今回は、STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / ePAR64 RGB LEDパーライトの修理例をひとつご紹介します。
STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / ePAR64 RGB LEDパーライト
症状は「電源が入らない」ということでお客様からお預かりしました。
早速、症状の確認から始めていきます。
まず、コンセントに接続します。
何も反応しません。本体裏のディスプレイの表示もされません。
症状は確認できましたので、どこに不具合があるのかを調査していきます。
初めにヒューズが切れていないか確認します。

ヒューズは電気回路に大電流が流れた際に、加熱や発火を防ぎ保護するための部品です。
ヒューズは切れていないようなのでおそらく中の基板に原因があると思われます。
ネジを外してLED基板まで外すと、いくつか基板が見えてきます。
- コンセントから入る電源を内部で使用する電圧に変換する電源基板
- DMX信号をやり取りする基板板
- 本体をボタンで操作するためのディスプレイ基板
- 様々な動作を制御するメイン基板板

まず考えられるのは電源基板の出力です。
ここに不具合があるとディスプレイでの操作やLEDを光らせることができません。

この電源基板はコンセントから入るAC100Vの電源をDC12Vに変換するためのものです。
DC12Vが出力されているのかテスターで確認します。
正常に電圧が出ているので電源基板には異常がなさそうです。

そうなるとメイン基板に異常があると考えられます。

メイン基板はDMX基板、ディスプレイ基板、LED基板と繋がりますので異常があると何もできません。交換してみましょう。
交換後、電源を入れてみます。

ディスプレイが点灯し、ボタンも反応します。異常があったのはメイン基板で間違いなさそうです。
LEDが光るのかも確認していきます。

きちんと光っています。その他の色の点灯も問題ありません。
サウンドアクティブモードやDMXモードなど各機能の動作確認をして修理完了です。
今回はメイン基板の交換で完了できましたが、メイン基板交換後にLED基板がきちんと点灯しない、DMX通信ができないなどの異常が見つかる場合もあります。その際は各基板を交換して対応することになります。
最後になりますが、製品が正しく動作しない場合は、下記をご確認ください。
- 点灯しない
→電源ケーブルが、正しく接続されているか確認してください。 - 暗い
→レンズを清掃してみてください。 - 電源が入らない
→電源ケーブルが正しく接続されているか確認してください。 - サウンドに反応しない
→マイクを叩く音、非常に静かな音、ピッチの早い連続音には反応しない場合があります。
上記の方法でも症状が改善されない場合は、弊社修理・サポート窓口までお問い合わせください。
以上、お読みいただきありがとうございました。