弊社で取り扱いしている、UPS機器のトラブルシューティングについてご案内したいと思います。

今回はQ&A形式で、お客様からいただくお声を元に、その原因のチェック方法をご紹介していきます。
目次
ケース1:UPS本体から警告音が鳴り続ける
ケース2:UPSのバッテリーが充電100%なのに、バックアップタイムが極端に短い
ケース3:UPSへ機器を接続すると、瞬時に電源が落ちてしまう
ケース1:UPS本体から警告音が鳴り続けるのですが?

UPSの入力電源側の電源供給に問題はないでしょうか。
入力電圧が不安定な場合、UPS側で電源が切れたと認識し、バックアップ状態に移行してしまう場合があります
ケース2:UPSのバッテリーが充電100%なのに、バックアップタイムが極端に短いのですが?

弊社取り扱いUPSのバッテリー寿命は、約1年~1年半です。周囲温度が高い場合、より寿命が短くなるため、早めのチェック・交換が必要です。
上記のケースでは、バッテリー寿命による、バッテリー容量低下が考えられます。
表示上100%でも、寿命が近いバッテリーの場合、100%充電完了状態でもバッテリー容量が低下しているため、本来の性能を十分に発揮できません。
まずはUPSバッテリー交換をお試し下さい。
※バッテリー交換時の注意
バッテリーの状態によっては、稀に中の電解液が液漏れする場合があります。
万が一、電解液が漏れだしている場合は素手で触らない様、また、感電防止の観点からもゴム手袋等の着用をお勧めいたします。
下記、バッテリー交換動画もご参照ください。
下記は弊社取り扱いUPS機器毎のバックアップタイム一覧となります。
(いずれもバッテリー正常・満充電の場合となります)
バックアップタイムを確認する際に、ご参照ください。
バックアップタイム | |||||
---|---|---|---|---|---|
UPS500LX | UPS1200LX | UPS1000PSII | UPS2000PSII | UPS1000RT | |
使用電力 | 500VA/300W | 1200VA/720W | 1000VA/800W | 2000VA/1600W | 1000VA/800W |
50W | 35分 20秒 | 1時間 10分 20秒 | 69分 | 129分 00秒 | 69分 |
100W | 12分 12秒 | 35分 24秒 | 24分 1秒 | 76分 48秒 | 24分 1秒 |
200W | 4分 56秒 | 16分 01秒 | 19分 54秒 | 37分 39秒 | 19分 54秒 |
300W | 47秒 | 08分 21秒 | 14分 20秒 | 23分 28秒 | 14分 20秒 |
400W | - | 05分 05秒 | 8分 30秒 | 16分 25秒 | 8分 30秒 |
500W | - | 03分 08秒 | 7分 19秒 | 12分 20秒 | 7分 19秒 |
600W | - | 51秒 | 5分 00秒 | 9分 19秒 | 5分 00秒 |
700W | - | 30秒 | 3分 00秒 | 7分 29秒 | 3分 00秒 |
800W | - | - | 2分 30秒 | 5分 37秒 | 2分 30秒 |
900W | - | - | - | 4分 43秒 | - |
1000W | - | - | - | 4分 18秒 | - |
1200W | - | - | - | 3分 25秒 | - |
1400W | - | - | - | 2分 37秒 | - |
1600W | - | - | - | 1分 37秒 | - |
ケース3:UPSへ機器(負荷)を接続すると、瞬時に電源が落ちてしまうのですが?

UPSには電力容量の上限があります。
特に、一時的に大きな電流が流れるような機器の場合、瞬間的UPS上限の電力容量を上回る可能性があるため注意が必要です。
別の機器(負荷)を接続しても、UPSが問題なく動作するようであれば、接続機器(負荷)の突入電流等による瞬間的な負荷容量オーバーと考えられます。
また以下のような機器は接続されないようご注意ください。
- 移動式エアコン
- 掃除機
- ドライヤー
- 扇風機、送風機
・・・等
今回は、よくお問合せいただく内容について、ご紹介いたしました。
UPS機器は停電時の強い味方です。
ただし、一定期間ごとのメンテナンス・チェックが必要です。
設置する際は、できる限り点検が容易にできる場所へ設置されるようお願い致します。
きちんとメンテナンスされることで、大事な機材やデータを守り、適切なバックアップを行うことができます。
メンテナンスされていない方は、この機会に一度チェックされてはいかがでしょうか。