こんにちはコンセルバリオです。
キレのあるカッティングって憧れますよね。
曲の中でも、単体でもカッコよく聞こえるのに他の楽器の邪魔にならないのがカッティングです。
見様見真似でやってみた方も多いと思います。
しかし、自分のカッティングは何だかキレがないなぁ……という経験をした事がある方も多いのでは?
それにはいくつかの理由があります。
誰でもすぐに、簡単にキレよく弾ける!とはならないかもしれませんがきちんとしたフォームで練習を続けていけば、必ず出来るようになります。
ぜひカッティングに興味のある方は最後までお読み下さい。
■ ポイント① 素早く弾く。特にアップピッキング!
最初に一番大事な事を説明します。
カッティングをキレよく弾くコツは結局これに尽きます。
コードは押さえても押さえなくても、ミュートでもいいので、ダウンピッキングで6本の弦全てを弾いてみて下さい。
その時にキレよく”チャッ”と1個の音に聞こえるようにして下さい。
実際には6本の弦をピッキングしているのに1個の音に聞こえるようにするためには相当早く弾かないといけません。
ほとんどの方はピッキングが遅いので”ジャラララ”みたいな感じになっています。
これではどんなにカッコいいリズムやコードが弾けてもキレのいいカッティングは弾けません。
一瞬で、チャッ!という音が出るように弾いて下さい。
特にアップピッキングには要注意です。
ダウンが一瞬でキレよく弾けるようになってもアップが遅かったら意味がありません。
ダウンとアップを交互に弾いた時にチャッ、ジャララ、チャッ、ジャララ、となっていたのではカッティングのリズムと全然違うものになってしまいます。
ダウンとアップを交互に弾いてどちらでもチャッと歯切れよく弾けるのを目指して下さい。
■ ポイント② テンポが変わっても素早く弾くのは変えない!
これはポイント①に続いた話になりますが、テンポが変わってもピッキングの速度は変わりません。
テンポがある程度早い曲では素早く、遅い曲では遅くというように弾き方を変えないのがカッティングのポイント。
曲のテンポが遅くなっても素早くピッキングして、その代わりに次の音を弾くまでの休符の時間が長くなるだけです。
これを分かっていないとテンポによってカッティングが出来なかったり、ノリが変わったりするギタリストになってしまいます。
カッティングの練習の時にはテンポが200でも40でもチャッ!と素早く弾くというのを常に意識して下さい。

■ ポイント③ ピックの軌道が、ダウンでは真下、アップでは真上になるように!
これも素早く弾くことと同様に出来ていない方が多いです。
でもこれは仕方のない事なんです。
人間の肘の関節は一方向にしか曲げられないので(どんな方向にも曲げられるという方はすぐ病院に行って!)ピッキングの軌道は肘の動きに合わせたものになります。
右利きのギタリストであれば、ダウンで弾く時は自分から見て右下に向かい、アップで弾く時は左上に向かう。普通はこのような軌道になります。
この動きをやってみると分かるのですが、ピックと弦の当たる角度が弦によって大きく変わってしまいます。
6弦は比較的フラットに当たるのですが、1弦はピックがほぼ縦で当たってしまいます。
この当て方では6弦5弦側の音が大きく出てしまい、重い印象の音になります。
1弦2弦の高音弦側の音がほとんど聞こえないので、素早く弾いてもキレのあるカッティングになりません。
ではどうすればいいのでしょうか?
ダウンの時は真下に向かって弾いて、アップの時は真上に戻って来るように弾きます。
この弾き方なら、ピックと弦の当たる角度が低音弦も高音弦も同じなので、出てくる音が綺麗になります。
ダウンとアップで変な音量差も生まれないので、リズム感もよく聞こえます。
最初は慣れない感じがして気持ち悪いかもしれませんが、カッティングの時は真下真上という軌道を意識してピッキングをして下さい。
■ まとめ
カッティングのキレをよくする方法と弾き方を紹介しました。
私自身はカッティングで有名な先生の弟子をしていたのでかなり練習しました。
今ではこのコラムで偉そうに語っていますが、まだまだ改善出来る所はあると思っています。
それだけカッティングは奥が深い技術。
カッティングが出来るようになるとどんな場面でも使えます。
ロックはもちろん、バラードでも小さい音量なら周りを邪魔せず引き立てる事が出来ます。
ストロークは出来るけどカッティングは出来ないという方は勿体ないです。
カッティングの方が難しいかもしれませんがストローク以上に実践で使えます。
ぜひキレのあるカッティングをマスターして、曲をコピーするときやオリジナル曲を作る時に役立てて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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