サウンドハウスが成功した秘訣はなにかというと、ひとえに「これは良い!」「この値段なら自分も買う!」と、自らが納得するモノ、値段、サービスを、そのままお客様に提供してきたからに他ならない。聖書には「自分にしてもらいたいことはほかの人にも同じようにしなさい。」と書いてある。正にそれを実践するのが、Rick流だ。
例えば海外では1万円で売られているものが、日本では当たり前のように2万円で売られていたとしよう。その事実を知ってしまったからには、自分が買うとしたら当然ながら1万円で買う。と同時にお客様にも1万円で買ってもらいたいと考えるのだ。自分は密に安く買い、お客様には高く買ってもらうことにより優越感にひたる、そんなしょぼい考えは自分には毛頭ない。むしろ真逆であり、その安い情報を周囲の人に伝えることができることが自分のプライドであり、そんな立場に自分が置かれていたことに感謝するだけである。
それは時には、一攫千金の大儲けのチャンスを失うことをも意味するかもしれない。だまっていれば、お客様は倍の金額で買ってくれるかも!利益率100%なんて当たり前、と誇ることもできたはず。でも、そんな一過性の儲け話よりも、長い目でみて、お客様が「あれは安かったよな!」「本当にありがたい!」「良かった!」と喜んでいただけるほうが、自分にとっては嬉しいのだ。
だからこそサウンドハウスのモットーは創業当初から、「より良い商品をより安く」と謳い続けてきた。その思いは今でも変わらない。そんなところに経営者としての変なエゴが見え隠れしているのかもしれない。そのため、人一倍仕事をこなし、誰よりも多く情報を集めるために世界を飛び回り、各国の業界リーダーと様々な情報を共有しながら、最善策を常に練ってきた。毎晩のように夜半過ぎまで仕事をする人生。。。そんな努力を30年近く続けてきたが、さて、この大切な思いを引き継いで、お客様を第一と考える次世代の経営者、社員が台頭してくるのが待ち遠しい。
