こんにちは!BABY BABYのギタリスト、フジオカタクトと申します。
早いものでもう12月。もうすぐクリスマスがやってきますね。 僕が初めてギターを買ったのも中学2年生のクリスマスのことでした。
今年はコロナ禍で在宅時間が増えた影響で、ギターを始めた人が増えたという話を聞きました。 今の時代、ネットでギターを買う人も多いのではないでしょうか? かくいう僕も今まで買ってきたギターのほとんどはネット通販やオークションを利用してゲットしたものばかりです。
今日は、そんな僕自身が初心者の時に知っておきたかった、弾きやすいギターを買うためのポイントを語っていきたいと思います。
さて、ギター選びにおいて初心者の時に大切なのは弾きやすさだと思います。(もちろん一番大切なのは見た目ですけどね!!)
では弾きやすいギターってどんなギター?となると、弦高が低めのギターが初心者にとって弾きやすいのではないでしょうか。
そうなると弦高が低め、または低くセッティングできるギターを見分けるポイントはどこにあるのでしょうか?
僕が思う大切なポイントは指板Rです!
ギターを選ぶ際、スケールについては割と気にしている人が多いと思いますが、指板Rを気にしてギターを選ぶ方は少ないのではないでしょうか!しかしギターの弾きやすさに直結する大切なポイントなので知っておいて損はありません。
指板Rについて
ギターの指板はよくみると穏やかなカーブを描くような形をしています。このカーブの程度を数字で表したものが指板Rです。数字が小さいほどカーブはきつく、逆に数字が大きければカーブは緩やかになります。
一般的にFender社製のギターは指板Rが比較的キツく、Gibson社製のギターは指板Rは穏やかなものが多いです。(最近のギターは9.5Rや12Rのギターが多いようですが、時折7.25Rといったアールのきついものもあるためチェックしておきましょう。)
よく使われる代表的な指板Rはこんな感じです。
7.25R = 184mmR(ビンテージ系のフェンダーに多い。)
9.5R = 241mmR(現行のフェンダーに多い。)
12R = 305mmR(ギブソン系に多い)

9.5Rの指板。

12Rの指板。
この数値が弦高調整で弦高を下げるときに大きく関わってきます。
少し話が脱線しますが、ネットでギターを買うとなると弦高調整やネック調整も自分でやることを視野に入れておく必要があります。(もちろん楽器屋さんに持ち込んでもいいですが、それなら最初から楽器屋さんで買う方が良いでしょう。)
いざ自分で弦高調整をしてみたら、音が詰まってしまって思ったより弦高が下げられない!なんてことがあります。
それの根本的な原因が指板Rにあるのです!
構造上の問題なのですが、指板Rがきついギターは弦高が下げにくいです。あまり弦高を下げてしまうとチョーキングをした時に音詰まりが生じてしまいます。こればっかりはもう仕方がないことなのです。
また弦高調整の際、各弦の高さも指板Rに合わせてセッティングしないと逆に弾きにくくなってしまうこともあります。特に初心者となるとこの辺りの微調整が難しいんですよね。
逆に指板Rが穏やかなギターだと弦高を下げたセッティングがしやすい、というメリットがあります。
初心者にとって弦高が下げれる、押弦がしやすいと言うことは本当に大切なことだと思うので、個人的には指板Rが緩やかな方を全力でお勧めしたいです
ギターを買うとき、商品説明欄に指板Rが記載されていないこともあるのでそんな時はメールなどで問い合わせてみてください。また指板Rが緩やかでも、ギターの状態によっては弦高をあまり下げられないものもあるため、可能ならどの程度弦高を下げられるかも問い合わせてみるといいでしょう。
今回の話が全てではなく、人それぞれ弾きやすいと感じるポイントは異なると思います。
また弦高が低ければ良い、というものでもなくある程度の高さがあった方が音色は良い、ということもあります。
もちろん、見た目が最高に気に入ったギターがあればもうそれでOK!!!!なんですが、構造を知った上で弾きやすいギターを選ぶということも今後ギターを続けていく上でとても重要なことなので頭の片隅にちょっと入れておいていただけると幸いです。
それではまたー!