こんにちは! “ギタリスト専門整体師”のフジオカタクトと申します。 毎日お疲れ様です(^O^)
みなさんは毎日ギターを弾いていますか?
もちろん毎日弾く時間がある人もいれば、なかなか時間がとれない人もたくさんいるのではと思います。
かくいう僕もなかなかギターが弾けない日が続いていていて、先日久しぶりにギターを沢山弾く時間がとれたので1日中ギターを弾いていました。
休憩を挟みながら10時間は弾いていたと思います。弾いている時にはなんともなかったのですが練習を終えた後、左肘のあたりに痛みを感じました。何もしていないと痛みはないのですが、コップを持つのも痛かったです。
「久しぶりにギターをたくさん弾いたら痛みが出た」
こんな経験をされた方は多いのではないでしょうか
そこで今日のコラムはなぜ痛みが出たか、この時に僕がやったストレッチをシェアしたいと思います。
よろしくお願いします!
・なぜ痛みが出たかの考察
ギターを弾く姿勢というのは左肘を曲げた姿勢をキープし続ける必要があります。どんな姿勢にも言えることですが、同じ姿勢が長時間続くと筋肉や関節には想像以上の負担がかかってしまいます。
今回の僕の症状の場合、
【肘を曲げたままの姿勢が続く→上腕三頭筋が引き伸ばされた状態で肘を曲げた位置をキープするためにわずかながら常に上腕三頭筋に力が入りっぱなしの状態になる。→筋疲労+尺骨神経が圧迫され痛みの原因となった?】
といった考察に至りました。
上腕三頭筋というのは本来肘を伸ばす作用のある筋肉ですが、肘が曲がった状態でもその位置をキープするために筋収縮は生じています。もちろんそれだけで痛みは生じませんが、負荷は蓄積されていきます。チリも積もれば山となる現象で少しの負荷でも長時間となることで大きな負担に変わってしまうのです。また上腕三頭筋付近には多くの神経や血管が存在しており、同じ姿勢が続くことで、これらにも普段かからないような圧や負荷がかかってしまうことが考えられます。
さらに上腕三頭筋は名前の通り、3つの筋組織から成っています。筋肉が疲労し、このうちの内側頭の働きが悪くなると、関節包や脂肪体と呼ばれる組織が関節に挟み込まれて痛みの原因になったりします。
今回の僕の場合は一時的な痛みでしたが、痺れの症状がでたり、ひどい症状が続くようですと肘部管症候群の恐れがありますので、自分でどうにかしようとしたり我慢せずに一度整形外科を受診してみてください。
今回の僕のように「久しぶりにギターを弾いて痛みが出てしまった」なんて場合はとにかく安静にしておくことが第一です。それか練習と練習の間にしっかり休憩時間を設ける事も疲労を蓄積したいために必要なことです。
そんなことはわかっていても、やはり時間があると連続でギターを弾いてしまいますよね。またお仕事でギターをされている方なんかはそんなことで休んだりできないです。
そこで上腕三頭筋にフォーカスを当てたマッサージを最後に紹介したいと思います。
僕も今回痛みが出た時、この方法のマッサージを自分でして1日安静にしたところ、すっかり痛みが治ったので、もし同じようなことで悩まれている方がいらっしゃいましたら是非一緒にやってみてください。
・上腕三頭筋のマッサージ
筋肉にはトリガーポイントといって、簡単にいうと痛みを過敏に感じてしまうポイントが点在しています。このトリガーポイントが発生する原因は主に「不動」と「過用」であると考えられています。つまり「使わなさすぎ」と「使いずぎ」です。長時間同じ姿勢のまま動かさない、または同じ筋肉を酷使することによって筋肉に微小な損傷や炎症が起こり癒着が起きます。そこにトリガーポイントが生じるのではないかと考えられています。
上腕三頭筋のトリガーポイントはここです。

この写真で位置を確認しながら痛みの出やすい場所、トリガーポイントを探してみてください。人によっては痛む場所は違うと思うので軽く押さえながら探ってみましょう。
他の場所と比べて痛みの強いポイントがあれば、そこを軽く押さえたまま上下左右に皮膚とその下にある筋肉を滑らすようにして動かしていきます。強く揉みほぐすというよりは、痛気持ちいいくらいに留め、ゆっくり皮膚と筋肉を引き剥がしていくイメージでやってみましょう。
少し筋肉がほぐれてきたら、次は上腕三頭筋を反対の手で挟み、下方向へ軽く引っ張りながら肘の曲げ伸ばしを行います。
こうすることで上腕三頭筋が伸ばされることで緊張が解け、リラックスした状態に戻すことができます。

いかがでしたでしょうか!
ギターを弾くときは休憩をうまく挟みつつ、疲れを溜め込まないように注意しましょう!
それではまたー!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら