マウスピースは、音を作り出すための重要なパーツで、音色に大きく影響を与えます。それは分かっていても、実際にはどんなマウスピースを選んだらいいの!?という方も多いはず。
今回は、トランペット・マウスピースの定番&おすすめモデルを紹介したいと思います。
まずは、マウスピースの各部位が音にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
■ マウスピースの構造

名称 | 特徴 | |
---|---|---|
カップ | 浅い 明るい音色で高音域が出しやすい。 音量は小さくなる。 |
深い 暗めの音色で低音域が出しやすい。 音量は大きくなる。 |
リム | 小さい 高音域が出しやすく耐久性に優れる。 音量は小さくなる。 |
大きい 低音域が出しやすくなる。 音量は大きくなる。 |
リムカンター | 厚みがあり幅広のリム 低音域が出しやすくなる。 音量は大きくなる。 |
薄くて狭いリム コントロールと柔軟性に優れている。 圧力をかけすぎるとすぐに疲れてしまう。 |
リムバイト | 鋭い(急) 正確で安定した発音と豊かな音色。 急すぎると唇の柔軟性が妨げられる。 |
なだらかな(丸い) 音の立ち上がりがぼやけ、 音程が定まりにくくなる。 |
■ 定番&おすすめモデル
Vincent Bach ( ビンセントバック ) / トランペット用マウスピース 7C
世界中で愛用されている定番。7Cはサイズ、カップ共にスタンダードなモデルです。どんなジャンルにも対応でき、初心者の方にもおすすめ。吹奏楽でもよく使用されています。
YAMAHA ( ヤマハ ) / TR-11C4 トランペット・マウスピース
ビンセントバックの定番が7Cなら、ヤマハの定番はこちらの11C4です。初心者から上級者まで、また、オールジャンルに使用できる最もスタンダードなタイプです。
YAMAHA ( ヤマハ ) / TR-11B4 トランペット・マウスピース
楽器は学校備品などを使用していて、マウスピースだけ自分のものを用意するように言われた場合は、こちらのマウスピースもおすすめです。
ヤマハのスタンダードシリーズの楽器に付属しているマウスピースが11B4になります。
BEST BRASS ( ベストブラス ) / TP-7C GP 改
BEST BRASSが独自に開発した「グルーヴ」「マルチレングスシステム」2つの新しい概念を採用したマウスピース。カップの大きさや深さに関係なく安定した音程を実現し、楽器がランクアップしたような鳴りが得られます。また新モデルの「改」は特殊なリング状加工「アクセラレータ: Accelerator」を追加。これまでよりも約5度上の音域まで駆け上がれる(*)という、革新的なモデルです。
(*)BEST BRASS社の開発直後に行った調査では、試奏した中で約75%の人がその効果を実感できたという結果とのことです。
PLAYTECH ( プレイテック ) / TPM7C トランペット・マウスピース 7C
クリックして価格に驚いてください。500円以内で、ブラス製・銀メッキ仕上げのマウスピースが手に入ります。こちらの7CがPLAYTECHの最もスタンダードなモデルです。
YAMAHA ( ヤマハ ) / TMPTR 練習用マウスピース トランペット
こちらも定番モデルです。透明な樹脂製のマウスピースは、アンブシュアのチェックが可能に。楽器本体へも取り付けできます。
■さいごに
トランペット・マウスピースのおすすめ、定番モデルを紹介しました。最初は何を使ったら良いか分からない~!という方も、上達するにつれ「こんな音が出したい」「こんな音色で演奏したい」とイメージが膨らんでくると思います。そんなときは手っ取り早くマウスピースを変えてみても良いかもしれません。メーカー、品番ともに膨大な種類があるマウスピース。洋服や靴を探す感覚で自分にあった1本を楽しみながらお探しいただければ、と思います。