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【ギター攻略ガイド】左手+右手+頭のトレーニング

2022-04-19

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

こんにちはコンセルバリオです。
ギターの練習は色々な方法があるのはご存知だと思います。
基礎練習、曲の練習、音作り、バンド練習……
それぞれ練習の仕方も得られる物も違います。
今回は基礎練習に分類される練習です。
なんと左手、右手、頭を同時に鍛える事が出来る練習があるんです!
タブ譜を使い分かりやすく解説します。


最初は人差し指を6弦の8フレットに置いた状態からスタートです。
これがまず難しい…という方は手首を普段より前に出す感じで押さえて下さい。
親指を上から出していると人差し指が届かないので親指は裏側にあるようにして下さい。
6弦8フレット→10フレット→12フレット→5弦8フレット、このように弾きます。
人差し指、中指、小指、人差し指、という指使いを守って弾いて下さい。
ピッキングはオルタネイトピッキングで弾きます。
正しくダウンとアップが出来ていれば最初の6弦8フレットはダウン、最後の5弦8フレットはアップで終わります。
もしピッキングが逆になったり何回か弾くとたまにアップとダウンが分からなくなる場合は右手に集中しながら弾いて下さい。
左手はとにかく無駄な動きをしないようにして下さい。
指がバタバタすると速く弾けないので弾く前から指が弦に近づいている状態にして下さい。
音名はドレミファー、ドレミファー、となっています。
今自分はドレミファーを弾いている!と考えながら弾いて下さい。
何となく左手と右手を動かしているだけという状態は避けて下さい。
今後誰かに6弦の8フレットは何の音?と聞かれた時に「ドです!」と即答出来たらOKです。
6弦と5弦を使ってドレミファーを弾くのも慣れてきたと思います。
それでは次です。

今度は5弦の3フレットに人差し指を置いた状態からスタートです。
先程よりフレットの横の幅が広くなっているのに気づきましたか?
ギターという楽器はネックの一番左の方、1フレットや2フレットがある所が一番横幅が広いです。
右に行くにつれて少しずつ横幅が狭くなっていきます。
なので先程の練習より指と指の間を広げながら弾かないといけません。
5弦3フレット→5フレット→7フレット→4弦3フレット、このように弾きます。
指使いは先程の6弦8フレットから始めた時と一緒です。
ピッキングもオルタネイトで弾きます。
指をバタバタさせないというのはすごく大事な事なので意識しながら弾いて下さい。
具体的には、5弦7フレットを弾いている時は3フレットと5フレットも押さえたままが理想です。

最初は7フレットを弾いている時に他の指が弦から離れてしまうかもしれません。
指の長さや関節の柔らかさの関係で難しい人もいると思います。
そういう方は無理をせず指に無駄な動きをさせないと意識しながら弾いて下さい。
弾いている内に少しずつ指が柔らかくなり無駄な力も抜けてくると出来るようになります。
5弦と4弦でドレミファーを弾くのも慣れてきたら残りの弦でも同じ事をやります。

4弦と3弦、3弦と2弦、2弦と1弦、これで6本全て使った練習が出来ます。
注意点は3弦と2弦のペアを弾く時です。
弦を跨った時に1つ右のフレットを押さえます。
なぜこう弾くかというとギターのチューニングの関係で右にズレると考えて下さい。
今までと同じ人差し指、中指、小指、人差し指、という指使いを守って弾いて下さい。
それぞれのペアで弾くことが出来たらこれを続けて弾きます。
6弦と5弦→5弦と4弦→4弦と3弦→3弦と2弦→2弦と1弦、という感じでノンストップで弾きます。
はっきり言ってかなり難しいです。
左手と右手が正確に弾けるような状態になっているのは勿論、頭で次はどこのフレットから始まるかを分かっていないと弾き続けられません。
ですがこれを出来ればそれぞれの弦のどこに”ド”があるのか完璧に理解出来るようになるので演奏が楽になります。
そして左手のフィンガリング、右手のピッキングの練習にもなるので、タイトル通り左手+右手+頭を同時にトレーニング出来ます。


■ まとめ

左手、右手、頭を同時に鍛える練習を紹介しました。
初心者には難しい練習かもしれません。
なのでやる気のある中級者や上級者はぜひチャレンジして下さい。
中・上級者は自分で試行錯誤しながら弾いていただくとして、実は私は本当は初心者にこの練習を出来るようになってほしいと思っています。
ギターの練習というのは本当に色々なものがあります。
今後も増え続けていくと思いますし減る事はないと思います。
そうした状況でどの練習をやればいいんだ……と嘆いている初心者をよく見かけます。
迷った時には今回紹介した練習のような同時に色々な部分を鍛えられる練習を選んでやってみて下さい。
同じ練習時間なら得られるものが多い方がいいに決まっています。
この練習は何の役に立つ?というのを考えながら練習をして下さい。
段々と自分に合った練習方法が見つかるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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