2000年に発売され、瞬く間にディレイペダルの金字塔となったLine 6「DL4」。
伝説的なエコーとディレイ・ボックスをベースとした16種類のディレイを搭載し、他を寄せ付けないクオリティを実現した伝説的名機。
現在でもギタリストだけでなく多くのミュージシャンに愛用されているDL4がMkIIとして発売されました。
とはいっても、旧型と何が変わったの?という方も多いと思います
今回は、旧モデルと新しく生まれ変わったMkIIの違いについて迫っていこうと思います。
Line 6 ( ライン6 ) / DL4 MkII ディレイ・モデラ―
基本情報
Line 6のモデリング技術を用いた「DL4」は名機と呼ばれるアナログ・ディレイやテープマシンのエフェクトサウンドを簡単な操作性、かつコンパクトな筐体で実現。
メンテナンスも不要でそれまでのディレイ・マシンの常識を大きく変えました。
このモデリング技術はLine 6のこだわり。各アンプやエフェクトを実際にラボにて爆音で鳴らしながら細部までキャプチャ。
音だけのモデリングではなく、回路自体を再現することにより、本物と同じような操作フィーリングを実現します。
シンプルな操作感
一番左のノブで使用するモデルを選択、残りのノブでパラメーターを調整し、フットスイッチの長押しで保存するだけ。
ステレオ入出力も可能なので、ギターやベースだけでなく、ボーカルやキーボードにも使用が可能です。

進化したDL4 MkII
「DL4 MkII」ではハイクオリティなディレイサウンドは維持しつつ、さらに15種類の新たなMkIIディレイが追加されました。
ルーパーは最大240秒の録音が可能(microSDカードを使用した場合、さらに拡張可能)
マイク入力やMIDI端子、さらには外部エクスプレッション・ペダルやフットスイッチを使用することにより使用の幅が大幅に広がります。
同社製マルチエフェクター「HXシリーズ」の技術を継承した15種類のMkIIディレイとオリジナルの「DL4」に搭載されていた14種類のディレイ、さらにはEcho Proから移植されたEcho Platterを加えた合計30種類のパターンを選択できます。
4つのディレイモデル
①デジタル・ディレイ・モデル
- VINTAGE DIGITAL
- DUAL DELAY
- CRISSCROSS
- MULTIPASS
- HELIOSPHERE
- DIGITAL
- DIGITAL w/MOD
- LO RES DELAY
- STEREO
- PING PONG
②アナログ・ディレイ・モデル
- ADRIATIC
- ELEPHANTMAN
- ANALOG
- ANALOG MOD
③テープ・エコー・モデル
- TRANSISTOR
- COSMOS
- ADT
- TUBE ECHO
- SWEEP
- TAPE ECHO
- MULTI-HEAD
- ECHO PLATTER
④その他のディレイ・モデル
- PITCH ECHO
- HARMONY
- GLITCH
- DUCKED
- EUCLIDEAN
- DYNAMIC
- AUTO-VOL
- REVERSE
さらに進化したDL4 MkII
今回は数多くのディレイを搭載している「DL4 MkII」に、本体の表記はない、リバーブモデルも搭載。
「Helix / HXシリーズ」に採用されている主要なリバーブを15種類から選択できます。
モデルで「looper」を選択すると、本体の4つのスイッチを使用する「Classic Looper」を使用できます。
本体のルーパー録音時間は旧型DL4より大幅に長くなり、最大240秒(ハーフスピード、Mono)まで使用可能。
別売のmicroSDカードを使用すれば数時間まで延長が可能です。
加えて、TAPスイッチのみを使用する「1 Switch Looper」を搭載。
まとめ
「DL4 MkII」には、オリジナルの「DL4」ディレイ・モデラーの全サウンドと機能は継承しつつ、新たにHXファミリー・アンプ / エフェクトから受け継がれた15種類の新たなMkIIディレイを搭載。
ルーパーについては最大240秒録音が可能になり大幅に進化しました。
また、XLRマイク入力・MIDI端子、3タイプのバイパスオプションや、外部エクスプレッション・ペダル、フットスイッチを接続可能な端子も備わっています。
「DL4」の伝統を受け継ぎながらも大幅進化した「DL4 MkII」をぜひお試しください。