学生のみんなぁああ!!!!
ディストーションの音、作りたいかぁあああああ!!!!!
「「「「うおおおおおおお!!!」」」」
と、前回に引き続きコール&レスポンスから始めさせていただきました。高校生ギタリストのSと申します。
今回はマルチエフェクター、ZOOM G3nの音作り第2弾ということで、ディストーションの音を作っていきたいと思います!!!
前回:【学生の味方】ZOOM G3nでコンパクトエフェクターの音を作る方法!!~オーバードライブ編~
ところで、今回のテーマであるディストーションとは、そもそもどんなエフェクターなんでしょうか?歪み系=オーバードライブと考えている人もいるのでは?まずは、ディストーションとは何かというところから話していきます。
結論から言いますと、ディストーションは音の粒が小さい歪み系エフェクターです。
「いやいや、音は波なんだから粒なんてあるわけないじゃん」
言ってしまえばそうなんです。しかし我々ギタリストは、音を区別するためにあえて「音の粒」という言葉を使っています。
ここで言う音の粒というのは、よくピアノやスタジオで言う、音量や音の長さを意味する「音の粒」とは違います。
ここでは、音の粒というのは「歪みの質感」を意味します。
例えば、ファズの音はよく「ブチブチした音」と表現されますが、これは「粒が大きい」と言い換えることができます。同様にオーバードライブは「中くらいの粒」であると言えます。何となく感覚は掴めたでしょうか。
つまり、ディストーションはオーバードライブよりも粒が小さいわけです。
なんてこった!!それじゃあ歪み量が減ってしまうでは無いか!!!
胸を張って言えます。そんなことはありません。安心してください。
粒が小さく、音一つ一つが鋭くなるディストーションはロックな場面で多数登場します。
例えば、一昔前のロックバンドではディストーションを起点に音作りをしている曲は多くありました。今回はそのエフェクターも再現するので、お楽しみに。
前フリが長くなってしまいましたが、そろそろ設定を紹介していきましょう。
今回はプロも多く使う「RAT2」、音の鋭さが特徴的な「JACKAL」、そしてメタルギタリストにとってはこの名を知らない者はいない「Metal Zone」というラインナップで作りました。
数多のエフェクトと格闘しながらベストなところを見つけてきました。皆さんもツマミをいじって、好みのサウンドを開発しちゃいましょう!!
PROCO RAT2
まずは、PROCOの「RAT2」の音作りです!!
使うエフェクトは2つ。歪みは「RedCrunch」というドライブで作りました。
G3nにはRATのモデリング「Squeak」がありますが、Squeakは追加エフェクトとなっており、今回は元から搭載されている音で再現するためにRedCrunchを使っています。
Toneを下げ、PRSNCは好きに設定してください。このツマミは、RAT特有のフィルターのツマミとして代用することが出来ます。
また、「Gt GEQ」というEQで中音域をぐっと持ち上げ、ディストーション特有の粒の小ささを出すために高音域も上げておきます。
するとなんということでしょう!!RATの音が完成したではありませんか!!!
ディストーションといえばRAT!と思う方もいるのではないでしょうか。
Limetone Audio JACKAL
次に、Limetone Audioの「JACKAL」の音を作りましょう。ディストーションとして使うのがセオリーですが、どうやらGainを下げると1種のプリアンプとして使うこともできるみたいです。
使うエフェクトは2つで、歪みは「DYN Drive」というドライブで作り、Toneを上げめにして鋭さを表現します。
また、先程も使ったGt GEQで低音を上げて迫力を追加し、さらに鋭さのために高音を上げていきます。
少しばかりJACKAL MIDNIGHT感を出しつつ、程よい音を作ることが出来ました。
ギター系YouTuberの方々はこれを使う方も多いですよね。私もずっと欲しいエフェクターです。
BOSS Metal Zone
最後に、いちばん設定が簡単だったBOSSの「Metal Zone」の音作りです。というのも実は、G3nにはMetal Zoneをモデリングした「MetalWRLD」という歪みエフェクトがあるんです。
このエフェクトを見つけ、選んだ時私は最初にこう思いました。
デフォルトでめちゃくちゃええやん…
写真ではジャキジャキ感を出すために中音域を上げていますが、実際このエフェクトの場合、どのツマミをどういじってもメタリックないい音になります。
いやはやモデリングの技術も舐めたもんじゃないな……とひしひしと感じたエフェクトでした。
さて、今回は前回に引き続きG3nで歪みペダルの音作りをしていきました。オーバードライブ、ディストーション共にロックで美しい歪み方をしてくれますよね。
前回言い忘れてしまいましたが、この音作りはG1fourでも同じように設定できるので、そちらを持っている方も参考してみてください!!!
オーバードライブ、ディストーションときて……次回は飛び道具にピッタリなあの音を作っていきたいと思います!!次回もお楽しみに!!!!
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