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【part3】高校生ギタリストはエフェクターを作りたい。~組み立て・サウンドチェック編~

2024-09-30

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

お前らあああああ!!!!!
自作エフェクターの音、聴きたいかあああああ!!!!!

「「「「うおおおおおお!!!!!」」」」

と、実際はそんなにいないであろう方々とのコール&レスポンスから始めさせて頂きました、高校生ギタリストのSと申します。

とても時間が空いてしまいましたね!!

存在するのか分からない、楽しみにしてくれていた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
文化祭や大会、ライブ、オリジナル曲の制作やオープンキャンパス…いかにも高校生らしい理由で、執筆作業が滞っておりました…
夏休みも終わり、新学期が始まってしばらく経ったので、やっと落ち着いて執筆を再開したところです。

さて、前回は……ええと、筐体の塗装をしたんでしたっけ。
今回がこのシリーズの最終回、組み立てとサウンドチェックでしたね。
電子回路についての知識が0の高校生が作ったエフェクター、一体どんな音になるのでしょうか。

組み立ての手順

今回の組み立て作業は以下の通り。

いよいよエフェクターらしいパーツをくっつけることになってきました。
完成が近いことをひしひしと感じ、楽しみな気持ちと、少しばかり寂しい気持ちとが私の中で共存しています。
きっと、完成したら嬉しい気持ちで全て覆われるんでしょうけどね。

ちなみに今回も、基盤作り編に匹敵するくらいはんだ付けします。

というわけで、はんだ付けについて今回のエフェクター制作で少しばかり掴んだコツを、ポットの取り付けの写真と共にご紹介します。

はんだ付けをする時は、基盤のはんだ付けしたい部分にコテを押し当て温めてから、はんだを持っている方の手を動かしてはんだ付けします。
コテを持っている方の手はそんなに動かさなくても大丈夫です。
むしろ変に動かすより、コテを固定してはんだを押し付けていく方が安定し、かつ素早くできます。
このとき、コテで基盤を温める時間を十分にとること!!
しっかり温めた状態なら、綺麗にはんだが基盤に乗ってくれます。
トラブルレスなエフェクターを作るためにも、気が付いてよかったコツです。

こうして基盤にポットが取り付けられました!
そのまま電源周りのはんだ付けと、LEDの接着もしてしまいました!

さらにここに、先程の基盤とジャック・フットスイッチを取り付けて…

かなりエフェクターの中身っぽくなりましたね!!
メカメカしくてかっこいい…

蓋をして、ツマミを付け…
最後に消しゴムハンコで名前をつければ!
Astra、完成です!!

製作期間5日で完成したこのエフェクター、自分で作っただけあってとても愛着が湧きますね。各作業で失敗はありつつも、試行錯誤してなんとか完成させることができました!
とはいえ、一番大切なのはその出音。初心者が事前知識もない状態で作ったこのエフェクター…一体どんな音がするのか、あなたも気になっているはずです。
ということで、次はサウンドチェックをしてみましょう!!

サウンドチェック

今回、サウンドチェックの環境は以下の通りです。

  • 使用ギター…Gibson Les Paul Special
  • 使用アンプ…JCM 800 モデリングアンプシミュレーター

ギターのピックアップはミックス、アンプ設定はGAIN=1、BASS=4、MID=7、TREBLE=6、PRESENCE=6で音出しをします。
まずはエフェクトOFFのバイパス音から。

ここに、Astraをかけていきます。
エフェクターの設定を、GAIN=4、TONE=8.5、LEVEL=6にしてかけてみると…

おおおおおお!!!!
かなりいい感じに歪みましたね!!!
Marshallらしい暖かさと高音域の尖り方…少し粒の大きめなディストーションサウンドが、ロックなサウンドがよく似合うレスポールにぴったりですね!
後半はリバーブを深めにかけてシューゲイザーサウンドで鳴らしたのですが、これがまた気持ちいい。轟音が魅力的に鳴って、聴く人を圧倒するサウンドになっています。
個人的にはゲインを下げめにした音がオーバードライブに近く、汎用性が高い音で使いやすかったです。
軽音部に身を置いている以上色々な曲をコピーするため、この音はかなりありがたいです。

感想

正直、想像以上にいい出音で驚きました。学生の私でも手に入れやすい値段でエフェクター制作を楽しむことができ、そして完成後は実戦投入できる。
この経験そのものがお釣りになるくらい、得をした買い物です。
電子回路に興味があるギタリストの方々には、胸を張って自作エフェクターの良さを紹介できます。

考えてみると短かった製作期間…たった5日で終了したにもかかわらず、完成から半年以上経った今でも、鮮明にその時のことを思い出すことができます。それほど、このエフェクターは私にとって大きな存在になりました。

さて、長く続いたエフェクター制作シリーズもこれにて完結です。ここまで読んでいただきありがとうございました!!

それでは良いギターライフを!!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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とある高校生S

現役高校生で軽音部に所属しているギタリスト。中学生の頃にアコースティックギターを始め、さらに音楽の先生の影響でエレキギターを弾くようになる。エフェクターやエフェクターボードを見ることが好きで、楽器屋巡りが趣味の機材オタク。
Instagram https://www.instagram.com/seiga0120/

 
 
 
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