ルーディメンツについて簡単にご紹介していくブログの第五回です。今回はフラムルーディメンツについてご紹介します!
前回までのブログはこちらからご確認いただけます。
⇒ ドラム基礎練習!気軽に覚えるルーディメンツ~ストローク・ディドル編~
⇒ ドラム基礎練習!気軽に覚えるルーディメンツ~パラディドル派生編~
⇒ ドラム基礎練習!気軽に覚えるルーディメンツ ~ロール 前編~
⇒ ドラム基礎練習!気軽に覚えるルーディメンツ ~ロール 後編~
フラムの種類
フラムルーディメンツは装飾音として親音符の直前に小さな音を鳴らす奏法で、音符をより強調してくれます。
ポップスなどでは主にスネアを目立たせたいときによく使われる印象の奏法です。
● フラムアクセント
三連符の先頭にフラムを組み込んだルーディメンツです。
1拍ごとに手順が入れ替わるので、間違えないように気を付けつつしっかりと強弱の差をつけるよう意識しましょう。

● フラムタップ
ダブルストロークの先頭にフラムを組み込んだルーディメンツです。
こちらもフラムアクセントと同様に強弱の差をしっかりつけて練習しましょう。

● フラマキュー
4音のグループと締めくくりの1音で構成されており、最初と最後にフラムが組み込まれたルーディメンツです。
フラマキューでは第二音にアクセントがあるので、アクセントの位置には十分気を付けましょう。

● フラム・パラディドル
パラディドルの先頭にフラムを組み込んだルーディメンツです。
こちらのルーディメンツではスタンダード・パラディドルの手順で行います。
その他のパラディドルで練習しても良いかと思いますが、リバース・パラディドルの手順で行った場合は呼び方がシングル・フラムドミルとなります。

● シングル・フラムドミル
リバース・パラディドルの手順にフラムを組み込んだルーディメンツです。
フラム・パラディドルと合わせて練習しましょう。

● フラム・パラディドル・ディドル
先頭の音をフラムにしたパラディドル・ディドルです。
正しい手順であれば1拍ごとにきちんと左右が入れ替わるので、間違えないよう気を付けましょう。

● パタフラフラ
最初と最後の音をフラムにした4音のシングルストロークからなるパターンです。
フラム部分にしっかりアクセントをつけるよう意識して練習しましょう。

● スイスアーミー・トリプレット
三連符の先頭にフラムを組み込んだルーディメンツで、1、2打目がディドルとなっています。
比較的難易度の低めなルーディメンツですので、こちらでアクセントの練習を積んでも良いかと思います。

● インバーテッド・フラムタップ
16分音符が1つ分ずれているディドルからなるルーディメンツで、各ディドルの2番目の音にフラムが組み込まれています。
フラムが頻繁に入っているため、ややこしいルーディメンツですが落ち着いて練習していきましょう。

● フラムドラッグ
フラム、ドラッグ(小さい音量のディドル)、タップ(小さい音量のストローク)で構成されたルーディメンツです。
ドラッグ部分はフラム同様小さめの音量で演奏するよう意識して練習してみましょう。

フラムを活用している曲
最後にフラムを使用した楽曲をいくつかご紹介します。
フラム以外にもさまざまなテクニックを使用している楽曲ばかりなので、ぜひ練習してみてください!
● Shallm / まっさかさマジック!
非常に楽しい曲調で叩いていて楽しくなってくる曲です。強弱表現などさまざまな要素でフレーズの聞こえ方が変わるため、自分なりに試しながら楽しく聞かせられる演奏を目指してみましょう。
特にロール調のフレーズ後は音色が変わるタイミングなので、演奏の際はしっかりとフラムでアクセントをつけると変化がわかりやすく良いかと思います。
● 星街すいせい / ビビデバ
サビ前のフレーズでドラッグが使えそうです。エレクトリックドラムを使用しているためフレーズ自体はシンプルですが、さまざまなサウンドを使用して変化をつけている楽曲です。アコースティックドラムで演奏する場合はアレンジとしてフレーズに変化をつけてみると良いかもしれません。
● abysmal flock / 真夜中を抱いて
フラム、クレッシェンドなどを駆使した複雑なフレーズの楽曲です。
シンバルのクレッシェンドは強弱だけでなく打点の位置も重要になってくるため、自然に聞こえるよう練習してみましょう。
また、フラムによるアクセントが非常に重要となってくるフレーズなので、しっかり目立たせられるよう意識してみてください。
いかがだったでしょうか。
今回は演奏の表現力を上げてくれるフラムについてご紹介してみました。ルーディメンツフレーズの中には難しい手順のものもありますが、基本的には手順よりもどのようにフレーズに組み込むかが大切になってくると思います。
フレーズに組み込む過程でさまざまな手順を知っていれば思った通りに演奏しやすいのでぜひいろいろなルーディメンツフレーズに挑戦してみてください!