
こんにちは!作曲家のKaoruです!
今回は、エフェクターの基礎知識まとめの「ラインセレクター/ABボックス」についてお話ししていきたいと思います。
厳密にはエフェクターと言わないかもしれませんがペダルボードに組み込んで使用するものなのでここで紹介していきます!
ラインセレクターは、音に効果を加えるものではなく【柔軟性】を向上させたい時に使用する便利なアイテムです。
多くのエフェクターを使用される方や、ライブパフォーマンスをもっと快適にしたい方は必見です!
■ ラインセレクターとは?
ラインセレクターは、信号回路を切り替えるペダル型エフェクター。
フットスイッチにより切り替えることができるので、瞬時に操作することができます。
基本的には
- 2系統の信号を切り替えることができるものが「ABボックス」
- 3系統以上の信号を切り替えることができるものが「ラインセレクター」
- さらに複雑な回路を切り替えることができるのが「スイッチングシステム」(←この記事では触れません)
以上の、3種類があります。
■ ラインセレクターとは?
ラインセレクターは、センド・リターン端子を搭載したペダル型エフェクターのことを指します。
センドから出た信号がリターンへと返ってくるというシンプルな構造になっています。
このセンドから出た信号がリターンに返ってくるまでの間に、接続された複数のエフェクターをまとめて一括でON/OFFするといった使い方が一般的でしょう。
例えば、ギターソロなどの見せ場でブースターとディストーションのエフェクターを同時に使用したい!という場合に使用したりと、自分の用途に合わせて自由に使えるのが魅力でしょう。
他にもバッファーを搭載しているモデルもあるので大型のエフェクターボードの悩みである「音痩せ」を防ぐことができます。
これらの機能を工夫して使用すれば、本来面倒な動作を一瞬で行うことができますのでとても面白いアイテムだと思います。
他には、チューナーアウト端子を搭載しているものもあります。
内部の構造がシンプルなので、自作する方も多い印象があります。
しかし、最近は安価なものがとても多いのでこだわりがない限り既製品のが良いと思います!
■ ABボックスとは?
構造的にも機能的にもラインセレクターと似ています。
フットスイッチを踏んで信号の切り替えをするといった使い方はラインセレクターと同じですね。
しかし、ラインセレクターと違う点は、ABボックスは入出力のどちらにも使用することができるということです。
例えば
・Aの端子にローランドのJCアンプ、Bの端子にマーシャルアンプを接続して出力先を切り替えるようにすればこれらのアンプを瞬時に切り替えることができます。
楽曲のジャンルによってアンプを使い分けることができるので、ライブパフォーマンスに重宝します。
また
・Aにレスポールを接続、Bにストラトを接続すればギターを持ち替える際に面倒な作業が無くなります。
こちらもライブパフォーマンスに向いた使い方ですね。
ABボックスは、一方通行の信号の処理のみということを覚えておきましょう!
通常のラインセレクターでも、出力側を2つに分けてABボックスとして使うことは可能なので個人的にはラインセレクターをオススメします!
それでは、サウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をご紹介していきます。
BOSS ( ボス ) / LS-2
ラインセレクターの定番モデルとしてロングヒットしています。
コンパクトなボディでありながらも、6種類のセレクトモードが選べる多機能セレクター。
信号回路の切り替えだけでなく、 VOLUMEツマミのセッティングでギターソロやバッキングによって音量をコントロールすることもできます。
また、BOSS製コンパクトエフェクターシリーズへ電源供給も可能なのでコンパクトなペダルボードの構築に最適でしょう!
(電源供給には別売パラレルケーブルPCS20Aが必要)
センド・リターンに何も繋がなければ、クリーンブースターとして代用することができるという裏技もあります。
フットスイッチが大きいのも嬉しいポイントでしょう!
もちろんベースにも使えます!
1つ持っておくとかなり便利ですよ!
VOCU ( ヴォーキュ ) / Magic Switching & Loops
2系統のエフェクトループを搭載することで、さまざまなスイッチング方法でコントロール可能なスイッチングシステム。
さらにラインセレクター機能、外部フットスイッチ機能を搭載しています。
個人的に嬉しいポイントは、エフェクトループの端子が2系統とも同じ面に配置されているところ!
多機能なラインセレクターの難点として挙げられる【配線】をシンプルにすることができます!
VOCU独自のトグルスイッチング機構では、ワンアクションで2つのループのオンオフ状態を入れ替えることができるのも特徴でしょう。
音質に影響を及ぼす回路構成および、可変抵抗などの電子パーツを一切使用していないため、音質の変化が全くありません。
VOCU ( ヴォーキュ ) / Magic Blend Room Spec.B
2系統のパラレルエフェクトループに加えて、スプリッター、ブースター、バッファー等さまざまなアシスト機能を搭載した多機能モデル。
- 2パラレルエフェクトループ
- フリケンシースプリッター
- ローブースター
- トレブルブースター
- レベルブースター
- バッファーアンプ
- 3チャンネルパラレルボックス
- 3チャンネルミキサー
- フェイズインバーター
- ラインセレクター
といった使い方ができますので、必ず役に立つアイテムでしょう。
ミュートスイッチもあります。
たくさんのエフェクターを使用される方だけでなく、コンパクトなペダルボードを作りたい方にもオススメ。
こんな多機能なのに20,000円以下なのは驚きです!!!
以上、「ラインセレクター・ABボックス」の解説とオススメの製品をご紹介してみました。
使い方は人それぞれの面白いアイテムです。
自分なりの使い方を研究してみてはいかがでしょうか!!
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