AIAIAIと言えば、独自の構造「モジュラーシステム」を採用したカスタム可能なヘッドホン「TMA-2シリーズ」がパッと思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
今回レビューしていく UNIT-4 は、ヘッドホンではなく、プロ仕様のリファレンス・モニタースピーカーです!「低レイテンシーのワイヤレス・パフォーマンス、バッテリー駆動、軽量デザインにより、どんな場所でもクリエイティブな作業を行い、持ち運びできるように設計されています」とのこと。では、さっそく見てみましょう!
開梱
UNIT-4のカッコいい箱を開けると、スピーカーが入っている2つの箱とアクセサリーが入っている箱が出てきます。



スピーカーが入っている箱を開けるとこんな感じです。
ソフトケースに入っていて、かなり手厚く収納されていました。


アクセサリーが入っている箱の中には
- 電源アダプター x 2(スピーカー1台につき1個)
- WIRELESS+トランスミッター x 1
が入っています。

設置
デスクトップの両サイドにあるモニタースタンド(CLASSIC PRO / MST3)に載せてみました。
他ブランドの同サイズのモデルと比べて重量があり、どっしりとした外観からは、すでに高品質なオーラを感じます。

UNIT-4で音を鳴らすパターンはいくつかあるので順番に紹介していきます。
セッティング1(Bluetoothの場合)
1. 本体天面にある電源ボタンを長押しすると、スピーカーユニットの外周部分が点灯します。

2. L、Rを設置場所に合わせて選択します。

3. MODEボタンを押してBTにします。
4. スマートフォンのBluetoothデバイス選択画面で「AIAIAI UNIT-4」を選択して完了です。

セッティング2(WIRELESS+、ワイヤレス接続の場合)
1.と2.は同じです。
3. MODEボタンを押してW+にします。

4. WIRELESS+トランスミッターをPCのUSB type-C端子に接続します。

5. USBケーブルを接続すると電源がON、ペアリングが始まり、完了すると点灯に変わります。

6. PCのサウンドデバイスで「AIAIAI X02 W+ Transmitter」を選択します。

セッティング3(WIRELESS+、有線接続の場合)
1.と2.は同じです。
3. MODEボタンを押してW+にします。
4. WIRELESS+トランスミッターにUSBバッテリーを接続し電源をONにします。
5. WIRELESS+トランスミッターのステレオミニ入力と音源機器を接続します。
今回は、iPhoneを変換ケーブル+ステレオミニケーブルで接続しました。

セッティング4(TRSフォンの場合)
1.と2.は同じです。
3. ミキサー等のL、R出力を接続
今回はDRAWMERモニターコントローラーMC2.1を使用しています。

TRSフォンをUNIT-4に接続すると、BT、W+のインジケーターは消灯します。
有線接続が優先される仕様になります。

セッティング5(AUX:ステレオミニ、UNIT-4 1台の場合)
1.は同じです。
2. ステレオ音源をステレオミニ-ステレオミニケーブルでAUXステレオミニ入力に接続します。
3. STEREO/MONOボタンを押してMONO(L、R両方点灯)を選択

セッティング6(AUX:ステレオミニ、UNIT4 2台の場合)
1.は同じです。
2. ミキサー等のメイン出力L、RそれぞれをAUX入力に接続します。
3. STEREO/MONOボタンを押してL、またはRを設置場所に合わせて選択
今回は、モノラル信号を送れるXLRメス-TRSミニフォンのCLASSIC PRO/CXM010Fで確認しました。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CXM010F オーディオケーブル XLR ステレオミニ 1m
音質
正直言ってイイです!!
今までいろいろなスタジオモニタースピーカーを聴き比べしてきましたが、さすが118,000円(税込)
あくまで個人的な感覚での話になりますが、クラス(価格)が上がってくると、音に立体感、定位感、臨場感、繊細さ、生々しさみたいないわゆる「情報量」が増してくると思っていますが、まさにそれです。ボーカルであれば息遣いであったり、サビの鬼気迫る感じや高揚感が伝わってくるという感じでしょうか。ローエンドもしっかりと輪郭がありながらも、地を這うような図太い音でダンスミュージックも気持ちよく聴くことができました。また、エントリークラスのスピーカーの場合、スイートスポットで聴いた時にどうしても、音像が小さい(スピーカーと同じサイズ)と感じてしまうところですが、UNIT-4の場合、音像が大きくて、ホントにこのサイズのスピーカーから出てる?と疑ってしまうほどです。まるで目の前にミュージシャンがいるようなリアルな聞こえ方がします。
驚いたところ
このクラスの音質を「バッテリー駆動」で実現していることです。
通常であればスピーカー1台に電源ケーブルが1本必要ですが、UNIT-4なら、持ち込んで音を出した場所がそのままスタジオになるということが他の競合モデルにない強みだと思います。
専用アプリ
スタジオモニターでは珍しくBluetooth接続で使用できるUNIT-4専用アプリが用意されています。
そのままのフラットなEQでも十分に良い音ですが、アプリから使用環境に合わせたEQ補正をすることができるのはありがたいポイントです。「I’m ready」をタッチするだけでペアリングしてくれるので簡単にできます。


Sound profiles:
5バンドEQで5種類のプリセット+カスタムから選択可能。Sound guideでは各プリセットの説明、各バンドの説明、セッティング方法を見ることができます。




LED illumination:
UNIT-4のスピーカーユニット外周部分のLEDの明るさを調整できます。

Firmware:
UNIT-4の本体ファームウェアをアップデートすることができます。
まとめ
はじめてUNIT-4を見た時に「AIAIAIがスタジオモニター?」と思ってしまった自分を説教したいです(笑)
コンパクトで、超高音質、バッテリー駆動ができるUNIT-4は、DTMで本格的な音楽制作をする人も、スマホやPCで音楽や映画鑑賞を楽しみたい人もかなり高いレベルで満足させることができる優秀なスタジオモニターだと思います。
ぜひチェックしてみてください。