初めてマイクを買うとき、何を選べばいいか悩みますよね?近くにマイクを試せる楽器店がなかったり、そもそも何を基準にすればいいかわからなかったりと、様々に抱えている問題があると思います。
何も考えず気分で買うより、少しでも追い求めるサウンドを手に入れたいですよね。ということで、私がおすすめするダイナミックマイクをレビューとサンプル音源で比較します。サウンドハウスの売れ筋ランキング順に紹介していきたいと思います。
1位SHURE / SM58
SHURE / SM58S
どこにいっても目にするマイク。
ダイナミックマイクといえばこれでしょ!!
という方も多いはず。
何でそんなに人気があるの?
と疑問を持つ方もいるかと思うので説明します。
SM58はSHUREの中でも1番の人気モデルです。今回紹介する有線マイクはもちろん、同じヘッドを搭載したワイヤレスマイクも販売されており、プロの歌手やライブで目にすることも多いかと思います。選ばれる理由を3つにまとめてみました。
その1
昔からの定番で、誰もが使い慣れているという点があります。このサウンドに慣れ親しんだエンジニアの方も多く、このマイクなら間違いない!という安心感があります。
その2
入手しやすく、壊れにくいという点もポイントです。世界的な定番マイクなので、日本国内のみならず世界で手に入れやすいマイクです。また、少々の衝撃では壊れない丈夫さを持っています。グリルボールが凹んだら、交換すれば元どおり。長年愛用している方も多くいます。
その3
最後に音質です。サウンドサンプルを聴いていただければわかるように、圧倒的な中域の豊かさがあります。
歌っていてもすごく気持ちよいサウンドです。バンドのオケに埋もれない存在感を持ち、音作りしやすいのが特徴。ボーカルだけでなく、ビートボックスや司会用マイクとしても活躍し、まさに万能マイクです。
マイク選びに迷って決められないという方は、
SM58を選べば間違いありません。
マイクを選ぶ際の基準となる音質でもあるので、しっかりと特徴を覚えておきましょう。
2位SHURE / BETA58
SM58の次に人気のあるマイクが、またまたSHUREでBETA58。
SM58と形状は似ていて、グリルボールに青いリングがついているのと、少し青みがかったボディカラーになっている点が異なります。超単一指向性となり、SM58よりも集音する範囲が狭く、その分ハウリングに強い構造となっています。
SHUREならではの豊かな中域を持ちつつ、SM58よりも若干低域を抑え、その分高域の抜けが良く、SM58よりもはっきりとした明るいサウンドです。また、ディテールの再現に優れており、よりボーカルの表現力が増します。
こちらもSM58と同じく、ワイヤレスのヘッドに採用されている定番のマイクです。ブルーのリングは稀に外れてしまうことがあります。スペアパーツを販売しているのでご安心ください。
SM58とBETA58どっちがいいですか?
という質問をよくいただきます。
SM58のほうがサウンド的に扱いやすく、どこのスタジオでも大抵SM58が置いてあるので、いつも同じ環境で歌いたいという方にはベストマッチ。
BETA58は、高域の抜けが良く、より洗練されたサウンド。値段は上がってもいいからとにかく音質に拘りたいという方に合っているのではないかと思います。
3位SENNHEISER / E945
根強い人気があるSENNHEISERのマイク。EVOLUTIONシリーズには、E945とE935がボーカル用ダイナミックマイクとしてラインナップされており、その他、楽器用やコンデンサーマイクもラインアップ。どのモデルも一流のプロがライブやレコーディングで使用しています。
グリルボールはブルーメッキ仕上げになっており、他のマイクにはない独特なカッコよさがあります。こちらもワイヤレス・タイプが販売されており、よくテレビで目にする機会があります。
とにかく癖の少ないナチュラルサウンドが売り。サウンドサンプルでSM58と比較するとすっきりとした印象であることがわかります。高域の抜けが良く、男女問わずどんなジャンルにも合います。指向性が狭く、慣れるまでに少しコツがいるものの、使いこなすことができれば心強いマイクです。年々人気が高まっている注目度No1のモデル。
4位beyerdynamic / TG-V70D
beyerdynamicと言えばリボンマイクを真っ先に思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、ダイナミックマイクもクオリティが高く、オリジナリティのあるサウンドに定評があります。
TG-V70Dは、TG-Vシリーズの最上位モデル。無骨で重厚感のあるデザインから、プロフェッショナル仕様のマイクであることが見た目からも伝わってきます。
周波数特性が広く、集音能力も高いため、コンデンサーマイクかと錯覚するほどのサウンド。細かい息づかいやニュアンスもしっかりと捉えます。また、音の立ち上がりも早く、個人的にはハイファイ系なサウンドのように感じます。万能に対応できるマイクではありますが、泥臭いロックというよりは最近のポップスやR&Bなどのジャンルとより相性が良さそうです。
5位AKG / D7
AKGといえば、真っ先にレコーディング用の超定番マイクC414シリーズやC451Bなどのコンデンサーマイクを思い浮かべる方も多いかと思います。ダイナミックマイクも優れた製品がいくつもあります。
このD7はAKGダイナミックマイクの中でも最上位機種。
ヘッドの形状が少し他のマイクと異なります。ボディにはAKGのブランドマークが入っており、高級感があります。
気になる音質は、中域がしっかりと出ているにも関わらず、高域も抜ける秀逸なサウンドです。また、音の太さや深みも感じられ、とてもバランスの良いマイクだと思います。個人的には大好きな音質。また、ハウリングにも強く安心してライブで使用できます。サンプル音源は営業部の舘野君に協力してもらい作成しています。彼にはこのマイクが一番あってるような気がしました。もっと注目が集まってもいいと思える逸品です。
いかがでしょうか。こうやってマイクを聴き比べると、意外と音質が違うことが、わかっていただけたかと思います。マイク購入の際に、ぜひお役立てください。