミー卒業後、楽器音響業界へ。音響機器修理エンジニア就いて10年。PA音響機器の修理を中心に数多く携わってきました。年々修理分野の幅を広げ、現場で培ってきた知識・経験・技術を土台に、時代とともに変化する新しい技術や製品へ対応すべく歩み続けています。主にJBL、QSC、BEHRINGER、SUMMITAUDIOを中心とした音響機器の修理に従事。電源機器の修理サポートも行っています。第2種電気工事士資格保有。

ART / L Switch

ART

L Switch

¥7,280(税込)

フットスイッチ、ラッチタイプ

ブログ有り

在庫あり

数量

BOSS / FS-5L

BOSS

FS-5L

¥3,850(税込)

フットスイッチ、ラッチタイプ

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在庫あり

数量

BOSS / FS-5U

BOSS

FS-5U

¥3,200(税込)

フットスイッチ、アンラッチタイプ

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ブログ有り

入荷未定

数量

BOSS / FS-6 デュアル・フットスイッチ

BOSS

FS-6 デュアル・フットスイッチ

¥7,300(税込)

デュアル・フット・スイッチ

評価00001

ブログ有り

在庫あり

数量

YAMAHA / FC5 フットスイッチ

YAMAHA

FC5 フットスイッチ

¥2,230(税込)

フットスイッチ

評価000005

ブログ有り

在庫あり

数量

ZOOM / FS01

ZOOM

FS01

¥1,980(税込)

フットスイッチ、RFX1000/2000/FIRE用

評価00000

ブログ有り

在庫あり

数量
 
 
 
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