「憧れの曲が弾けるようになったけど、原曲と比べると何か物足りないかも」と感じる初心者ベーシストの皆さま!もしかするとそれは「エフェクター」を通すことによって解決できるかもしれません!
今回のブログでは、初心者の方にこそ手にとっていただきたい「コンプレッサー」と「プリアンプ」に焦点を当て、プロも使用している人気のベース用ペダルを紹介していきます。
01 コンプレッサー
コンプレッサーの役割は「音の粒を揃えること」です。大小さまざまな石が転がった道が走りにくいのと同様に、ピッキングやポジションによって出力にバラつきがある演奏は聴きづらいと感じられてしまいます。「指は回るんだけどなんか音にまとまりがない……」と感じるのは、それが原因かもしれません。劇的に音質を変化させるものではありませんが、安定したベースサウンドを目指すための第一歩として、まず検討してみてはいかがでしょうか。
EBS ( イービーエス ) / MultiComp BlueLabel ベース用コンプレッサー
ベーシストに「コンプと言えば?」と問えば、ダントツでこのモデルが多く挙がるのではないでしょうか。一見シンプルな構造ながら、モード切替スイッチにより3種類のコンプレッサーから選択することができます。高音域/低音域を分けてコンプをかける「Multibandモード」は、特にスラップ奏法がお好きな方におすすめ。ナチュラルなアタック感とロングサステインを実現し、ノイズも少なく扱いやすいモデルです。
BOSS ( ボス ) / BC-1X Bass Comp ベース用コンプレッサー
BOSS独自の先進技術MDPによって、原音のキャラクターを損なわない自然なコンプレッションを提供するモデル。ゲイン・リダクション・インジケーターにより、かかり具合を視覚的に認識できるのも嬉しいポイントです。ツマミの効きも非常に良く、好みのセッティングが必ず見つかるはず。
使用する電源は9Vですが、18Vに内部昇圧される完全プロ仕様。十分なインプット・ヘッドルームを持ち、アクティブベースを含むすべてのベースの入力信号を クリップすることなく受ける事ができます。「つなげばいい音になる」最高のコンプレッサーです。
MXR ( エムエックスアール ) / M102 Dynacomp コンプレッサー
元々ギター用のエフェクターではありますが、ベーシストの心をも掴んで離さないダイナコンプ。「ダイコンの音」と呼ばれて愛されるほど、独特の甘いパーカッシブなトーンが魅力です。コントロールはOUTPUTとSENSITIVITYの2つだけで非常にシンプルなため、セッティングも容易です。1度ハマると抜け出せないこのモデル、ぜひ試してみてください。
Empress Effects ( エンプレスエフェクト ) / Bass Compressor Blue
原音を尊重しつつ、コンプ機能にも妥協はしたくない!そんな方にぜひおすすめしたいのがこのモデル。コンプレッサーにはギター/ベース問わず使えるモデルが多くありますが、こちらはベース専用に設計されたオールアナログ・シグナルパス仕様です。
コントロール部には、独立したAttack / Releaseのほか、Ratioを3種類の比率から選択可能。原音とのバランスを調整できるMixも搭載し、好みのサウンドを追求できるプロ仕様です。マイルドな倍音質感を加えてリッチなキャラクターを増強することのできるミニスイッチも搭載。文面だけでもその多機能ぶりが伝わるかと思います。
02 プリアンプ
アウトボードプリアンプは、ベースアンプに繋ぐ前段階で「音質や音量を調整できる」ペダル。EQ(イコライザー)で特定の周波数ごとの出力調整や、Volumeつまみで全体の出力調整ができるほか、歪みエフェクトやD.I.機能を搭載した機種も多くあります。誰もが知る定番のアンプブランドから、その伝統的なサウンドを再現できるプリアンプペダルもありますね。お気に入りのサウンドをコンパクトに持ち歩くことができます!
TECH21 ( テック21 ) / Sansamp サンズアンプ/Bass Driver DI V2 定番プリアンプ
ほとんどのベーシストがこのプリアンプにお世話になったことがある、と言っても過言ではありません。指弾き、ピック弾き、スラップ奏法どれでもかっこよくきまります。V2モデルには5弦/6弦をカバーできる周波数帯切替えスイッチがついているため、将来的に多弦ベースの購入を検討している方にもおすすめ。ドンシャリサウンドがお好みの方はこのモデルで決まり!
