
近年エフェクター界で存在感を高めている Citadel Electronics。元MarshallおよびDarkglassのキーマンが立ち上げた同ブランドは、スタジオ機器の精密さをシンプルなデザインに詰め込んだ、ハイクオリティなエフェクターを生み出しています。
Citadel Electronicsについて、詳しくは下記をご覧ください!
「Citadel Electronics : 高精度のトーンを求めて」(HOOK UP,INC.)
今回は、ギターエフェクターの主要6機種をすべて実機試奏。それぞれの特徴とサウンドの魅力をチェックします!
是非エフェクター選びの参考にしてみてくださいね。
Citadel Electronics ( シタデル・エレクトロニクス ) / Overtuber
製品紹介

あのデヴィッド・ギルモアやジョー・サトリアーニも愛用した名機「Tube Driver」を、現代仕様に進化させた注目のペダル!本物の真空管(ECC83/12AX7)を搭載しつつ、バイアス自動調整でいつでも極上のチューブサウンドが楽しめます。
最大のポイントは歪みの前後で低域を調整できる「GIRTH」と「BODY」ノブ。タイトなバッキングから太いファズ風まで自由自在です。一般的な9V/500mA電源で動く扱いやすさや、ボード導入時に便利な電源オン時の状態記憶機能(Initial State)搭載も嬉しいポイントです。
※Initial State機能は一部他機種にも搭載!スイッチャーでの運用を基本とするプレイヤーにとって、かなり役立つ機能です。

サウンドインプレッション
実機を見てわかるように、本機には増幅部に真空管が搭載されています!それにより、まさにアンプライクな、ナチュラルなオーバードライブサウンドを生み出すことが可能となっています。スタックアンプに繋いで音を出したときのような、ジューシーなドライブ感を楽しむことができました。
また製品紹介にもある通り、本機の特徴として「GIRTH」と「BODY」ノブが挙げられます。「GIRTH」ノブで歪みの重心を調整し、「BODY」でより全体のキャラクターを調整できるという印象でした。個人的には「GIRTH」ノブがとても面白かったですね。歪みのキャラクターは変えずに、サウンドの厚み・強さみたいなところを調整できるようなイメージです。アンプから出力された時の実際の出音から感じる感覚的なところをいじっているような印象でした。これは本機ならではのコントロールだと思います!
(個人的)おすすめセッティング!

GIRTHをやや絞り、厚みはありながら原音感もある、使いやすい歪みを作りました。
逆にBODYを若干強めに設定することで低音を補強する意図もあります!
Citadel Electronics ( シタデル・エレクトロニクス ) / Particle Drive
製品紹介
モダンな英国製ハイゲインアンプの挙動を足元で完全に再現した、アンプライクなハイゲイン・ディストーション・ペダル。クランチからフルスロットルの高解像度ドライブまで幅広くカバーします。
注目は同社のノイズゲート「Dynazero」のノウハウを詰め込んだ「アダプティブ・ノイズゲート」を内蔵している点。深い歪みでも余計なノイズをしっかり遮断し、高速な刻みリフでも抜群の切れ味を発揮してくれます。また、CHARACTERスイッチで3つのトーン特性を切り替えることができるところもうれしいポイントです。

サウンドインプレッション
「GATE」ノブが搭載されているオーバードライブペダルを使用したのは初めてでしたが、非常に便利だなあという印象です!私の環境では、2時あたりからしっかりと強めにゲートがかかりはじめました。アグレッシブなリフを演奏するときなど、かなり重宝しそうです。逆に軽めに設定しておけば、ソフトにGATEがかかるため、ノイズゲートになじみがないプレイヤーでも好みのセッティングを狙うことができると思います。
歪みのキャラクターについては、「BALANCED」が最もフラットでPOPソングのバッキングなどに合いそうなサウンド。「CLASSIC」はオーバードライブ感が強く、粒立ちのある煌びやかなサウンドというイメージ。「MODERN」はドンシャリ傾向のサウンドで、まさにモダンメタルなどに合いそうなイメージでした。オルタナティブロックやギターポップが好きな筆者的には「CLASSIC」のサウンドが最も好みでした!
(個人的)おすすめセッティング!

