スマホ&タブレット向けのDJアプリが登場したことで、今まで以上に誰でもDJを始めやすくなりました。数あるDJアプリの中でも特に初心者から人気が高いのが「djay」。デザイン性や操作性はもちろんのこと、Apple Musicのサブスクプランに加入していれば、世界中の1億曲以上をプレイできるというという点で人気が高まっています。
今回はそんなDJアプリ「djay」を使って、Apple Musicの楽曲をDJミックスするにあたり必要な準備、djay対応コントローラー(今回はReloop「Buddy」を使用)を使用してDJミックスをするためのTipsを解説していきます。
目次
1. Apple Musicの準備
まずはお使いの端末でApple Musicのサブスクリプションが有効であることを確認しましょう。
「Apple Musicは使ったことがない!」というかたは、ぜひともこの機会に試してみてください。新規登録すると3ヶ月間無料で使える体験プランも用意されています(2024年8月時点)。Apple Musicの公式サイト内からキャンペーン情報をチェックしてみましょう。
さて、既にApple Musicのサブスクプランをお使いの方は、デバイスの通信環境に問題がないか確認しておきましょう。
ストリーミング再生を利用するため、端末がWi-Fi、もしくはキャリア回線につながっていることを確認しましょう。SafariやYouTubeなどが問題なく使える状態になっていればOKです。

2. djayアプリをインストール
続いては、アプリストアで「djay」をダウンロード・インストールしていきます。
iPhoneやiPadユーザーのかたは、こちらのリンクからApp Storeの「djay」をインストールいただけます。
App Store - djay - DJ アプリ& ミキサー
ちなみに……(有料プランについて)
「djay」はApple Musicとの連携や曲のミックス、EQやエフェクトを掛けるなどDJに必要な基本機能がすべて無料で使えます。
有料プランとして「djay PRO」が月間750円もありますが、まずは無料版で慣れてみるのが良いと思います。
「djay PRO」有料版の機能としては…
- ボーカル/楽器/ドラムのパート別音量調節(≒STEMS機能)
- デフォルトの16種に追加して、63種のエフェクトが使える
- ループやシーケンスを組んで、REMIX的なプレイができる
などなど……非常に便利です。
しかし、DJをこれから始めるという人にとっては少し複雑、あるいは「PC画面上で操作する前提」な機能も含まれていたります。
今回の記事のテーマはあくまでも「スマホで気軽にDJを始めるにあたってのdjayの使い方解説」です。有料プランについては、DJに慣れて自信がついてきたり、もっといろいろなミックスを試してみたくなったりした時に検討するというのでも良いと思います。

さて、そろそろアプリもダウンロードできた頃かと思います。まずはいろいろとアプリを使ってみて、操作に慣れてみましょう。
- 右上/左上の音符アイコンから曲を選んで再生してみる
- 左右のバー(テンポフェーダー)で曲のスピードを変えてみる
- 中央のバー(クロスフェーダー)で曲を切り替えてみる
などなど、色々と試しているうちに「もっとスムーズにミックスしたい」と感じたかたは、次のステップで紹介するDJコントローラーの併用がおすすめです。
今回はdjay対応コントローラーの中でも特に人気のDJコントローラー、Reloop「Buddy」を使いながら接続方法をご紹介します。
RELOOP ( リループ ) / BUDDY djay専用2ch DJコントローラー
3. iOSデバイスとコントローラーを接続
まずは、コントローラーとスマホなどのデバイスを接続していきます。使用するケーブルは2本、電源ケーブルとデバイス接続用のケーブルです。
本体向かって左側面にあるUSB Type-A端子にiOSデバイスを接続します。
USB Type-B端子はBUDDY付属のUSBケーブルでUSB電源(5V/2Aを推奨)に接続します。
スイッチを「iOS」にするとBuddyの電源がオンになります。

左側のUSB-B Typeの端子が給電用。右側のUSB-A Typeの端子がデバイス接続用です。
「PC iOS」の切り替えスイッチを「iOS」側にしておくことをお忘れなく!
4. djayアプリの設定
「djay」を立ち上げたら、まずはデバイスを横向きにしましょう。画面の左右にはターンテーブル、中央にはDJミキサーのクロスフェーダーが表示されます。
続いて、画面中央上部のアイコン(画像内の赤枠)を開いてモード選択していきます。初心者向けの「Starter」、有料プランの「Pro」などありますが、ここで「Classic」を選択してください。理由としては、後ほど紹介する「基本操作」の内容と併せて画面を見た際に分かりやすい&いろいろなプレイができるためです。

