■ ごあいさつ
3回目の投稿です。私は普段、ボカロ曲やLo-Fi BGMを制作している者ですが、最近バーチャル上で音楽活動ができないだろうか?と考えるようになりました。今回は、私と同じように音楽活動のVR展開を考えている方向けに、自分が個人的に出展した経験を元にしてMusicVketの詳細・出展方法などをご紹介いたします。

■ MusicVketとは?
VR法人HIKKYが主催する、「VR空間の音楽即売会」です。
MusicVket 公式サイト:https://music4.vket.com/
VR法人HIKKYは、来場者が会場に展示された3Dアバターや3Dモデルなどを自由に試着、鑑賞、購入できる、バーチャル空間最大のマーケットフェスティバル「ヴァーチャルマーケット」(以下Vket)を主催していて、このイベントは2018年から開催されています。
MusicVketは、このVketの音楽版イベントといえるでしょう。
会場は、アメリカ発の「VRChat」というソーシャルVRゲーム内に作られます。このゲームのプレイは無料で、イベントの入場料や出展料もかかりません。
参加人数は世界中から15万人以上。VRChat自体、海外のプレイヤーの方が圧倒的に多く、出展者も来場者も世界各地から参加しているのが大きな特徴です。
イベント名に「バーチャル」という名前はついているものの、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)なしでも参加OK。パソコンさえあればどこからでも、バーチャル空間上の会場へアクセスすることができます。
そのため、VRに興味が湧かなかったり、VRゴーグルを買うのが面倒でも、普段PCを使っている方なら誰でも気軽にお試しできてしまうのです。
(PCのみでプレイする場合、会場でおしゃべりするためのマイク付のヘッドセットがあれば尚楽しめます。それから、VRChatは基本的にintel core i5以上の性能のPC、Windows環境が必要です。)
過去会場もVRChat上に公開されているので、まずはVRChatのアカウントを開設し、お試しでVketのワールドへアクセスしてみてはいかがでしょうか。
■ いつ開催されるの?
MusicVket4は、2022年6月18日(土)〜 6月26日(日)に開催されます。
出展の申し込みは、執筆時点(4/18)で締め切りが過ぎているので、出展希望の方はMusicVketのTwitterをフォローして、次回の申込開始時期のお知らせを待ちましょう。
MusicVket4公式Twitter:https://twitter.com/MusicVket
今回、300ブースの募集のところ342サークルも応募があったそう。申し込んだ後は抽選通過を祈るばかりですね!
申込再開はまだ先になるので、今後の出展を考えている方には、まずはVRChatをインストールして、2022年6月のMusicVket4へ下見へ行かれることをおすすめします。
■ 申し込み方法
大前提としてVRChatのインストールが必要です。以下のサイトからVRChatに登録し、無事アバターの姿でVRを楽しめるようになったら、MusicVketの申込に進んでみましょう!
VRChat公式サイト:https://hello.vrchat.com/
※VRChatの始め方については多くの記事があるため、ここでは割愛します。
VRChatに入れるようになった後の大まかな流れは、このようになります。
- 出展の申込み (MusicVket公式サイトにGoogleアカウントで登録が必要)
- 抽選通過
- 入稿
- 開会を待つ
開期が近づいて、公式Twitter(https://twitter.com/MusicVket)で参加申し込み開始の連絡を受け取ったら、公式サイトに登録&ログインして申し込みをしましょう。
抽選を通過し、出展が決まったら、公式サイトでサークル情報の入力をしましょう。公式サイトにログインすると MusicVketのDiscordに入るためのリンクも表示されます。Discordでは直接、運営さんに質問をすることもできますし、関連情報が沢山あるので入ってみることをおすすめします。
入稿期間が始まったら、公式サイトから販売したい作品のジャケット画像や試聴音源などをアップロードします。リアルタイムに画面に反映されていきますので、どんな見た目で設置されるのか確認しながら作業できます。
入稿については、前回のMusicVket3開催前に放送された、以下の動画を見ると雰囲気がつかめますので、よかったら確認してみてくださいね。
■ 前回のMusicVket3に参加して
前回の「MusicVket3」は2021年11月6日(土)〜11月14日(日)に開催されました。

このようなブースで、音源の試聴や購入ができます。出展されていたジャンルはボカロやバンド音楽、エレクトロ系など様々。参加できるジャンルに制限はありません。
入稿する際に、自分が配信に使っているサイトへのURLを貼ることができますので、例えばbandcampやboothなど、利用する販売プラットフォーム自体は自由ですし、既に発売している曲の出展ももちろんOKです。基本は「楽曲データダウンロード販売」ですが、「CDの通販」も可能です。
お客様がブースに近づくと、左側にある縦長のイメージと、右側にあるお品書きがパッとでてきます。もし動画が用意できれば、MV試聴も可能です。再生されると、ブースの背景にエフェクトが表示されて、さらに華やかな展示になります!
物理的なイベントでは売り子が必要ですが、その点、MusicVketではブースでお客様を待っている必要もありません。(もちろん、自分のブースでお客様を待って交流してもOKです!)出展する方も見て回る方も、両方楽しめるのがまたスバラシイのです。
■ 終わりに
ここ数年、Covid-19の影響でイベントの人数制限があったりしますよね。開催はできても感染対策の徹底が求められ、イベント開催には高い障壁がありますが、そんな中、VRでイベントを開催したり、参加したりすることはとても理にかなっていると思います。
皆様も、今後の音楽ライフにVRを活用してみてはいかがでしょうか。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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