みなさんどうもこんにちは!ギター講師の きとうゆうき です。今回は、しばしば過小評価されることがあるけど意外とめちゃめちゃ便利なエフェクター「コンプレッサー」についてご紹介していきたいと思います!

ところでみなさん、コンプレッサーって普段使われるでしょうか?歪みエフェクターや空間系と違って、最初はON/OFFした時の違いがわかりづらい印象があるかもしれませんね。
ゴリゴリ使う方も、まだコンプを買ったことがない方もいると思いますが、今回は使い勝手を優先してコンプをおすすめしていきますので是非最後まで読んでください♪
コンプレッサーって?
そもそも「コンプとは」と思われている方...このコラムを読んでいる人の中にいる...かもしれないので手短にご説明します。
例えば、人と会話している時に、急に相手の話し声が極小になったり、いきなり大声になったらどう感じますか?「情緒不安定だな」とか「大丈夫かな」って思うはずです。
ギターでもそれは同じで、脈絡もなく大きい音を出しても聞こえづらいし、逆に音が小さすぎて聞こえない場合も同じですよね。
コンプレッサーは、ざっくり言うと「聞き取りづらい人の声量を均一化してくれる機械」です。なのでピッキングにばらつきがある場合はめちゃめちゃ便利なツールになります♪難易度が高いフレーズを弾く時も同様にかなり弾きやすくなります。
万人に使いやすいコンプレッサー3選
それでは早速おすすめのコンプについてお話していきます♪その前に、僕が「使いやすい」と定義するコンプレッサーについて簡単にご説明していきます。
■ 使いやすいコンプレッサーとは
- ノブの数が3個前後
- 設定の幅が広い
- 直感的に設定できる
こんなところかな?と思います。沢山ノブがあって、設定を作り込めるペダルも確かに魅力的ではあるんですが、今回は「使いやすさ」や「直感的」をキーワードにペダルをおすすめしていきますね☆
■ おすすめコンプレッサーその1: XOTIC / SP Compressor
それでは早速いきましょう!1個目のおすすめコンプレッサーは、米国カリフォルニアのXoticから発売されている「SP Compressor」です!
XOTIC ( エキゾティック ) / SP Compressor コンプレッサー
10年近く前、僕がまだ大学時代の時からXoticといえば、「RC Booster」などのブースターや歪みエフェクターで有名なブランドでしたね。最近はSP Compressorみたいなスモールサイズの良質なペダルで、プロの間でも根強い人気があったりします。
そんなSPですが、なんとノブは2個!全体の音量を上下させる「VOLUME」とコンプレッションと原音の比率を混ぜる「BLEND」ノブ、これだけ。なんともシンプルですね。
BLENDの下にちょこんと鎮座しているスイッチは3-WAYになっていて、コンプレッション(圧縮)の強さをワンボタンで設定することができるようになっています。また、内部のディップスイッチでハイカットしたりローカットすることが出来るので、レスポールでもストラトでもお持ちのギターに合わせてエフェクターの方を順応させることが出来るのが素晴らしいです♪
2つのノブと1つのスイッチによって多彩な音を作れるようになっています♪実際の音はどうかというと、極端にハイファイでもビンテージでもないなと思いました。なのでブルースやファンク等のルーツ系が好きな方もJ-POPやボカロが好きな方にも合う、まさに「万人向け」かな?と思います。
■ おすすめコンプレッサーその2: PROVIDENCE / VLC-1 VELVET COMP
次は国内エフェクターブランドの一角、PROVIDENCEから発売されている「VELVET COMP」についてご紹介していきます♪
PROVIDENCE ( プロヴィデンス ) / VLC-1 VELVET COMP
ご存知の方も多いかもしれませんが、Providenceといえばギターもペダルも今剛さんのイメージが強いかもしれませんね。実際にライブやレコーディングで今さんは2個使っているようです♪
ノブは3つ。VOLUME・SUSTAIN・TONEです。SP Compressorと違ってコンプレッションの量を「SUSTAIN」ノブで無段階に決められるのは便利なところですね☆
ハイカット、ローカットスイッチなどは付いていないんですが、「TONE」ノブで音の抜け感を変えることが出来るので、ストラトとレスポールなどピックアップの違うギターを使う場合でもかなり柔軟に音を変えることができます☆
僕も1個持っていたのですが、スタジオプロが使うということもあり、音の傾向は至ってハイファイかつクリアな音色でした。カッティングに使ってもソロに使ってもかなりめちゃめちゃ使いやすかったです♪
■ おすすめコンプレッサーその3: Vivie / FerreComp
SP Compressor やVELVET COMPなど、定番の使いやすいコンプをご紹介してきましたが、今回のコンプはまた少し趣が違います。
Vivie ( ビビー ) / FerreComp ギター用コンプレッサー
ここ数年で頭角を表してきた新進気鋭の国産ブランド「Vivie」から販売されている「FerreComp」です!まず何がいいかって、エフェクターらしからぬこのビジュアル。メカメカしいエフェクターボードに彩りが加わる感じがしていいですね♪
ノブはVELVET COMPと同様の3ノブなんですが、本体の右側についているスイッチでアタックスピードを変えることが出来るようになっています。
アタックスピードが速い場合はナチュラルな音色になるし、遅い場合はバキバキ圧縮しているのがよく聞こえるコンプになります。パーカッシブな音になるのでカッティングは特にアタックスピードが遅い方が僕は好きだったりします。
また、SPやVELVETに無い機能の1つとして、「COMP」ノブの右下にLEDライトが付いていて、現在どれくらい圧縮しているのかがリアルタイムで確認できるのも便利です☆
TONEノブでハイカットやローカットも出来るので、こちらもかなり万能な逸品となっています。
ということで、今回は使いやすいコンプレッサーを3種類、ご紹介させていただきました☆
日々ギタリストやベーシストはペダルを売ったり買ったりしていると思うんですが、「これだけは取っておこう」と思えるのってやっぱり利便性と音の良さ(主観)だと思うんですよね。
ご紹介した3つのペダルは、オールジャンルで使いやすいのは勿論なんですが、もしいずれペダルを売りに出したとしても「売るんじゃなかったな...」と後悔出来るような良いペダルだと僕は思っています。
みなさんのコンプ選びのヒントになりますように。
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