画面中央上部のアイコン(赤枠)から、モード選択画面へ。続いて「Classic」を選択。

続いて、画面左上のミュージックノートアイコン(点滅している♫)をタップします。
ソースをタップし、「Apple Music」を選択し、Apple Musicのアカウントにログインします。

ほかのサブスクも選択できますが、国内未提供のサービスもあります。
Apple Music以外のサービスに関する説明は割愛させていただきます。
5. Buddy基本操作
コントローラー側とアプリ側の設定が終わりましたので、いよいよコントローラー本体を操作していきます。
曲のロード、ミキシング、そしてプレイの幅を広げるエフェクトやループなどの豊富な機能をご紹介します。
5.1. 曲のロード
Buddyの中央にある大き目のBROWSEノブ(赤丸箇所)を回し、djay画面上のプレイリストから曲を選択します。BROWSEノブの下に「A」「B」の書かれているLOADボタンで、左右どちらのデッキに読み込むか選択できます。

赤丸箇所がBROWSEノブ
5.2. ミキシング
Buddyのクロスフェーダーを使って、デッキA(向かって左側)とデッキB(向かって右側)の音をミックスします。
それぞれのデッキのEQノブ(オレンジ枠箇所)でベース、ミッド、トレブルのバランスを調整します。
SYNCボタン(黄色丸箇所)を押すと、自動的にBPM(曲のテンポ)が同期されるため、簡単かつスムーズに曲をつなぎ合わせることができます。

オレンジ枠内がEQノブ、黄色丸箇所がSYNCボタン
5.3. ループ
ループノブ(水色丸箇所)を押し込むと4拍でオートループが開始されます。
ノブを反時計回りに回すと4拍 → 2拍 → 1拍 → 1/2拍 → 1/4拍とループを短くすることができ、ノブを半時計回りに回すと4拍 → 8拍 → 16拍とループを長くすることができます。ビート部分をループさせてブレイクを作りながら曲をつないだりと、ミックスの幅が広がります。

水色丸箇所がループノブ
5.4. エフェクト
BuddyのFX SECTION(本体中央部の緑枠内のエリア)にあるFX SELECTボタン+SHIFTボタンでエフェクトを選択します。
エフェクトのかかり具合、ビート系のエフェクト(Echo / Gate)はビート数をFX SELECTボタンで調整します。
2つのパドルがついており、奥に押すと押している間だけエフェクトがかかり、手前に倒すとエフェクトがかかったままの状態になります。

緑色枠内がエフェクトを操作する箇所。枠内左右のレバーはパドルと呼び、奥に倒している間だけエフェクトがかかります。
トラブルシューティング
- Buddyがdjayで認識されない場合の対処法
- iOSデバイスとの接続(ケーブル、側面のスイッチ)を確認し再接続をします。
アプリ、iOSデバイスの再起動をします。
デバイスの再起動はdjayの動作が不安定な場合(ノイズが乗ってしまうなど)に有効なので不具合が起きたら、まずはデバイスの再起動をしてみましょう。 - Apple Musicの曲が表示されない場合の対処法
- Apple Musicのサブスクリプションが有効であることを確認しましょう。また、Wi-Fiやキャリア回線などのネットワークの再接続も併せてお試しください。
また、こちらから日本語の説明書をご覧いただけますので併せてご活用ください。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか?
Apple Musicにある膨大な曲を使ってすぐにDJが楽しめる「djay」+djay対応コントローラー Reloop「Buddy」。
Reloopでは「Buddy」の他にも、Serato DJ Pro(PCのみ)、djay(iOS,PC対応)の2つのプラットフォームで使用できる上位モデル「MIXON 8 Pro」もあります。
RELOOP ( リループ ) / Mixon 8 Pro - Serato DJ Pro / djay対応4ch DJコントローラー
もっと気軽に楽しみたい方は、ワイヤレス接続して電源を入れるだけですぐに楽しめるHercules「DJControl Mix」もおススメです。
Hercules ( ハーキュリーズ ) / DJControl Mix - djay対応DJコントローラー
予算感や用途などと併せて、お好みのコントローラーでDJをお楽しみください!