こんにちは、Cheenaです。
この頃は100均などでも木材が買えるようになってきていますね。 MDFやらSPF材が手軽に買えるのはルシアーとしてはありがたいことです。
今回は安価な木材を色々弄りまわしてみましょう。
積層合板

異方性:一部あり
価格:やや安
強度:やや高
薄くスライスした板を繊維が交差するように張り合わせた板が合板です。
楽器材に使われることはありませんが、ある程度の厚みがあり、なおかつ安いことから使用も不可能ではありません。
使用される材により、打痕や傷がすぐに出来てしまうのは注意点です。
また、鉋や鋸やすりとの相性が非常に悪く、繊維の直交する部分だけ引っかかって割れるなどということがあり、使用する工具は選びます。
OSB合板

異方性:なし
価格:安
強度:やや高
配向性ストランドボード、通称OSB合板。
ある程度方向性を揃えた木材チップを大量に接着したもので、例は少ないですが表面が少々荒れているのを処理すれば楽器材にもなります。
材の特徴としてある程度の強度が保証されていることがあり、また多種の材を配合しているために独特の見た目があります。
異方性(材の方向による強度などの特性の違い)がほぼなく、簡単に扱えることからDIY紹介動画などでもよく使われていますが、一部工具は使いづらいことがあります。
集成材

異方性:あり
価格:やや高
強度:高
特筆することもないよく知られた材です。 安価なギターなどにはよく使用されています。
小口の接着面がギザギザにかみ合っているのですぐに集成材と判断できます。
前述の材に比べて木材らしい特性が強く、反りや縮みは単板に比べて解消されていながら割ったりプレーナーの使用もできるなど簡単に扱える材です。
MDF合板

異方性:なし
価格:安
強度:低
木材を繊維質まで分解し、接着した材です。
非常に安いもので6mm程度なら手で割れる程度には弱く、また切断面が毛羽立ちやすい、高機能なMDFなら建築材にもなる、どの方向にも切削しやすいなど木材とは違った特性を持っています。
ただ、一般的にはカビやすく、追加工無しでは楽器材には使いづらい材です。
基本的にトリマー用テンプレートなどにして使います。
使い方によっては、MDFに突板を張って杢目の化粧板を作るなど、工夫と技術でどのようにも料理できる材でもあります。
文字通りに木目がないため、塗料は均一に吸い込みます。
突板

異方性:ほぼなし
価格:安
強度:低
杢目の出たメイプルなどの材を薄く剥いて和紙などに張り付けたか、シール状にしたものが突板です。 その他の材に張って見た目を変えるためのもので、単体では使えません。
薄いものはカッターで切ることができ、ミリ単位の分厚いものはトリマーなり彫刻刀などで整形します。
ギター材の話の中ではラミネートトップと同じように扱われることが多いですね。
今回は木材について簡単に説明してきました。 これ以外にもサーモウッドなど多種多様な木材があります。
使う目的や見た目に合わせてチョイスしましょう。
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