こんにちはコンセルバリオです。
ジャズ、という言葉を聞いてどんな音楽が浮かびますか?
「なんとなーく言葉に出来ないけどジャズっぽいやつ!」「枯葉とか有名だよね」「ディジー・ガレスピーの初期と後期の演奏はこんな違いがあって……」
皆さん色々な意見をお持ちだと思います。
今回はジャズの中でも超定番の有名曲、フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンを紹介したいと思います。
最後まで読めばあのメロディーが弾けるようになるのでぜひ楽器で音を出しながらお読み下さい。
最初にタブ譜で書いてある楽譜を出しておきます。

キーも変えて多少弾きやすくはしてありますが原曲の雰囲気は壊さないようにしてあります。
ジャズに詳しい人の前でこれをサラッと弾ければ、必ず「おっ!」と反応がもらえます(もらえなかったらすみません)。
楽譜はコードではなくメロディーのみを書いてあります。
このメインのメロディーの事をジャズの世界では”テーマ”と呼びます。
覚えておくと今後ジャズ好きの人と話す時にきっと役立ちますよ。
それでは細かい弾き方やリズムを解説していきます。
楽譜をよく見るとリズム記号が書いてあります。
数字の上にホチキスの芯のようなマークが書いてあります(四角の下の線だけを消したようなマークの事です)。
これは8分音符のリズムを表しています。
8分音符?という人に分かりやすく説明すると、ワン・トゥー・スリー・フォーとカウントする時に毎回2音弾けば8分音符のリズムです。
ジャンジャン(ワン)ジャンジャン(トゥー)ジャンジャン(スリー)ジャンジャン(フォー)、こんな感じです。
そしてよく見るともう一種類のリズム記号があります。
2段ある内の毎回最後に出てくる、数字を○で囲んで縦線が書いてあるマークです。
これは2分音符というリズムを表しています。
カウントの2つ分、音を伸ばしてねという意味です。
8分音符のリズムと組み合わさると、
ジャンジャン(ワン)ジャンジャン(トゥー)ジャーーン(スリー、フォー)、という感じのリズムになります。
こういったリズムの説明を言葉だけで説明するのは中々難しいんです。
実際に音を聞いたり弾いたりすると1発で分かる場合も多いので、まずは細かい事は考えず弾いてみましょう!
左手はフレット毎に担当の指を決めておくといいと思います。
3フレットは薬指、2フレットは中指、1フレットは人差し指、というのがオススメです。
この指使いを弦が何弦でも守って弾いて下さい。
なぜフレット毎に使う指を決めるかというと、そのほうがプレイが安定するからです。
例えば2弦の3フレットが出てきた時、薬指で弾いたり中指で弾いたり人差し指で弾いたり……このように使う指を毎回適当に変えていると安定しませんし、上手く弾けません。
なので使う指を決めてから弾くのがオススメです。
右手は親指で1本ずつ弾いていきます。
丁寧に、弾く弦をしっかり意識して弾いて下さい。
コード弾きがメインの方はこのように1本ずつ弾くのは最初は難しいかもしれませんが、慣れると弾きやすくなりますし、今後必ず役に立つ技術なので頑張って習得しましょう。
このフレーズには開放弦もよく出てきます。
開放弦の音とフレットを押さえた音にあまり差が出ないように演奏すると音楽レベルがグッと上がります。
開放弦というのは文字通り何も押さえていない弦が大きく振動して鳴るので、フレットを押さえた音よりも音量も大きく音色も多少違います。
この開放弦に負けないようにフレットを押さえた音を弾くか?フレットを押さえた音に合わせて開放弦を多少優しく弾くか?どちらか選んでおくといいと思います。
■ まとめ
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンのメロディーの弾き方を解説しました。
「ジャズ」という音楽の雰囲気を少しでも感じていただけたら幸いです。
私はウクレレという楽器を「どんな音楽でも演奏出来る楽器」だと考えています。
なのでハワイアンとポップな音楽だけしか演奏しないのは勿体ないと思います。
今回紹介したのはメロディーだけなのでバンドサウンドを聞き慣れている人からしたら物足りなかったかもしれません。
ですがメロディーを弾ける人とコードを弾く人、というデュオで演奏すればかなり音楽的になります。
今回さわりの部分だけを弾いてみて「1曲全部挑戦してみたい!」という気持ちになった人は楽器屋さんへ行きましょう。
様々なアレンジをされた有名曲を収録した教則本や楽譜がたくさん置いてあります。
難しくなさそうなものを試しに1冊買ってみて練習してみて下さい。
ウクレレが更に好きになりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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