突然ですがお部屋の防音対策、考えていますか?
騒音による近隣トラブルの予防やレコーディング時の吸音など、吸音材が活躍する場は以前に比べて増えているように思います。
そこで今回は、2025年版のおすすめ吸音材をズラッとご紹介!気になる製品があればぜひ検討してみてください。
吸音材紹介の前に
そもそも吸音ってなんでしょう?防音とは違うの?と疑問に思う人も多いでしょう。
吸音とは、音を吸収・拡散させ、音の反射を防ぐことを指します。みなさんが想像する防音のイメージの多くは、音を遮る「遮音」に該当します。
じゃあ吸音って意味ないじゃん!と思ったら大間違い。遮音材だけを貼り付けた対策をしても、その性質上、反射音が増えて聴きにくい音になってしまうことも。防音対策には、基本的に遮音+吸音を併用するのが最も効率的な方法です。それぞれの原理やイメージなど、より詳細な内容については以下のページも併せてお読みください!
吸音材の使い方について
賃貸住宅に住んでいる場合など、日本の住宅事情では貼り付けタイプの吸音材が使えないよ!というご相談をいただくことも多いですね。
弊社のスタッフが部屋に防音室を作る、という内容のブログを書いていましたが、坂〇忍もびっくりのDIYじゃねぇか!!と思った人もいるのでは?
そう、日本では貼り付けもDIYも難しいという住宅が多すぎる!!
今回ご紹介する吸音材の中には、そういったニーズにも最適なものもありますのでご安心ください( •◡-)
おすすめ吸音材!!
お待たせしました、それでは担当イチオシの吸音材のご紹介です!
< 目次 >
- AURALEX / WaveCave Royale シリーズ
- SONEX / VLWシリーズ
- NiCSo / Twofold SP
- AURALEX / MAX-Wallシリーズ
- SONEX / PSPシリーズ、SPC5
- CLASSIC PRO / CQRシリーズ
- CLASSIC PRO / CAF309、CAC309、CAP917、CAW326
AURALEX / WaveCave Royaleシリーズ
っていきなり貼り付けタイプやないか~~~い!!!
(すみません、これは最初に紹介したかったんです)
アメリカ発の老舗吸音材メーカーであるAURALEX。1977年に立ち上げた歴史のあるメーカーであり、それでいて先鋭的、かつデザイン性に優れた吸音材の数々を送りだしています。
特に私が感動したのが、このWaveCave Royaleシリーズなのです。
よくある吸音材というと山型であることが多く、どれも似たり寄ったりだなあと思うんですよね。一方のWaveCave Royaleはあまり見たことの無い形をしており、しかもそれがカッコいいという。組み合わせ次第でかなり自由にレイアウトできるというのもポイント高いです。

冒頭で賃貸だと貼り付けが難しいという話をしましたが、実際いろいろな方法で解決できることも多く、以下のブログも参考になると思います。
※マスキングテープであっても長期間貼り付けると跡が残ったりするのでご注意ください!
関連記事:Auralexの吸音材Studiofoam Wedgesを自室に綺麗に貼ってみた
SONEX / VLWシリーズ
こちらもアメリカ発、高品質な吸音材を数多くリリースするSONEX。ValueLineシリーズは比較的安価なので、これから導入を検討される方にも良いかと思います。
メラミン素材なのでカットもしやすく、また触り心地も滑らかです。サウンドハウスではAURALEXに代表されるウレタン素材とメラミン素材をメインに販売していますが、いずれも吸音効果に大きな差は無く、見た目などの好みで選んでいただくのが良いと思います。詳細な比較は前述の「吸音材の基礎知識・えらびかた」をご参照ください。

なおメラミン素材の場合、カットが容易という特徴もあり、指や手によって破けてしまうことがあります。画像のように高所や触れにくい場所に貼り付けるのがおすすめです。
NiCSo / Twofold SP
やっと貼り付けないタイプのご紹介です……(*´∀`*)
Twofold SPはついたて型の吸音材。くの字にして立てたまま使えるのが魅力です。複数枚組み合わせて使うのもよさそうですね!
高さが180cmなので、立ったままのレコーディングでも活躍します。使わない時には畳んでしまっておけるのも嬉しいポイント。
そして何より貼り付けなくて良い!!賃貸でも使えて安心です。

AURALEX / MAX-Wallシリーズ
こちらも貼り付けないタイプ!!
MAX-Wallシリーズはスタンドに挿し込んで使う吸音材です。それぞれ分解できるので持ち運びにも便利。また吸音面の高さ調整が効くというのも、レコーディングにおいて便利なポイントですね。AURALEXらしいバーガンディとパープルカラーもお選びいただけるため、お部屋の雰囲気に合わせたチョイスも可能!

