ルーディメンツについて簡単にご紹介していくブログの第三回です。今回はロールについてご紹介します。
前回までのブログはコチラからご確認いただけます。
⇒ ドラム基礎練習!気軽に覚えるルーディメンツ~ストローク・ディドル編~
⇒ ドラム基礎練習!気軽に覚えるルーディメンツ~パラディドル派生編~
ドラムロールの種類
ロールと言えば、何かの結果発表などで使われているバズロールが思い浮かべやすいかと思いますが、ルーディメンツの中ではバズロール以外にもいくつかのロールが存在します。
■ ドラムロールの例
前回までのストロークやパラディドルなどで習得したスティックの振り方、指の扱い方などが重要になります。併せて練習してみましょう。
● シングルストロークロール
高速のシングルストロークです。
全ての音の粒をそろえることを意識しながら練習してみましょう。

● ダブルストローク・オープンロール
高速のダブルストロークです。
遅いテンポから始めて、確実に指の使い方をマスターしていきましょう。

● トリプルストロークロール
片手で三連打ずつ打つロールです。ダブルストローク以上に指、手首の使い方が重要になりますので、遅いテンポで確実に習得していきましょう。

● バズロール
スティックを任意の回数、バウンドさせて行うロールです。
ロールルーディメンツのなかでは比較的難易度が低いロールですが、音粒はしっかりとそろえて演奏する事を意識しましょう。
スネアで練習する際はリムよりの位置を叩くとスティックのバウンドをより多く得られるため、演奏しやすくなります。

● シングルストローク・フォー
3連符と8分音符等を組み合わせた4打のロールです。
アクセントをつける場合、最後の音以外は音粒がそろうように演奏してみましょう。

● シングルストローク・セブン
6連符と4分音符等を組み合わせた7打のロールです。
基本的にはシングルストローク・フォーと同じようなポイントを意識すれば問題なく演奏できます。

ロールルーディメンツを活用している曲
続いてロールルーディメンツを活用している曲をいくつかご紹介します。
● PolyphonicBranch / 藍空同盟
スネア、タムをメインとして様々なテクニックを使用したフレーズとなっており、ロールも多用されている楽曲です。
ダブルストロークを絡めたロール部分など、強弱をはっきりつけること、オープンロールとバズロールを使い分けることを意識するとうまく演奏できるかと思います。
● PolyphonicBranch / 黎明ワンダーレジスト
ゴーストノートとロールをうまく使用しており、スピード感のあるフレーズに聞こえます。
実際にドラムで演奏する際、ヘッドのテンションが低いほどリバウンドを得ることが難しくなっていくので、指先をうまく使ってスティックをコントロールしましょう。
また、イントロ部分のバズロールの終わりはオープンリムショットで演奏すると音色の変化もあり、より面白いフレーズになると思います。
● 東京事変 / 喧嘩上等
間奏のフィル部分にシングルストローク・フォーなどが使われているように聞こえます。
強弱のたたき分けがきれいにできているとよりはっきりとアクセントを強調できるので、単純に音符だけを追うのではなく、強弱等表現に関する部分にも着目して演奏してみると非常に良い練習になるかと思います。
● Kobaryo / Invisible Frenzy -Genuine Version-
実際に演奏できるかどうかは別として、もしドラムで演奏するならロールは必須かと思います。
複雑なフレーズはありませんが、BPMが250近いので相応の練習量が必要となります。
BPMが早い楽曲では一つひとつの音符のコントロールがおろそかになりやすいため、強弱にもある程度意識を向けられるといいですね。
いかがだったでしょうか。
ロールは主にフィルに用いられることが多いように思えるテクニックですが、指や手首の動かし方はフィルだけでなくゴーストノートなど、さまざまな箇所で応用ができます。
また、音粒を揃える練習はアクセントの練習にも役立ちますので、ぜひ練習してみてください。