こんにちは。
料理のレシピでよく出てくる大さじ1を15gと表記して欲しい。
ml(cc)のカッコccて必要?ってか1/2カップ……と思っている者です。
さて今回はギターのスケールについてのお話です。
「スケール」といっても、ギターに弦を張った時の長さのほう。音楽理論に関する内容ではありませんので、予めご理解のほどよろしくお願いいたします。
なぜスケールの話なのかと申しますと先日、別部署のギターを弾かない同僚と話していると「ギターの長さっていろいろあるんだね。知らなかったよ。」と言われ、確かに自分では当たり前になっていてもギターを弾かない人からすると全然知らなかったり、これから始める方にとっては結構重要になったりするように感じましたので、この機会にザックリと説明させていただきます。
では本題ですが、そもそもギターのスケールってなんなのってお話です。スケールとはナットからサドルまでの距離を指しています。

次にどんな種類があるのか?
代表的なものは以下の3種類です。
ロングスケール (レギュラースケール) |
:25 1/2インチ | 647.7mm |
ミディアムスケール | :24 3/4インチ | 628.65mm |
ショートスケール | :24インチ | 609.6mm |
他にも686mmや666mm、635mmのモデルもありますが基本的には上記3種類を理解していただければ大丈夫だと思います。
よくショートスケールのギターの売り文句としてスケールが短いので手の小さい方や女性にもオススメみたいな説明文を目にすることもあり、確かにそうなのですが一概にそうとも言い切れないのもまた事実。
ですので、スケールが違うと何が変わるか?その中でも変化の大きい3点を取り上げ説明いたします。
弾き心地
スケールが変わって一番変化するのはココじゃないかな?ってくらい変わります。
というのもスケールが変わると張っている弦への力のかかり方も変わるので、スケールが長くなれば弦の張力が強くなり、短くなれば弱くなります。
ということはスケールが長いモノは短いモノと比べ弦がピンッと張られるので、弦を抑えるときの力が短いものより強く弦を抑えなくてはいけなくなります。
加えてフレットの幅も変化し、これがかなり弾き心地に影響してきます。

個人的な感想ですが、初めて購入したギターがロングスケールで普段もロングスケールギターを使用していると、たまにミディアムスケールギターを弾くと弾きにくくてしょうがないです。
それは下手だからでしょ。なんてことは言わないでくださいね。図星なので。
ともかく弾き心地なんかは初めに購入したギターのスケールに結構依存しがちなのでこれからの購入を考えている方にとっては需要なポイントだと思います。
音色
ギターは楽器ですのでここも気になるところですよね。
何がそんなに変わるの?ってとこですが、それが顕著に表れるのはサスティーン(音の伸び)です。
先程述べたようにスケールの長いギターの方が弦の張力が強いのでその分、弦が揺れてから止まるまでに時間がかかるので結果的に音の伸びが良くなるわけです。
また、弦の張力が強い方が弱いものと比べより音全体にハリが出て煌びやかな音色となるのも特徴です。
『だったらロングスケールの方がいいじゃん』となりそうですが、弦のハリが弱いと丸みのある柔らかい音になってこれもまたロングスケールでは表現が難しい音となります。どちらが良いとは一概には言えませんね。
ちなみに弾き心地に関してもそうなのですが、使用する弦のゲージ(太さ)やヘッドの形、ブリッジの種類によってもこの辺は大きく変化するので、あくまで参考にといった感じになります。
チューニング
ギターを弾いたことがない方でも、動画サイトやBDでライブ映像を見ている時や実際のライブに行くとMC中にギタリスト、ベーシストの方がチューニングしているのを見たことある方は多いんじゃないでしょうか。
じつはギターやベースはチューニングがとってもズレやすい楽器なんですよ。
ですので、チューニングの安定性もギター選びでは大切なポイントとなります。
で、スケールとの関係性なのですが結論としてスケールが長い程チューニングは安定します。
これも弦の張力が関係していて弦の張力が強い方がナットとサドルにかかる力も強く弦が動きづらく、弾いた時の振れ幅が小さい分チューニングが安定しますね。
そしてこれは表現が少し難しいのですが、スケールが長い方が短いものより弦が同じ距離だけズレた場合の弦の長さに対する音程への影響(≒比率)が小さいので、スケールが長い方がチューニングは安定します。
ちょっと表現に対して不安が残りますが、とにかくスケールが長い程チューニングは安定するというのを覚えておけば大丈夫です。
最後に、弊社で取り扱っているエレキギターをスケール別に紹介させていただきます。
ロングスケール(レギュラースケール)
FENDER ( フェンダー ) / Made in Japan Traditional 60s Stratocaster 3-Color Sunburst
THEエレキギターと言っても過言ではないFenderストラトキャスター。
こちらは安心と信頼の日本製でUSA製と比べお手頃な価格となっております。
その他、IbanezのRGシリーズやYAMAHAのパシフィカなどもロングスケールのモデルとなっております。
ミディアムスケール
EPIPHONE ( エピフォン ) / Les Paul Standard '50s Heritage Cherry Sunburst
Fenderストラトキャスターと並びエレキギターの代表格のレスポールモデル。
こちらのEpiphoneレスポールモデルはGibsonの自社工場(中国)で徹底管理の元、製造されております。低価格ながら高い品質のギターとなっております。
その他、同メーカーのSG、CASINOやYAMAHA RSなどが、ミディアムスケールのモデルとなっております。
ショートスケール
FENDER ( フェンダー ) / Made in Japan Traditional 60s Mustang, Daphne Blue
見た目がかわいいFenderムスタング、日本を代表するギタリストの一人Charさんやみんな大好きニルヴァーナのカート・コバーンが愛用していることで有名なギターですね。
その影響もありロックなイメージのギターですが、ジャズシンガーのノラ・ジョーンズも使用していたりとジャンルを問わず活躍できるポテンシャルをもっているギターです。
その他、同メーカーのジャガーやFERNANDESのZO3などが、ショートスケールのモデルとなっております。
今回はエレキギターのスケール(弦長)について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
かなり大雑把な説明になってしまいましたが、スケールが変わるといろいろな変化があるんだなくらいでご理解いただければ大丈夫です。
スケールはあくまでそのギターの個性のようなもので音や弾き心地の決定的な決め手となるものでもないですからね。
また、この記事を読んでいただいた方でこれからギターを始めるぞ‼という方や新しいギターの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
それではまたサウンドハウススタッフブログで会いましょう。
さようなら。