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ウクレレの弾き方を覚えて気分はハワイアン

2021-10-26

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

ウクレレはギターと比べるとコードを押さえて弾くだけなら簡単な楽器です。
すでにある程度ギターのコード弾きができる人ならすぐにウクレレでコード弾きができるでしょう。

しかし、それだけではウクレレの魅力を10分の1すら味わっていません。
小さくておもちゃのような印象の楽器ですが、右手の使い方を変えるだけでギターにも負けないインパクトのある弾き方ができます。

今回はウクレレ初心者からもっとレベルアップしたい人まで、ウクレレの奏法をまとめてみました。

■ 最初に覚えたい奏法

まずは簡単なものから覚えていきましょう。
習得までにさほど時間はかかりませんし、ギター経験者(特にアコギの指弾き)ならすぐに弾けるでしょう。

また、簡単な奏法であってもポイントを覚えておくだけで一気にウクレレ感が増します。

○ 基本のダウンストロークとアップストローク

ダウンストロークとは、右手を上から下(4弦から1弦)に向かって弾き下ろすことをいいます。
基本的には人差し指を使い、爪を弦にあててなでるように弾くイメージです。
ポイントは最後の弦までしっかり音を鳴らして弾きること。

アップストロークは、ダウンストロークとは逆の動きで、下から上(1弦から4弦)に向かって弾いていきます。
アップストロークでは、爪ではなく人差し指の腹が当たるような感覚があります。
ストロークを弾く時のコツは、手首の力を抜いてプラプラと動かすことです。

これをテンポよく繰り返すことができれば、伴奏くらいはすぐにできてしまうはずです。

○ ロールストローク

ロールストロークは右手の指を丸めて下から順番に広げながら弦を鳴らし、ジャラララーンという連続した音を出します。

小指から始めているものもありますし、薬指から始めているこちらの動画では、その理由を素早く次の動作に移るためと説明しています。

例えばコードチェンジの際につかうと、ウクレレらしい軽やかな印象がプラスされるでしょう。

○ トレモロストローク

よく演奏のエンディングで使われるのがこのトレモロストローク。
人差し指を小刻みに素早く動かしてジャラジャラジャラとかき鳴らします。
最初は多少雑になってもかまいません。

小さい音から大きくしていくことでドラマチックな効果を狙えますし、大人数で演奏すると盛り上がりや一体感を出すことができるのでぜひ覚えておきたい弾き方です。

■ 中級者におすすめの奏法

基本のストロークを覚えたら、もう少し難しいテクニックに挑戦してみましょう。
右手や指をさらに繊細に使って、演奏に表情をつけることができます。

このあたりからギターやベースで弦楽器に慣れている人でも練習が必要になってきます。

○ アルペジオ

ストロークを覚えたら、次は1弦ずつ音を鳴らすアルペジオをマスターしましょう。

アルペジオは分散和音とも言われ、名前の通りコードの和音を1音ずつバラバラ(分散)にして弾くテクニックのことをいいます。
指を1本ずつ動かしながら弾くのではじめは難しく感じるかもしれませんが、一気に演奏の幅が広がるはずです。

エレキギタープレイヤーはピック弾きでやりたい気持ちを抑えて指でチャレンジしてくださいね。

○ ハーモニクス

ハーモニクスとは、ハーモニクスポイントと呼ばれる決まった場所を触りながら弾くことによって、高く澄んだ音を出すテクニックのことをいいます。

「なんだ。ピッキングハーモニクスならギターでいつもやってるよ!」

というギタリストさん。
ウクレレではギタリストが普段はやらないような方法でハーモニクスを多用するので1:40くらいから動画を見てください。
ギターでやらないこともないのですが、あまり使われることがないテクニックなので最初は難しく感じるでしょう。

ウクレレではこのような鳴らし方を演奏途中にアクセントとして使うことが多々あります。
感覚をつかむまでは時間がかかると思いますが、何度も試すことで良い音が出るようになります。

○ ギャロッピング奏法

カントリーやロカビリーといったジャンルのギターでよく使われている奏法で、低音弦でベースラインを、高音弦ではコードやメロディの音を出せるので1人でバンドのような重なりのあるサウンドを表現できます。

アルペジオの応用版という感じで、リズム感が超重要です。

1弦は中指、2弦は人差し指、3弦と4弦は親指で弾くとスムーズです。 早めのテンポを意識することで、よりリズミカルな伴奏になります。

○ カッティング奏法

ギターではお馴染みの奏法ですが、指で弾くのでまた違った難しさがあります。

ストローク中に歯切れよく弦の音を止めてミュート、チャッというアクセントをつけながら演奏します。

「カッティング」なので「弦の音を切る」イメージで行うことがポイント。
コード音と打楽器のようなリズムを同時に鳴らせるので、ノリのいい曲にぴったりの弾き方です。

ギター未経験者の人やギターでもカッティングをやってこなかった人はちょっと苦戦するかもしれません。
しかし、これを習得しておかないと後で紹介するスラム奏法に結び付かないので頑張りましょう。

■ いつかやってみたい高度な奏法

ここからはより難易度が上がりますが、習得すればかなりハワイアンな気分になれます。

○ スラム(ストラム)奏法

上達したらやってみたい憧れの奏法の代表格がスラム奏法です。

スラム奏法とは、ウクレレとパーカッションを一人二役でこなせてしまう弾き方のことを言います。

ウクレレのボディを叩くとポン!とカホンのような音が出るのですが、それをストロークと同時に行うことで伴奏+パーカッションの演奏表現が可能になります。

ちなみにこの奏法はここまでで紹介したアップストローク、ロールストローク、カッティングに加えてパーカッション的な要素を混ぜたものです。
そのため、かっこいいからといっていきなり挑戦できるものではないので順序よく取り組んでくださいね。

■ まとめ

簡単な楽器なんてない、とよく言われていますが本当にそうです。
ウクレレも簡単そうに見えるかもしれませんが、今回紹介したテクニックだけでなく、もっと難しい奏法もいくらでもあります。

ただ、【とりあえずコード弾きで曲が弾けるようになる】という意味ではウクレレが簡単な楽器であることは確かです。
いきなり挫折してしまうということはあまりない楽器なので、楽器未経験者や弦楽器未経験者であっても気軽に取り組んでみてください。

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キョウ

TUBEのギタリスト、春畑道哉先生を敬愛するおっさんギタリストです。 息子たちも楽器を嗜むので子育て的な観点での記事も書いていきたいと思います。
YOUTUBE https://www.youtube.com/channel/UCnOf2xDJqVutdV59aA83t5wo

 
 
 
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