BOSS ( ボス ) / BB-1X Bass Driver ベース用プリアンプ
ベースの低音から高音までバランスよく響かせ、透明感のあるサウンドを実現。他のプリアンプに比べて音のレンジが広く、クリアな音質が特徴です。シンプルに直感的に操作することができ、頑丈な作りでコスパも抜群。独自のMDS技術を採用し、指弾きのニュアンスもぼやけない、自然なサウンドをしっかりと表現します。
音のキャラクターが決まってしまうような、必要以上に個性を主張するペダルではなく、ベース本体やアンプのキャラクターを損なわず、演奏のニュアンスを的確に捉え、その良い部分を最大限に増幅してくれる今までにない発想で作られています。多彩な音色でも音の芯は絶対にキープする、まさに現代のベース・サウンドを作る 1 台です。
MXR ( エムエックスアール ) / M80 Bass D.I. + 定番ベースプリアンプ
前述のSansampに並び、昔から多くのベーシストに愛用されているプリアンプ。独立したディストーション・チャンネルや、即座にドンシャリサウンドに切り替えられるCOLORスイッチを搭載し、多様なステージで活躍します。BLENDつまみを活用して原音と歪みのバランスを調整することができ、派手に歪ませても芯のあるベースサウンドを実現します。歪ませたときに気になるノイズは、GATEスイッチ(ノイズゲート)をONにすることで軽減されます。現代のベーシストが求める機能をしっかり詰め込んだ優秀なモデルです!
Darkglass Electronics ( ダークグラス ) / Microtubes B7K Ultra V2 With Aux IN ベース用プリアンプ
MidがHigh/Lowに分かれた4バンドEQのほか、高音域/低音域を細かく調整できるAttack Switch/Grunt Switchを搭載し、理想のサウンドを上手く表現することができます。ライブで活躍するのは言わずもがなですが、なんとDAWソフトを使用した宅録にも適しています!IR(インパルス・レスポンス)も搭載。Micro-USB BポートからPC/Macに接続し、バーチャルキャビネットをロードすれば、お好みのサウンドをどこへでも持ち運べるのです。また、ヘッドホンアウトとバランスXLR OUT、AUX INを搭載。これ1台あれば音楽活動が捗る、実用性抜群のモデルです。
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / ASHDOWN PRO-DI
ちょっとノブの数が多く見えるかもしれませんが、慣れてしまえば長~く愛用すること間違いなし。多機能プリアンプです。
5バンドEQで低音~高音まで細かく調整できる他、一発でドンシャリサウンドを作成できるSHAPEスイッチを装備。アクティブベースでもパッシブベースでも適切な信号レベルで使用できるよう、-3dBカットを備えたPADスイッチも備えています。ドライブのコントロールは音量と歪の量をそれぞれに調整でき、クリーンブーストとしてもオーバードライブとしても使用可能。ミュート機能(SHOWTIMEスイッチ)もありチューナー出力にも便利です。また、ミックス加減を調整できるLine INがあり、ヘッドホンで聞きながら練習することも可能。入力のレベルを確認できるVUメーターが最大の魅力です。DI出力も備え、自宅での練習からライブやスタジオでの録音まで、どのような環境においてもプロ級のサウンドパフォーマンスを提供します。
03 おまけ ペダル型チューナー
番外編として、初心者の方が手に入れるべきペダル型チューナーをご紹介します。いつもはクリップチューナーを使う方でも、本番でくっつけてチューニングして外して…って面倒だしスマートでないかも。そんなとき足元にペダル型チューナーがあれば、MCの最中にミュートしてサクッと直せて便利!
クリップチューナーは振動を検出しますが、ペダル型チューナーはエフェクターと同じように電気信号を検出するため、周囲の音を拾わず正確にチューニングできます。
そして近年のモデルでは高性能なバッファー回路を採用しているモデルが多くあるので、この点を意識して選んでいただくのもよいと思います。
ペダル型チューナーには電池非対応のモデルもありますが、その場合はパワーサプライから供給して他のペダルと連結させて使用するのがおすすめです(ときにミュートスイッチ/キルスイッチとしても活躍します)!
新開発のバッファー回路「ULTRA BUFFER」によって、長いケーブルを使用する場合や エフェクターを多数連結させたボードに組み込む場合でも、音質を維持することができます。また、ブライトモードを2段階で設定できるため、自然光が反射する野外ステージでも高い視認性を実現。4種類のメーター・ディスプレイ・モードを採用し、ユーザー好みのチューニング表示を選択できます。Pitchblack Xはサイズのバリエーションが複数あるので、お手持ちのボードに合わせて好みのモデルを探してみてください!
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Polytune 3 ポリフォニック チューナー
もはや誰もが知るペダル型チューナー。お好みやシーンに応じて選択できる3種類のモードから選択可能です。最もスタンダードな「クロマチックモード」のほか、「ストロボモード」では+/-0.02セントとかなりの高精度チューニングを実現。また英語で”多音”という意味を持つ「ポリフォニックモード」では、複数の弦を一度にチューニングできるのでかなりの時間短縮に!ベーシストにとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、ギターをお持ちの方は、一度のストロークで全弦のチューニングができるので便利です。
こちらも高性能バッファーを搭載し、長めのケーブルや複雑なペダル設計によって生じる音質劣化/音痩せも軽減します。
04最後に
なんとなくでも定番ベース用ペダルの顔ぶれを知っていただけると嬉しいです。用途ごとに揃えようとすると決して安くはありませんが、憧れのアーティストに音が近づくとそれだけで練習が楽しくなりますし、パフォーマンスも上がってライブがもっと好きになるはず。各商品ページに動画が載っているので、ぜひ参考にしてみてください〜!