
こんにちは! 作曲家のKaoruです!
今回は、エレキギターに必ず搭載されている「ボリューム/トーンポット」についてお話していきたいと思います。
この電子パーツは、ボリュームやトーンに使われる可変抵抗器というもの。
英語ではポテンショメーターと呼ばれるので、それを略して「ポット」と呼ばれています。
エレキギターだけでなく、アンプやエフェクターなどさまざまな機材で使用されているのでほとんどの方が見たことあると思います。
このポットは、デリケートなパーツでドンドン劣化していきます。 ギターを演奏してなくても経年劣化していき「ガリ」の原因になります。
ガリが出てしまった場合は交換が必要。
つまり「消耗品」ということになります。
そこで!
ポットについて少し詳しく解説していきます!
■ 交換方法
初心者にとってはかなり難しそうに感じるかもしれませんが、交換自体はかなり簡単です。
もちろん、楽器屋さんに持って行って交換してもらうことも可能ですが自分でできた方がかなり楽。
なるべくわかりやすく解説していきますのでご一読ください。
【必要なもの】
- ハンダごて
- ハンダ
- ドライバー
- レンチ
- ポット
【手順】
まずポットが搭載されているパーツを外します。
ストラトキャスターの場合は、ピックガード
テレキャスターの場合は、コントロールパネル
レスポールの場合は、ボディ背面からアクセス
※念の為に、スマホで写真/動画を撮っておくと良いでしょう!
次に、ポットに繋がっている配線をハンダごてで外して古いポットを取り除いてください。
その後、新しいポットを取り付けて同様に配線するだけです!
あとは、元通りにピックガードなどを取り付けるだけ、、、となります。 慣れてしまえば20分くらいでできるようになるでしょう!
■ ポットの抵抗値
ポットには「抵抗値」の違いがあります。 その抵抗値によってサウンドが変わるので解説していきます。
○ 250kΩ
基本的にはストラトキャスターに使用されることが多いです。
ポットは抵抗値が低いほど高域を抑えられるので、元々高域の強いシングルコイルピックアップには低めの250KΩのポットが使われています。
○ 500kΩ
基本的にはレスポールに使用されることが多いです。
ハムバッカーピックアップは、パワフルな分、こもりやすいサウンドになりがちです。
なので、500kΩのポットを使用し、低音域がカットされ、高音域が強調されたサウンドを得られます。
○ 300kΩ
ギブソンタイプにあるP-90に使用されることが多いです。
P-90はハムバッカーとシングルコイルの中間的な立ち位置ですので抵抗値も中間になります。
もう少しハリを出したい場合は、500kΩに変えてみてもいいと思います!
これに関しては、個人の好みになりますので変化を楽しむのも良いでしょう。
抵抗値を微妙に変更するだけで、自分の求めるサウンドにかなり近づく場合がありますのでさまざまな組み合わせを試してみることが重要です。
ポット自体はあまり高価なものでないので研究しやすいです!
抵抗値を低くすれば音がウォームに、高くすればトレブリーになるということを頭の片隅に置いておくと選択しやすいですよ!
■ カーブとは?
サウンドハウスの商品ページにも記載されている「Aカーブ」「Bカーブ」の違いを解説していきます。
カーブとは、ツマミ(ノブ)を回していった時に、変化していくカーブ(量)の事を指します。
- Aカーブ→最初は緩やかに変化していき、ある一定の場所からグンと変化の量が増加。
- Bカーブ→最初から最後まで一定の量で規則正しく変化。
となります。
一般的にはボリュームポットにはAカーブ、トーンポットにはBカーブが推奨されています。
もちろん自分の好みによって変えてもOKです!
こちらに関しては、演奏スタイルやジャンルによるので試行錯誤していくと良いでしょう。
サウンドハウスで購入できるオススメの製品をご紹介していきます!
FERNANDES ( フェルナンデス ) / SI-1500 ハンダごて
ハンダ付けや取り外しに必ず必要です。
最近は自作キットのような商品も増えているので1つ備えておくと良いでしょう!
ハンダごての他に、ハンダと紙やすりが付属するのも嬉しいですね!
ホームセンターでも販売されていますが、サウンドハウスのが安いのでこちらをオススメします!
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / SLD Stand
ハンダごての熱を逃がさずに安全に置くことができます。
好みの角度に調整できるので使いやすそう。
ストレスレスに作業を進めたいのであれば必須となるアイテムです!
VIABLUE ( ヴィアブルー ) / Silver Solder Wire(50g)
純銀4%含有している【音響機器向け】のハンダです。
融点が217度なので、周りの基盤などをハンダごての熱により痛ませることなく作業が行えます。
ALPHA社製のミリ規格ポットALP-250A。
シングルコイルPUに主に用いられる抵抗値250kΩ、Aカーブ仕様です。
電子パーツって個体差にバラツキがある場合が多いのですが、こちらの製品は安定した品質でした。
過去に複数購入しましたが、どれもしっかりと使用できて信頼できる製品だと感じました。
少しトルクが重めなので好みが分かれそうですが、僕は大満足!
価格も安価なのでいくつか備えておきましょう!
以上、「ボリューム・トーンポット」について解説していきました。
中身をいじれるようになると、また新しい楽しみ方が見つかります。
楽器の知識を深めるための第一歩にしてくださいね!
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