超絶技巧とハイトーン。多彩な演奏活動を展開するチェリスト・トランペッター 西方正輝(にしかた まさてる)さんへのインタビュー記事。ここでしか見られないエピソードが盛り沢山です。

1989年生まれ、千葉県出身の西方さんは葉加瀬太郎さん、高嶋ちさ子さんとも共演するなど注目の奏者です。
どのような人生を経て現在の演奏スタイルに辿り着いたのかインタビューをしてみました。
チェロ×西方正輝

西方さんは小学校のオーケストラクラブで金管楽器を志望していましたが、人数の関係からチェロを担当することに。
嫌々ながらに始めたチェロが苦労なく弾けたこともあり、周囲から褒められるうちにどんどんのめり込んでいったようです。
早い段階から「藝大に行ってプロ奏者になるのかな」というビジョンは持っていて(さすが!)中学時代にはロストロポーヴィチにハマっていたのだとか。
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ - Mstislav Rostropovich (1927-2007)
中学3年の春には同氏の演奏会を聴き「ロストロのようなチェリストになりたい」と強く思うように。
学生オーケストラの盛んな千葉県には県内各地の公立小学校、中学校、高校にオケ部や弦楽部があります。
高校時代の西方さんといえば、休み時間になると何かに取り憑かれているかのように絶え間なく弾いている姿を覚えています。(熱烈な西方ファンの私ですが、実は同じ高校オケの同期メンバーでした)
当時、表情と聴こえてくる音はとても楽しそうで時に哀愁がただよっていて……聴いている私たちも感動していました。
その後、東京藝術大学を卒業し同大学院を修了。
Cello Ensemble XTC チェロアンサンブル エクスタシー では心休まるクラシックはもちろん
これってチェロ!?と思うような熱いロックの演奏を繰り広げてきました。
ビートのある楽曲は生で聴くと楽器の大きさや音の低さもあって空気が振動するのを肌で感じることができます。
トランペット×西方正輝

高校時代に「この世にこんな”音”があるのか!」と衝撃を受けたエリック・ミヤシロさんの生演奏。
当時は藝大受験も控えていたことからチェロに専念していましたが、大学を卒業した年に、「あの”音”を出したい!」という気持ちからアルバイトで貯めた資金で念願のトランペットを手にすることになります。
トランペットを始めた頃は周囲から「アイツ何やってんだ?」と見られたこともあったようですが、録音やアーティストのサポート活動を積極的に行うなかで「チェロとトランペットの奏者」という認知が広まってきました。
エリックさんのライブにはよく通っており、憧れ過ぎていたせいか対面すると何も話せない、という日々が続いていたそうですが、今ではトランペット奏法のアドバイスを受けるようになったそうです。
現在、西方さんはトランペットだけでなくフリューゲルホルン、ピッコロトランペットも演奏し、2019年からはYouTubeチャンネル開設しています。
チェロ×トランペット×西方正輝

チェロとトランペット、両方を演奏してプラスになることを聞いてみました。
楽しいことはやはり、自分の表現できる音楽の幅が爆発的に広がったことです。
チェロとトランペットは正反対の性格をしていますので。 共通点としては、どちらも特に”歌う”楽器だということです。 ”単旋律の歌い方”という意味で、チェロの演奏で培ってきた表現とトランペットで身につけた表現が自分の中で互いにめちゃくちゃ影響を与えあっています。
難しいことも尋ねてみると
僕はひとつのステージでチェロからトランペットに持ち替える機会も多いのですが、 “ウォーミングアップなしに冷え切ったトランペットで大事なメロディを吹く”というのはかなり難しいです。 これもだいぶ慣れましたが。。
と苦笑い。
偶然にも著名な北欧家具のカタログにはチェロとトランペットがリビングに並ぶ風景が描かれていました。
西方正輝×サウンドハウス
トランペッターとしても精力的に活動される西方さんに、なんと今回サウンドハウスが誇る格安のプラスチック製トランペットをレビューしていただきました(゚∀゚ノノ゙ 地方公演の中、昔のよしみでお願いしちゃいました!笑
ここまでハイトーンが出て、良く鳴ると楽器も喜びますよね!!
西方さんからメッセージ
僕はチェロとトランペットを使って”聴く人を笑顔にできるサウンド”をモットーに活動しています。2019年からYouTubeチャンネルを始めて色んな動画をアップしていますので、ぜひ観てください♫そして、ご興味を持っていただけましたらライブにも遊びに来てくださいね ^ ^
西方正輝さんの演奏はコチラ! 筆者激推し 笑
チェロとトランペットの二刀流に留まらず、キーボードやドラム、ギターまで演奏しアニソンや映画音楽を楽しめちゃうYouTubeチャンネルが激アツです!
youtube https://www.youtube.com/user/rostrolopez10
クラシック派の方には、しっとりとした曲から情熱あふれる曲まで楽しめる ソロアルバム『11+1』がオススメ。
Cello Ensemble XTC チェロアンサンブル エクスタシー もお忘れなく。
youtube https://www.youtube.com/user/celloxtc
やっぱり生演奏で聴きたい!という方は公式Twitterをチェックしつつ、定期メンバーとして参加している高嶋ちさ子さんの「ゆかいな音楽会」や葉加瀬太郎さんのコンサートツアーなどにも足を運んでみてください。
twitter https://twitter.com/vctpmasa
1台のチェロを4人で弾いてみた!「あゝ人生に涙あり (水戸黄門)」という企画など驚愕です。
それから、歌謡祭のような音楽番組のバンド演奏にも多数出演されていますので、目が離せません o(´∇`*o)(o*´∇`)o
おわりに
プロフィールでは語られない西方さんの魅力と音楽への熱い思いを紹介しました。
サウンドハウスでは、これからも西方正輝(にしかた まさてる)さんの活動を応援していきます。