最近、知人におすすめの楽器や機材を聞かれた際に、ふと自分が今まで使ってきた機材の購入履歴を辿る機会があったのですが、そこには自分と音楽を繋ぐ歴史(大げさですが)を垣間見ることができました。今回は、そんな私の使ってきた機材と共にご紹介してみようと思います。
■音楽に触れたきっかけ 初めて買ったギター
EDWARDS ( エドワーズ ) / E-LP-130CD Black
筆者が音楽を始めたきっかけは、the brilliant greenとGRAPEVINEにハマったことでした。
漠然と自分もこんな音楽を弾いてみたい!と思うようになり、ギター教室に通い始めました。
先生のギターを借りながら練習を続けること約1年、「いい加減に自分のギターを買ったらどうだ」とどやされ、近所の楽器屋で買ったのがエドワーズのギターでした。
こちらはライブのリハーサルで転倒し、ヘッドをへし折ってしまうまで筆者を支えてくれた最初の一本。
■自身での曲作りを開始 ルーパーとレコーダー


左Line6「DL4」、右ZOOM「Q3HD」(2022年8月現在、両モデルとも販売終了)
学生時代、縁あってよく出演させていただいていたライブハウスのブッキングマネージャーから「2週間後にオリジナルやってるバンドだけで演者組むからとりあえずお前のバンドも3-4曲作ってこい」という衝撃的な無茶ぶりをされた事で筆者の作曲ライフが始まりました。
DTMは愚か、そもそも作曲などしたことの無かった当時の自分が編み出した苦肉の策が、ルーパーとハンディーレコーダーを使った曲作りでした。
なんとか人並以下には弾けるギターでバッキング、Line6「DL4」のループ機能を使用してそのまま流しながらベースのフレーズを重ねて、最後にドラムのイメージをギターを叩いて重ねる、、、そのまま伴奏としてながら鼻歌を歌う。
これをバンド練習の録音用にたまたま持っていたハンディーレコーダーZOOM「Q3Hd」に録音して、バンドメンバーに渡していました。
そこから各パートのメンバーに揉んでもらいスタジオへ。
2週間でオリジナル楽曲を仕上げ(無理やり)出たライブはまぁ酷い出来栄えでした。
しかしながら、これをきっかけに筆者はその後も曲作りに没頭することとなりました。
ちなみにDL4は進化した後継が出ていますので気になる方はぜひチェックを。
Line 6 ( ライン6 ) / DL4 MkII ディレイ・モデラ―
■DTM・作曲を学ぶ決意とDAWソフトとMIDIキーボード


左Cubase Pro、右Native Instruments「KOMPLETE KONTROL S61 MK2」
学生から社会人になりバンドメンバーも散りぢりになったあと、音楽の熱が冷めなかった筆者は会社を退職し、曲作りを身につけるため学校へ再度入学することに。
音楽理論とDTMを学ぶ最中に使っていたソフトがCubase Proでした。自分で弾けなかった楽器を自在に演奏させることの楽しさ、シンセでの音作りの深さに衝撃を受けました。
また、今までギターだけ弾いてきた筆者ですが、キーボードを買ってからというもの打込みの効率が何倍も上がり、鍵盤で引くことで音楽理論の理解度が格段に向上しました。
ギターひとつで全てのパートを作っていたあの頃の自分にこんな便利なツールがあると教えてあげたかったです。
■自宅レコーディング開始 マイクとオーディオインターフェイス


左RODE/NT1-A、右STEINBERG「UR-RT2」(※販売終了)
歌物の楽曲制作をするにあたり、仮歌と簡単なギターフレーズだけは自分で収録したいと思うようになり、RODE「NT1-A」とSTEINBERG「UR-RT2」を購入。良いテイクを録るのに物凄く苦労しました。
この頃、楽曲制作を教授して貰っていた師匠のつてで、レコーディングの現場に立ち会わせて貰う機会が増え「あぁ、うちにもこんな機材が欲しい」と思い始めたころから少しずつ音響機材に関する関心が増しはじめることに。
■サウンドハウスで働き始める
機材愛が高じてから筆者はサウンドハウスで働き始めることとなりました。
あとがき
今回は、筆者が今まで買ってきた機材と共に、自分の歴史を振り返ってみました。皆さんも話のネタの一つとして、過去自分が買ってきた商品を辿りながら、思い出話に浸ってみてはいかがでしょうか。本当は、もっと多くの機材と体験をお話したかったのですが、あまりにも長くなりそうなのでかいつまんでお伝えすることにしました。
今後も新しい機材を増やしながら、筆者の体験を紡いでいこうと思います。