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シングルピックアップの取り付けについて

2025-09-03

テーマ:ギター

こんにちは。
先日、どうしてもフライドポテトが食べたくなり1㎏食べたら次の日、1日中胃の調子が悪かった者です。
いやぁたまにあるんですよ、どうしても衝動を抑えられないそんなときが。
それにしても最初は1㎏も食べるつもりではなかったんです。
でもですね、揚げたてのフライドポテトは美味しいんです。
そして足が早い。
なので、揚げたそばからめっちゃ美味しいと思って食べていたらいつの間にか1袋全部食べていたわけなんです。
さすがに途中でちょっとだけここでやめようかな?と思ったタイミングがあったにはあったんですよ。
ですが私は舌が卑しいものですから、満腹中枢がお腹いっぱいですよを報せても、いやもうちょっと美味しいを味わいたいが勝っちゃうんです。
にしても、細切りのジャガイモを油で揚げて塩をかけるだけで、あんなに美味しいものができあがるなんて、最初に作った人は天才です。
ですが、食べ過ぎるとどこかしらにしわ寄せがくるので注意が必要ですね。
でもやっぱり美味しいですよね。


さて、今回は「シングルピックアップの取り付けについて」ということで、なぜこういったトピックをとりあげるのかと言いますと、8/14から弊社のプライベートブランドのPLAYTECHでオリジナルピックアップが発売されております。
発売からひと月と経っていませんが、すでに多くのお客様にご購入いただいておりまして恐悦至極に存じます。
それに伴いピックアップの取り付け方法、特にシングルピックアップは取り付ける際に注意すべきことやちょっとしたコツがあったりしますので、今回はそのことについてお話しをさせていただこうと思います。

内容としましては次の2つです。

  1. 取り付けビスのサイズと形状の確認
  2. ピックアップに対してまっすぐビスを取りつける

どちらもピックアップを交換する際などに大切な内容となっておりますので最後まで読んでいただけたら幸いです。
※以後ピックアップをPU、ピックガードをPGと表記します。

〇 取り付けビスのサイズと形状の確認

まず、ビスのサイズに関しては言わずもがなエレキギターでは1つの個体でミリとインチ規格のパーツがごっちゃになっていることなんてしょっちゅうです。
ですので、交換する際などには気にかけるポイントの1つですね。

写真ですと見にくいですが、ミリ規格と比較するとインチ規格の物の方が若干径が大きいです。
もしPU側がインチ規格の径で穴あけられていて、ミリ規格のビスで固定しようとしてもスカスカで取り付けができませんので注意してください。
逆のパターンですとPUの穴を無理やり広げて固定することになったり、最悪PUの台座の破損につながったりする恐れがありますので確認が必要です。

そして、シングルPUのビスにおいてもう一つの重要なポイントが形状です。
シングルPUのビスではサラビスとナベビスという2種類のどちらかを使います。

パッと見で頭の形が違うのがお分かりかと思いますが、大切なのはPGと接触する部分です。

サラビスは円錐のような形になっているのに対しナベビスは平らになっていますね。
つまりサラネジはPGに対して取り付け部分が出っ張っていることになるので、そのままつけるとこんな感じになってしまいます。

ですので、最初からサラビスでPUを取り付けているギターのPGはサラ切りという加工がされています。

トレモロパネルやコントロールパネルでよく見られるあれです。
このサラ切り加工が行われているPGに取り付ければビスがピッタリ収まり、気持ちが良いですね。

こんな感じでビスの形状というのは、ビスが錆びて交換する際やPGを購入するときなど、ギターをイジる際にさまざまな場面で気にしなくてはいけないことなので、心にとめておいてください。

〇 PUに対して垂直にビスを取りつける

次にPUに対して垂直にビスを取りつけるという事なのですが、説明の前に新品のシングルコイルの取付け穴を見てきましょう。

取付け穴はしっかりあいているのですが、シングルPUは結構な確率で写真のように穴がロウで塞がっています。
これはPUを作る際にハウリング防止などのためにポッティング(ロウ漬け)という工程を行うのですが、その工程で付いてしまうロウの残りです。
でっ、ほとんどの場合、新品のシングルPUはこの状態の穴にビスを入れて初めてネジ溝が切られる仕組みになっています。
ですので、最初にビスが斜めに入ってしまうとそのPUはPGに取り付けた際も傾いた状態となります。
したがって最初のネジ切りがとても重要となるのです。
では、どうやって垂直に取り付けるのか?
まずは千枚通しでロウを取り除きます。

千枚通しが無ければ細長いなんかいい感じのやつで大丈夫です。
次に底面が平らなところにPUをおいてビスの角度に注意しながらねじ込んでください。

片方が済んだらもう片方も同じようにネジ穴を作ってください。
PUを取り付ける前にこの工程を行っておけば、PGに取り付ける際にPUに対して垂直に切られたネジ溝にビスが入っていくので、PUが傾くことなくきれいに取り付けられるようになります。


いかがだったでしょうか。
今回はかなり初歩的な内容となっていましたが、エレキギターのパーツを交換する際などにはビス1つ交換するのに仕様がさまざまですので確認と注意が必要です。
弊社のような通販サイトでのお買い物ですと現物を確認できないのでなおさらです。
私自身、結構やってしまう方で、通販サイトでコンデンサの耐圧や静電容量の数字を読み間違えて「やっべぇ…なんか大きいの届いちゃった」なんてことがザラですので、人様に言える立場ではないんですけどね。
最後までブログを読んでいただきありがとうございます。
それではまたサウンドハウススタッフブログで会いましょう。 さようなら。

技術 / 野田 啓介

20歳でギタークラフトの専門学校に入学、卒業後は国内楽器メーカーに入社、国内のギター製造工場で組込み部として知識と腕を磨きました。ギター工場退社後は音楽関係とは異なる職に就きながらもミュージックスクールのサポートとして演奏や音響機器の取り扱い、イベントの設営などを行い積極的に音楽にかかわってきました。サウンドハウスでは主に出荷時の検品やピックアップ、ギター本体の配線、ネック周りの修理サポートも行っています。

 
 
 
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