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キーボーディスト以外にもおすすめしたいMIDIキーボード

2022-01-28

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

バンド内で作曲を担当している人は当然のごとく自分の得意な楽器で作曲する機会がほとんどでしょう。
ピアノやエレクトーンを習ったことがなければ鍵盤を使って曲を作ることはないし、そもそも持っていないという人が多いはずです。

しかし、鍵盤を弾いたことがなくてもMIDIキーボードを導入してみてはどうでしょうか?
作曲の幅が広がりますし、レコーディング音源限定でキーボードの音を入れて普段のライブとは差別化するというのも面白いです。

実際に鍵盤は全然弾けないという人でもMIDIキーボードを愛用している人はたくさんいます。

■ MIDIキーボードで何ができるの?

ギタリストなどはそもそもMIDIを知る必要もなく楽器を続けてきた人が多いのでなんだかよくわからないという人も多いはずです。

MIDIとは演奏した情報を記録したものです。
実際に演奏した音そのものを記録したmp3などのオーディオファイルとは違い、演奏した情報にあとから音色を割り当てることができます。
MIDIキーボードでは演奏だけを行い、音色はパソコンなどに入っているソフト音源から割り当てます。

つまり、ピアノのような鍵盤を持っているものの、鍵盤はコントローラーやスイッチのような役割をしています。
音源自体は搭載していないのでMIDIキーボードそのものは安価な製品がたくさんあります。

また、MIDIデータは音色の変更だけでなく音程やリズムも簡単に変えることができます。
弾いたものが下手でもあとから修正できてしまいます。

こういった特徴を利用すれば鍵盤初心者でもホーンセクションを入れたり壮大なストリングスを入れたり、楽曲を色々な音色で彩ることが可能になります。

■ ライブでは使える?

基本的にはパソコンに音源を入れ、レコーディングや作曲で利用する物でしたが、近年ではノートパソコンと一緒にMIDIキーボードをステージで利用する人もさほど珍しいものではなくなりました。

2010年くらいまではパソコンのスペックなどから不安を持つ人も多かったのですが、現在の価格で10万円程度のパソコンならフリーズや突然のダウンなどという不安は少ないでしょう。 絶対に大丈夫と言い切ることはできませんが、それはどんな楽器でも同じことです。
機材トラブルを100%避けるということはできませんからね。

ただし、MIDIキーボードだけを持ってライブをするキーボーディストは多くないように感じます。
ハードシンセ(音源を積んだシンセサイザー)をメイン機として使いながら2台目、3台目のシンセとしてMIDIキーボードを使うというのがいいでしょう。
万が一トラブルが起きた時にハードシンセで対応することができますからね。

■ おすすめのMIDIキーボード

ピアノは88鍵ですが、ピアノが弾けない人にそんなに多くの鍵盤は必要ありません。
小さいものの方が取り回しもよく値段も安く済みます。
逆にピアノが少しでも弾ける、またはこれから練習したい人はMIDIキーボードを使って練習することも可能です。 他にも機種ごとに特徴があるので目的に合わせたものを選んでみてください。

M-Audio Keystation Mini32 MK3

必要最低限の機能を備えた32鍵のMIDIキーボードです。
最低限とは言え、ベロシティー(強弱)にも対応しピッチベンドもできるため作曲やレコーディングにじゅうぶん対応できます。

小さな筐体にUSBバスパワー対応で現状のPC環境に組み込みやすいのもメリットです。
ソフト音源に無料のものを使えば5000円程で自分の楽曲を激変させられるということになります。

M-Audio Keystation Mini61 MK3

同じくM-Audioの商品ですがこちらは61鍵モデルです。
ただ鍵盤数が多いだけではなく、セミウェイト鍵盤を使用し別売りでサスティンペダルも付けられます。
過去にピアノを習っていた人、これから練習をしてみたい人に向いています。 61鍵なので本格的なピアノの練習は厳しいですが、ちょっとだけ弾けるようになりたいという程度ならちょうどいいですね。

また、ピッチベンド、モジュレーションホイールはMini32と比べて操作性も向上しています。 さらに、DAWソフトと低価格ながら評価の高かったソフト音源も付属しているのでパソコンさえあればすぐに演奏することができます。

ARTURIA MINILAB MK 2

こちらはさらに鍵盤数が少ない25鍵のキーボードです。
しかし、8個のパッドと16個のノブがあるため操作性はM-Audioの32鍵よりも高いと感じる人もいます。
音源やDAWのパラメーターを操作しやすいので、曲作りやレコーディング時に非常に便利です。

そして、このキーボードにはDAW(Ableton Live Lite)とプラグインであるAnalog Lab Liteが付属します。
Analog Lab Liteは正規版であるAnalog Labの廉価版で、使える音色は少ないですが使えるものに関しては正規版と同じ音色です。
これがどれも高品質で、特にオルガン系の音を聞いた時はたいして弾けもしないのにずっといじってしまいました。

AKAI MPK Mini Play

ちょっと変わり種のMIDIキーボードです。
音源を搭載せず、ソフト音源のコントロールするのがMIDIキーボードと書きましたがこちらは音源を持ちスピーカーまで装備しています。
つまりスピーカー内臓のおもちゃキーボードと同じ感覚で使えます。

スピーカーは小型なので大音量は出せないものの、ヘッドホンで聞いたり外部スピーカーに接続したりすれば問題はありません。
電池駆動にも切り替えられるのでヘッドホンと本機があれば外出先での使用も簡単です。

さらに、レゾナンスやフィルター、各種エフェクトもいじれるのでもうこれはハードシンセですね。
メーカーとしてはMIDIキーボードにおまけ機能を付けたのでしょうが、それ以外にもアイデア次第で色々な用途に使えそうです。

■ まとめ

低価格ながら楽曲の表現を大幅に変えてくれるMIDIキーボード。
導入したことがない人は欲しくなってしまいませんか?

DTMに不慣れな人は抵抗感もあると思いますが、そこまで難しいものではありません。
無料ソフト音源もありますし、有料でも低価格で往年の名器サウンドを手軽に使うことができます。
鍵盤には縁のなかった人も一度試してみてはいかがでしょうか?


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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キョウ

TUBEのギタリスト、春畑道哉先生を敬愛するおっさんギタリストです。 息子たちも楽器を嗜むので子育て的な観点での記事も書いていきたいと思います。
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AKAI / MPK Mini Play 音源内蔵MIDIキーボード

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MPK Mini Play 音源内蔵MIDIキーボード

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¥18,168(税込)

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