GATEは12時程度に設定し、自然なかかり方を狙いました。
DRIVEはやや高めに設定し、TONEはやや控えめにすることでジューシーながらもコンプレッション感のある優れた歪みを作り出すことができました!
キャラクターは「CLASSIC」を選択。煌びやかさがあり、弾いていて気持ちの良い歪みです!
Citadel Electronics ( シタデル・エレクトロニクス ) / Vector
製品紹介
クラシックなアッパーオクターブの狂気的なサウンドをベースに、生々しく倍音豊かなディストーションの激流をもたらすオクターブ・ファズ・ペダルです。
シリコンとゲルマニウムのハイブリッド回路により、ビンテージを彷彿させる温かみのあるテクスチャーから、シンセのような矩形波のクランチーなサウンドまで、幅広いトーンを実現します。
可変式のOCTAVE機能や、電池切れのサウンドをシミュレートするWEARノブなど、現代プレイヤーのニーズに応える機能性を携えている点も大きな特徴です。

サウンドインプレッション
個人的にファズは好きなのですが、恥ずかしながらこれまでオクターブファズについてはそこまでしっかりと使用してきませんでした。ただ今回のVECTORはそんなオクターブファズ初心者の私でもスムーズに音を出して楽しむことができました!
オクターブファズで発生しがちな音切れもほとんどなく、自然なオクターブがブレンドされている印象でした。
WEARノブで内部電圧を調整することができる点も高得点ですね!「ファズには絶対マンガン電池!」というファズに対して並々ならぬこだわりを持つ皆様にとって、大きな魅力ポイントになること間違いなしです。時計回りに回していくにつれて、ブチブチ感の強いサイケなサウンドが生まれます。
(個人的)おすすめセッティング!

ファズですし、FUZZは最大に設定!
ややTONEを下げて音の角を柔らかくしたようなイメージです。
太さのあるファズが好みなので、WEARはほぼ反時計回りいっぱいに設定しました。
Citadel Electronics ( シタデル・エレクトロニクス ) / Bus Driver
製品紹介
名機SSLコンソールなどの伝説的VCAバスコンプレッサーをモチーフにした本格派ペダル。
レスポンスが早く、挙動が安定している VCAの採用により、透明感のある自然なサウンドからガッツリとしたコンプレッションまで、幅広いサウンドが得られます。操作性にもこだわり、レコーディングスタジオ・クオリティーのサウンドを、プレイヤーが真に使いやすい形で提供します。優れた視認性のLEDメーターを搭載しているため、場所を問わず感覚的にサウンドメイクできる点も魅力です。

サウンドインプレッション
まずONにすると、原音の雰囲気を保ちながら、音像をクリアで張りのあるものに変えてくれると感じました。一度ONにすると、次にOFFにしたときに物足りないなあと感じてしまって、OFFにするのをためらってしまいます(笑)。
私が特にいいなと思ったのは、MAKEUPノブ。これを上げることで、コンプ感を保ったまま自然な歪みが増えていきます。結構歪んでくれるので、ちょっとしたセッション等であればこの1台で十分賄えるように感じますね。
また、低域をコントロールできるSC HPFボタンもとても使えるなあという印象。設定値を上げていくにつれて低域部に強さが出てきますので、使用するギターとの相性に応じて調整するとGOODだと思います。
その他にも、RATIOをボタンで切り替えることができる点や、RELEASEの値を自動で調整してくれる「AUTO RELEASE」機能、ゲインリダクション量が表示される筐体左側のLEDメーターの搭載、などとにかく視覚的かつ直感的に音作りができる設計となっているなと強く感じました。初めてコンプレッサーを使うというプレイヤーにも最適な1台だと言えますね。
(個人的)おすすめセッティング!