また卓上に置くならDeskMAXもお勧めです。座ってゲームをされる方や、配信、テレワークをする際にも使いやすく、また移動も自由なところが丁度良い!
ギザギザした表面が気になる・・・(´-ω-`)という方にはHome Office Kitという、柔らかな曲線を描いた表面のタイプもありますので、好みや作業内容で分けるというのも良いかもしれません。
SONEX / PSPシリーズ、SPC5
< SONEX / PSPシリーズ >
なんだこれ?と思った方。これこそ冒頭にて紹介した、防音をするために求める遮音材です!
名前のとおり、音をシャットアウトするために貼り付けるシート。PSPシリーズはSTC値が26を示しています。
STCとは遮音性能を示すパラメーターのひとつであり、25で通常の話し声が理解できる程度。あれ?PSP意味ないじゃん!と思うなかれ。部屋の断熱材や建材により既にある程度の遮音性能は確保しており、そこに上乗せとなるわけで、つまりPSPシリーズを貼り付ければ遮音効果の向上が狙える!ということになります。STC35であれば、大声であっても内容が分かりにくくなるほど。
ちなみに建築学会提案の等級で見ると、PSP6のSTC値であればD-30程度(戸建て住宅の最低限とされる値)は満たすことが可能であり、本来住宅が持つ遮音性能にプラスすることで相乗効果を発揮してくれるわけです。
< SONEX / SPC5 >
SPC5は遮音材の上に吸音材を重ね合わせたような構造をした製品です。画像を見ていただければ、中層に薄い黒の線が入っていることが分かります。
こちらもPSPシリーズと同程度の遮音効果が期待できるというもの。また、吸音材が重なっているため、とりあえずこれを使えばOKということに。上に重ねるデザイン(重ね貼りするような仕上がりとなりますが、)とくにこだわりが無ければSPC5を選ぶのもひとつの手でしょう。
CLASSIC PRO / CQRシリーズ
続いてご紹介するのは、コスパ最強のCLASSIC PROよりCQRシリーズ。
部屋に貼り付けられないなら、その中に部屋を作ってしまえばいいじゃない!ということで、CQRシリーズはいわゆる簡易防音室です。
プラスチックダンボール製の防音室は、軽量で分解/組み立てもラクラク。使うときに組み立てるも良し、自分好みにセッティングして据え置きにしてしまうも良し。通気口や配線穴が空いているため、WEB会議などプライバシーを確保しつつ、電源をとる必要がある場面にも使えそうですね。
今までにご紹介した遮音材や吸音材を組み合わせて、自分だけの防音室を構築するのも良いでしょう。
なおボーカルブースなど、立って使用することが多い方は末尾○○5を、座って使用することが多い方は末尾○○0をご検討ください。それぞれ内寸の高さが異なります。
CLASSIC PRO / CAF309、CAC309、CAP917、CAW326

最後は再び登場、CLASSIC PROブランド。もっと手軽に、もっとオシャレに、組み合わせて使いやすいPET素材の吸音材。
両面テープを使って、お部屋やオフィスの壁に貼り付けて使用します。他の吸音材に比べて薄型なので、大音量に対してはやや弱いですが、配信やWEB会議など話し声の吸音においては大いに役立つことでしょう。
形や表面の違いから複数シリーズをラインナップしています。ここではそれぞれの特徴を紹介していきましょう。
CAF309シリーズ
六角形のデザインと5つのカラーバリエーションは、インテリアのアクセントとしても効果的です。
CAC309シリーズ
表面に規則性のあるパターンをあしらった吸音パネル。形状とカラーを活かした個性的なレイアウトも可能。
CAP917シリーズ
あらゆるインテリアに馴染む無地の吸音パネル。オフィスや会議室などのビジネスシーンにも馴染みます。
CAW326
グラスウール素材の吸音材をポリエステル製の布で包んだパネル。
いかがでしたか?一口に防音と言っても必要な製品は人によって大きく異なります。インテリアとしてデザインを重視するのもヨシ、やっぱり吸音・防音性能で選ぶのもヨシです!
製品の選び方に迷ったら、改めて以下のページも参考にしていただければ幸いです。