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【ウクレレをもっと楽しむ!】1日の練習時間のオススメ

2022-01-28

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちはConservario(コンセルバリオ)です。
突然ですが皆さんは毎日どのぐらい練習していますか?
15分?2時間?計ってないから分からない?
人それぞれ色々な答えがあると思います。 そして練習内容や練習時間はレベルによって変えるべきです。 今から私が書く内容は1人の意見です。
絶対に厳守しないといけないものではありません。 参考に出来そうな所だけ取り入れるぐらいの気持ちでお読み下さい。


■ 1日の練習時間

結論から言います。
"15分で3つの項目を練習"
これがオススメです。
もちろん弾きたい方は何時間やっても問題ありません。 しかし忙しい方が多い昨今。
「毎日最低2時間はやらないと上手くなれない!」と大きな声で言う方は少なくなりました。
プロを目指す、ウクレレの世界大会で優勝する、などが目標の方は別として普通の方は15分~30分毎日触れれば必ず上手くなれます。
ではこの15分で3つの項目というのはどんな練習をすればいいのか。
まず初心者の例を紹介します。

初心者は左手の練習5分、右手の練習5分、曲の練習5分。
これを毎日やるといいと思います。
左手の練習とはコードを押さえる、基礎練習(ドレミファソラシド)を弾くなどです。
右手の練習とはストローク、アル・アイレやアポヤンドを弾くなどです。
曲の練習とは好きな曲のサビだけ、簡単で短い曲を弾くなどです。
初心者は左手と右手を分けて練習するのがオススメです。
いきなり同時にやると難しいのに加えて、フォームや出てくる音に気を使えないからです。 やってみると分かるのですが集中して弾いているとあっという間に15分は経ちます。
こんなに少しの練習時間でいいの?と感じる方もいると思いますが大丈夫です。 初心者にまず身につけていただきたい事は"毎日弾くのを習慣にする"という事です。
はっきりいって練習内容はどうでもいいんです。
平日の忙しい日は全く弾かずに、週末の休日にまとめて数時間練習!というのはウクレレを辞める方に多い練習の仕方です。
5分の練習が出来ない人が休日に数時間の練習なんて出来る訳がありません。
上達も感じられず、数時間の練習も次の週に後回しになり、そのまま辞めてしまう…挫折の定番パターンです。
そうならないためにも15分の練習を習慣にして下さい。 慣れたら30分でも1時間でも伸ばして大丈夫です。
次は中級者の例を紹介します。

どこからが中級者?というのは定義が難しいのですが…
コードもストロークも定番のものはどれでも大丈夫、ソロ・ウクレレのレパートリーを増やすために毎日練習中。
このぐらいの方を中級者とします。
右手と左手のテクニックの練習5分、曲の練習を5分、録音して客観的に聞く時間5分。
この練習メニューがオススメです。
初心者の時は右手と左手の練習は分けて考えましたが中級者は両方同時に練習します。
テクニックというのは細かい技術の事です。
左手のハンマリングやプリング、スライドなどを練習します。 それと同じぐらい右手のトレモロやバトキン奏法も練習します。
テクニックの練習はもちろんやりますが、たまに基礎練習をやって変な癖が付いていないかチェックします。
曲の練習をするのは初心者の練習メニューと同じですが、難易度は多少高いものを練習します。
好きな曲でいいのですが、様々なテクニックが出てくる曲がいいと思います。
そして中級者に是非やっていただきたい事は、自分の演奏を録音して聞く事です。 録音というのはスタジオに行ってレコーディングするという意味ではありません。
スマホやラジカセ(今あるのでしょうか?)を使って録音するという意味です。 スマホならボイスメモに自分の演奏を録ってみて下さい。
自分の録音した声を初めて聞いた時のような「え、嘘でしょ!?」という体験が出来ます。
多くの人は弾いてる時には気づかなかった粗を発見出来ます。
音が跡切れ跡切れ、音量が安定しない、なんとなく下手な人の演奏に聞こえる…などです。
落ち込む人もいますが気にしないで下さい。 本気で上手くなりたい人は誰もが通る道だからです。
練習と録音、この2つを徹底的に毎日やれば上級者への道は後少しです。
最後に上級者の例を紹介します。

曲の練習5分、テクニックの練習5分、理論・アドリブの練習5分
曲の練習とテクニックの練習はやりますが練習の順番が違います。
"曲のためにテクニックの練習をする"のが上級者です。
この曲のこの部分はもっと良くなるんじゃないか?
と感じた時に個別にテクニックを練習して細かい調整をします。
理論・アドリブの練習という項目が始めて登場しました。
しかし実際には理論・アドリブの練習だけでなく他にもやる事が沢山あります。
スタジオ・ミュージシャンはコード譜を見ただけで様々なバッキングやソロをその場ですぐ弾けます。
この技術はただ曲を上手く弾けるだけでは一生出来ません。
理論書を勉強し読譜を何百曲とやり、ライヴやレコーディングの経験をする事でしかこの技術は身につきません。
プロと上級者の違いはこういう所だと思います。


まとめ

"プロ"と呼ばれる方々はウクレレだけに限らず基礎練習をすごく大事に考えています。
これは初心者も中級者も是非覚えておいて下さい。
地味な基礎練習は遠回りに感じるかもしれませんが、実は一番近道な場合が多いです。
このコラムを読んでいる方がどんなレベルの方かは分からないのですが、一番大事な事は今日練習したら明日の自分は確実に上手くなっているという事です。
ぜひ無理のない程度に毎日の練習を続けて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。

→ SOUND HOUSE ウクレレ一覧


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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