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現役バンドマンが語る ~木材の代用~

2021-06-30

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

傷彦 & ホーリー 傷彦 & ホーリー

最近ネットニュースで見たんだけど、近い将来、世界的に木材が不足してギターベース作りにも影響が出るらしいよ…。

自分もチラッと見ました。ちょっと気になるニュースですよね。

という訳で、木材にとってかわるマテリアルを想像してみよう!

なるほど…1番に思いつくのはカーボングラファイトですかね、スタインバーガーにも使われていた。

木材代用の筆頭だね!

はい。スタインバーガーも最初期はボディもグラファイトのモデルが出てましたけど、その後はネックだけグラファイトになり、今では全部木材になってますね。

うん。僕の持ってるスタインバーガーはネックもボディも木材だね。
(写真左:傷彦所有スタインバーガー・写真右:ホーリー所有スタインバーガー)

やはりコスト高になるのかな?グラファイト製のネックは他ブランドでも出てますね。あとは…アルミとか?

うん、アルミ製のボディーやネックは時々見るね、サビないし、実績あるしでこの素材も有力!

…くらいですかね?

僕もいくつか考えてきたよ。まずは樹脂!

そうか、樹木そのものはNGでも樹脂ならいい…のか?

いや、天然の樹脂はやはり希少になってくるので、人工の樹脂、つまり強化プラスチックのようなものだね。

なるほど。鳴りはどうなんでしょうね?やはり木材以外の素材となると、気になるのは楽器の鳴り、ですね。

そうだね。あとは…岩?

岩?ロックギターって訳ですか?(笑)

そうそう、奏でまするはギターロック!

はいはい。(始まったよ…)

たしかコンクリート製のギターもあったし、石の種類もいろいろと選べて、きっとそれによって音色も変わるね!

恐らくそうでしょうね。岩をそのまま使うと欠けたり割れたりするでしょうから、何かしらの加工が必要にはなってくるでしょうけど…とにかく重そうだなぁ。

オールローズならぬ、オールダイヤモンドとか。

それ、強固過ぎてパーツの取り付けに苦労しそう(笑)

オパールトップ、エメラルドバック、ルビー指板、とか。

すげえコスト高。それに、そもそも大量生産に向かない(笑)最早楽器屋ではなく宝石商ですね。

あとは…なんだろ。段ボールとか?

いきなりに安価になりましたね…って駄目でしょ!だって紙の原料は?

木!

そう。でもまぁリサイクル資材として見れば可能…なのか?(笑)

あとは…布?

どーゆーこっちゃ。

ペルシャ絨毯のような厚手の生地を何枚も重ねてさ…

ん?

いや、いっそテンピュールにしよう。身体に当たる部分が低反発だ!

さぞかし安眠出来そう…いやいや、無理でしょ(笑)

あとは?陶器とか?

陶器?割れるのは心配ですが、工芸品としてアリ…なのかな?

萩焼とかね、質感と色は抜群だよね! 

なんか嬉しいなぁ。なんかありがとうございます(笑)

ご当地ギターも作れる!大理石とかも使えるのかな?代理だけに?

うまいうまい(笑)

あとはー、蝋とか?

お前も蝋ギターにしてやろうか?照明の熱で融けそう。

駄目かー。南極から氷持ってくる、とかは?

融けますって(笑)うーん、既にありますけど、アクリルとはどうでしょ?

なるほど、昔アンペグがボディーに採用してたね。

自分もアクリルボディーのベース持ってましたが、あれは重くて重くて…ツアー一回…三か月くらいかな?で引退させました。腰がもたなかった(苦笑)

うーん…だよね。まぁ不可能ではない、と。あとはガラスとか?ゴムとか?シリコンとか?軽いのだとビニールとかは?

え?浮き輪みたいな?そりゃ軽いでしょうけど。

でもそこまでいっちゃうと、材質に左右されないピックアップ載せよう!みたいな話になりそうで、それはそれでちょっと寂しい。

そうですね。最初に出てたスタインバーガーのLモデルとかは、ボディが小さくて鳴りにほとんど影響は無さそうですもんね。

ピックアップの個性がそのまま出るというのは、それはそれで利点なのかも知れないけどね。

今後木材以外の素材を追及する際には、ボディの鳴りを無いものとして開発が進むかも知れませんね。実際、ほとんどボディの無いモデルとかたまにありますもんね。ヘッドレスならぬ、ボディレス(苦笑)

そうだね。それ以外だと…動物性の、ツノとかキバとかホネとか甲羅とかは?

希少品としてなら可能かも知れませんが…大量生産となると、動物愛護の観点から全部NGです(笑)

皮革も…

駄目。だいたい柔らかくてしなやかなのは向いてないですよ。

じゃあ硬めのやつね…フランスパンと鏡餅!

そうそうそう、歯欠けるぐらいに硬ーいヤツ、ありますよね。ってオイ!

じゃあ金銀銅。

メダルか!

独占!

はいはい、おめでとうございます(棒)

そういえば、先日ちょっと面白いネット記事を見つけたんだけど…えっと、コレかな?LEGOブロックでベースを作ったって記事。

スゲー!バカっぽくていい!褒めてますよ?(笑)

凄いよね。確かに弦が振動さえすればいいだろうから、これも一つの可能性…

まぁ無しではないでしょうけど…ということはアリなのかな?(笑)

ヨシ、かなり種類出たね。

そう…ですね。ほとんどネタみたいなもんですけど(笑)

とにかく、自然環境に配慮して、音楽を楽しんでいければいいな、と思います!

はい!科学技術の今後の進歩にも期待したいですね。先程話したように、ピックアップだったりエフェクター等で、木材以外の楽器の鳴りをカバーするというか…また違った視点での新しい機材が出てくるのも楽しみですね。

そうだね。今は当たり前の様に存在するけど、昔はアンプをシュミレートするなんて発想は無かっただろうし。いずれは木材の鳴りシミュレート素材とか?

そうなってくると、木材の不足は心配ですけど、楽しみにもなってきますね。

だね。今後に期待しよう。そう、すべては?

二人で・愛ゆえに!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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傷彦 & ホーリー

一風変わったギター・ベース・エフェクターを愛する二人の現役バンドマンの対談形式でお送りしていきます。

傷彦(kizuhiko) 最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズのリーダー。
website www.thecaptains.jp
twitter https://twitter.com/captains_kizu

ホーリー(horry) ナショヲナル、らいむらいと、Sバのベーシスト。
website www.nacional.jp
twitter https://twitter.com/headless_bass

 
 
 
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