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音楽は未来を担う子どもたちとともに

2022-06-06

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

サウンドハウスが女川に進出した結果、隣接する石巻界隈の保育園や仙台の児童養護施設などを訪れる機会に恵まれた。そして地域の社会問題に真っ向から立ち向かい、最前線で奉仕する中で、情熱をもって働いている多くの人との出会いがあった。そして知れば知るほど、現実の問題はまさにアウト・オブ・コントロールであり、行政のサポートも限界を超えて飽和状態になっていることを目の当たりにした。それでも、一人でも多くの子どもたちを助けるために、日々戦っている人たちのひたむきな姿には、感動を覚える。

そもそも、日本の教育現場は歪だらけであり、改善の兆しがない。例えば、小中学生の不登校児の数は、今や20万人を超え、病気や経済的な理由で学校に行けない子どもたちを含めると、30万人近くにもなっていると言う。信じられない数字だ。子どもたちのおよそ4-5%が、学校に行ってないという計算だ。また、幼児虐待についても悪化の一途をたどり、実際に虐待事例と特定された殺人件数だけでも年間70-80名を超え、日本国内だけで1週間に1人以上の子どもが殺されていることになる。これが平和と言われている日本社会の実態だ。

サウンドハウスが「音楽で日本を元気にする」というスローガンを掲げたからには、行動に移さなければならない。それは、まず、日本の未来を担う子どもたちを大切にし、音楽を通じて夢と未来を与えるために全力を尽くすことを意味するのではないだろうか。子どもたちの幸せなくして、日本の元気はありえない。子どもたちの笑顔なくしては、音楽の力も無になってしまうことは明らかだ。それ故、自らの出血を覚悟したうえで実社会にメスをいれてでも、社会を変えていかなければならず、その方法、手段に戸惑い、試行錯誤が続いている。子どもたちが育まれるはずの社会環境から、日々、学ばされることが多いと気付くこの頃である。

だからこそ、社員の週末は、石巻の保育園で子どもたちと一緒に遊ぶことを提言し、実行しはじめた。これを真の社員研修と言う。日々の思い煩いから解放され、人間らしい心を保つためには、子どもたちの力が必要なのではと考えた結果だ。だから、子どもたちと触れ合う時間を大切にしたい。それがいつまで続くかは、まったくわからない。大切なことは、今、できることを精一杯やること、命を大切にすること、そして心の絆をいつまでも絶やさず持ち続けることだ。それが、儚い夢に終わるか、現実のものとなって社会が変わっていくかは関係ない。今、社会は大きな転換期を迎えている。夢を現実に!それが今の自分の夢だ。いつまでも夢うつつではいられない。。。

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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