
今回語るエフェクターはオーバードライブのド定番!「Tubescreamer サウンド」代表「Ibanez TS9B」です。
もう全世代から指示されるTubescreamerですが、オリジナルといえば「MAXON」です。
こちらのメーカーは日本を代表するエフェクターメーカーの老舗です。
数々の名作を生みだし、世界で一番有名なこのTubescreamerの生みの親であるメーカーであります。
当初は国内向けブランドが「MAXON」で海外向けは「Ibanez」というすみ分けがなされていました。
しかし、現在は分かれて設計及び生産をされているようです。
ここで注目なのですが、分かれた後も両社共に「日本製」を貫く銘家にあります。
私事ですが、コンプはMAXONを使う熱狂的ファンなのです。
では、この名作Tubescreamerのベース版について熱く語りたいと思います。
■ 本編
1. あのTubescreamerがベースに対応!
まずこのエメラルドグリーンの筐体にやられました。
もう愛用のエレキベースとの相性抜群です(私事で申し訳ございません)。
そして、このずっしりした筐体が高級感を感じさせます。
BOSSと比べると2個分?位の重さです(重くて硬いの大好き)。
もうこれを待ち望んでいたユーザーは多いと思います。
普通のあのTubescreamerシリーズ(MAXON、Ibanez共に)は音域が絞られてしまい、どうしてもベースに合わない!
なんでやねん!と何度も思いました。
MAXONのシリーズはかなり試しましたが、通しただけで「ギター向けなんやな」ってすぐにわかります。
これは使えんなとあきらめていましたが、なんとIbanezでベースに対応したものがあるとサウンドハウスさんで発見しました。
きっといつかMAXONがベース用のTubescreamer Pedalを出してくれると信じていましたが、まさかのIbanezからでした。
マジか!と思った瞬間には注文してました(実は最近まで知らなかったのです)。
衝動買いした訳ですが、最初は使い方がわからずに「????」と悩んでいました。
ひょっとして愛用のエレキベースと合わないのか?
悩みに悩んでいたのは、単体での使用が原因でした。
以前にもBOSS ODB-3で組み合わせを発見したように、こいつも組み合わせがあるのではないかと。
沢山いろいろ試した結果、Tube AMPとの相性抜群でした。
コントロールもそのアンプに合わせて行うと非常に良いと思います。
イメージとしては非常に生々しい音がします。
これはものすごい王道です。
対極にあるのがBOSS ODB-3だと思います。
あの名作とこの名作、甲乙つけがたい対決になると思います。
ベースに対応したエフェクターには共通して音域の広さがあり、多くの場合ブレンドノブがありますが、こちらも例外なく付いております。
このエフェクターの特徴なのですが、ブレンド全開でも使えます。
本当に不思議で、エレキベース本体をどう生かすか決められます。
ギンギンに行くのか、低音響かせる轟音を響かせるのか、自在にコントロールできます。
印象としてはPBやJBのベースとの相性が良いかと考えます。
後になりましたが、ノブはBASS,TREBLEの2バンドEQと、DRIVE,LEVEL,MIXでブースト加減を調整。
是非自分の環境に落とし込んで楽しんでいただきたいPedalかと思います。
Modernな音とはまた違った生々しさを是非堪能してください。
作られた音ではない、究極の音になると思います。
2. Tubescreamerというだけあって、Tube Ampと相性抜群!私の組み合わせ推し紹介!
もう組み合わせで可能性は無限大です。
私の推しを是非紹介させてください。
MAXON CP101 → Ibanez TS9B → ALBIT A1BP VINTAGE MAEKⅡ →AMPのReturnへ
正にこの組み合わせ!最強です。
なんと日本製で全て完結する素晴らしさと、日本製品の完成度が垣間見れます。
日本を誇りに思えました。
MAXON CP101は永く愛用していて、とりあえずないと不安なので、何をするにも先頭においています(最悪、これだけでもいいと思っています)。
その次に、今回ご紹介の「Ibanez TS9B」となり、最後がTube AMPであるALBIT A1BP VINTAGE MARKⅡになります。
私からすれば完成度100%なのですが、他にもご意見あるかと思います。
しかし、今回はこちらで話を進めます。
この組み合わせの最大の特徴は、エレキベース本体と、キャビネットで大きく音が変わります。
要は入口出口にかなり影響されます。
誤解なく言えば、あなたの好みの音が作れます。
もっと分かりやすくかみ砕けば、究極の「アナログ」になります。
弦の弾き方で歪んだり、澄んだ音が鳴ったり、ノブ一つでそれをそうだできたり。
ジグソーパズルのピースを一つずつ組んでいくようなイメージです。
繋げばお手軽簡単、誰でも〇〇というものでは決してありませんので、ご注意ください。
更に現代的(Modern)な音づくりをしていくならば、「BOSS BB-1X(以下BB-1X)」の組み合わせ等がお勧めです。
前回紹介させていただきました「ベーシスト必見!小さな巨人の本当の実力はここにあり!「プリアンプ」紹介」の時点では思いつかなかった組み合わせです。
これは最近気が付いたのですが、どうしても歪が増すと低音が消えるという現象がベーシストには付きまとうのですが、このPedalに関して言えば両者共にそうした低音が消えるような作りになっていないのと、現代的な歪を作るBB-1Xと、ブースター的な役割を果たすTS9Bの組み合わせは意外とBALANCEがよくまとまっていました。
具体的には、MAXON CP101→BOSS BB-1X→Ibanez TS9B→ALBIT A1BP VINTAGE MAEKⅡです。
一癖ありながら主張の強い同社の「BOSS ODB-3」よりも、少しギラっと歪む冷たい感じが今の音楽シーンにもピッタリかと思いました。
以前、「ベーシスト必見!定番機材、でも暴れ馬な「プリアンプ」」こちらの記事でもBOSS ODB-3とMXR M80 BASS D.I+との組み合わせを紹介させていただきました。こちらはド派手な分かりやすい歪が作れますが、今回紹介したBB-1X→TS9Bはもう少し落ち着きある歪になります。
そうですね、例えるなら20代の元気さはBOSS ODB-3とMXR M80 BASS D.I+との組み合わせ、30代や40代の大人な落ち着きが今回の組み合わせになるかと思います。
作られたというよりは、積み重ねた年月からくる少しギラっとする魅力が溢れちゃったよって感じですね(私も将来そんな40代になりたい)。
分かる人には分かる仕様でもなく、根気よく好きな音を探せるPedalだと思って下さい。 「これこれ、この音!」という音が見つかると思います。 是非、この究極の「アナログ」を皆さんに楽しんでいただける機会にしていただければと思います。
■最後に
今回はエフェクターとしてTubescreamerであるIbanez TS9Bを紹介させていただきましたが、かけっぱなしの使い方で、プリアンプとしても使えるかと思います。
しかし、Tubescreamerである以上、Tube AMPをブーストして使っていただけたらと思い、このような紹介とさせていただきました。
他にもALBITさんにはTube PREAMPが多数ございますので、自分に合った物を見つけていただければ幸いですし、他のTube AMPで試していただいて、是非レビューしていただけたらと思います。
今回も誠に勝手な意見で書かせていただきましたが、ご意見あれば是非Twitterまでお願いいたします。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
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