COMPRESSIONを強めに設定し、粒立ちをそろえ、サスティーンの伸びを狙いつつ、RATIOは2:1にして自然なコンプ感を目指しました。
RELEASEについてはAUTOモードに設定。MAKEUPはほぼ12時とし、クリーンブースター的な使い方にもばっちりのサウンドを作ることができました。
Citadel Electronics ( シタデル・エレクトロニクス ) / Dynazero
製品紹介
原音のニュアンスを殺さずにノイズだけを瞬時に消し去る、新世代のアダプティブ・ノイズゲート。
最大の武器は、アンプのプリアンプ部や歪みペダルなどを間に挟めるセンド/リターン(4ケーブル・メソッド)への対応。ギター直接のピッキング信号を検知してゲートを開閉するため、ゲインを上げてもタイトなミュート奏法が可能です。さらに、絶縁トランスによるガルバニック・アイソレーション回路を搭載しており、グランドループによる嫌なノイズまで根本からシャットアウトします。
また、トグルスイッチで「HARD」と「SOFT」を切り替えられ、激しい刻みから伸びやかなリードまで完璧にカバーします。

サウンドインプレッション
今回はより緻密なダイナミックコントロールが可能になるという「4ケーブルメソッド」方式でチェックしてみました。
ノイズがきれいに除去されるのはもちろんのことですが、比較的強めにゲートをかけた場合でも、元の歪み感やサウンドキャラクターを損なうことなく嫌なノイズを自然に削ってくれるように感じました。また、ゲートのかかり方も非常に自然です。低価格帯のノイズゲートでよくあるような、不自然な減衰もなく、ノンストレスで使用できます。
また、ゲートがかかっているとLEDのカラーが変化する点も、視覚的に効き具合を把握することができてGOODだと思います!
(個人的)おすすめセッティング!

使用ギターや、エフェクターの歪み量によって最適な設定値は大きく異なりますが、今回の私が試した環境では1~2時くらいに設定するとしっかりとゲートがかかる印象でした。
前述した通り非常に自然にノイズ除去されますので、思い切って楽しくディストーションサウンドを鳴らすことができました!
Citadel Electronics ( シタデル・エレクトロニクス ) / Planetary Phase
製品紹介
独自のVCAベースのオールパス・フィルターを採用した、6ステージのアナログフェイザー。従来のフェイザーとは一線を画す、ノイズレスで上質&洗練された揺らぎが特徴です。
大きな特徴はスイープの中心周波数を変える「OFFSET」ノブ。低域寄りにしてディープでミステリアスにうねらせたり、高域寄りに振ってキラキラした軽快なトーンに仕上げたりと表情をガラリと変えられます。
さらにフットスイッチを「モーメンタリー」に切り替えられるスイッチも搭載。キメの1コードや曲のワンフレーズだけ瞬時にフェイザーをかけるといった演出に最適です。

サウンドインプレッション
まず感じたのはモジュレーションのクリアさでした。結構強めの飛び道具的な設定にした場合でもサウンドが濁ったような感じはなく、とても解像度が高いクリアな音を出してくれます。開発者のインタビューの中で「このペダルをひどい音にするのは難しいと思いますよ(笑)。」というコメントがありましたが、まさにその通りのクオリティになっていました!
土台となるサウンドは「RATE」と「DEPTH」で決めてしまって、そのうえで好みや狙うサウンドに合わせて「OFFSET」と「RESONANCE」を使って微調整するという感じで音作りをするとスムーズだと感じました。
ラッチ/アンラッチを切り替えることもできるため、瞬間的に派手なモジュレーションを鳴らして注目を集めるなんてことも簡単にできてしまえそうです。
(個人的)おすすめセッティング!

DEPTH、OFFSET、RESONANCEを控えめにし、爽やかなサウンドにするのが好みでした!
特に気になった「OFFSET」ノブについては、右に回すにつれてうねりに厚みが加わるような印象でした。今回は控えめに設定し、カッティングにも合うようなサウンドの軽さを狙いました!
終わりに
以上、新進気鋭のエフェクターブランドCitadel Electronicsの代表6機種をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
全機種共通して言えるのは、シンプルなデザインながら現代ユーザーが求めるニーズをしっかりと押さえ、かつハイクオリティなサウンドメイクを可能にしてくれるという点ですね。ステージからレコーディングまで、どんなシーンでも必要十分なパフォーマンスを確実に出してくれるという安心感があると私は強く感じました!
Citadel Electronics、今後の展開も期待大です!!












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