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完全DIY機材への道!!2024年 第一弾について

2024-07-27

テーマ:実録 ! サービスマン日記, ギター

ここで読者の皆様に深くお詫びを申し上げなければならない。
現在進行が滞っているThe Fuzzだが、しばらく放置せざるを得なくなりました。

その理由は「筆者のやる気が現状マイナス状態」なのです。
やっぱり自分が嫌いなものを作るべきじゃないね。
ホントやる気が出ない上に、完成しても「んで?いつ使うのこれ」となってしまうので。
しかし、このブログを楽しみに待っていてくださる有り難くも理解しがたい読者のために、完成はさせるが期日を確約できない旨を発表させていただいた。

という訳で、足枷外れた今回のネタはオーバードライブ(懲りてないね、全然……)だ!!

皆さんご存じオーバードライブの頂点に君臨するオーバードライブと言えばコレを思い浮かべるだろう。

Klon Centaur, CC BY-SA 2.0 (Wikipediaより引用)

じつは現在、内輪でこのクローン製作が勃発している。
その中の1人が私だが、実は何を隠そう私はこのオーバードライブがあまり好きではない。
好きではない理由が、「意外とノイズが多いね」「無駄にデカくね?」「歪が足らん」「高すぎだろ」など……。
まあ、貧乏人のひがみと言えばそれまでだが、にしても尋常な値段ではない。
そこで「んじゃ一丁作ってみるか!」となった次第。
いつもなら自分好みの音になるよう魔改造を施し、最後にはホコリが被るまでお休みいただくことになるのだが、今回はその値段と希少さに敬意を払いできるだけ(完璧なまでに)オリジナルに忠実に作ることにした。

そうなるとまず部品集めがキモになる。
特に入手が難しいと思われる部品が2種ある。

その1 クリッピング用のゲルマニウムダイオード

解析では1N270が付いているとの事だが、1N270にも色々あるのをご存じだろうか?
何も印字されていない、
1N60と区別がつかない、このような怪しいヤツには手を出さないことだ。
私はオリジナルのITT製1N270を偶然持っているためコレを使用する。

その2 コントロールポット

3つのコントロールが付いているのだが、ボリュームもトーンもゲインもすべてCTS製である。
特にゲインの2連100KΩBカーブは国内での調達はほぼ不可能だが、何とか入手したい。
初期のUSA製のRATもコントロールポットはすべてCTS製を使用していたが現在プレミアが付いているぐらい評価が高い。
私はCTSの100KΩBカーブを偶然所有していたので、もちろんこれを使用する。
あとボリュームに使用するCTSの10KΩBカーブも入手が難しいらしいね?
私は偶然持っていたので使いますが……。

その3 チャージポンプIC

ほとんど現在の電源昇圧回路には7660という品番のICが使用されているようだが、オリジナルに使用されているチャージポンプICはMAX1044。
偶然だがこれも持っていた。
ただね~、このIC壊れやすいんだよね。
供給電圧が一瞬でもオーバーすると瞬時に壊れる。
後々交換時の手間を省くため必ずソケットを使用する。

この3種が音の肝だと思っている。
細かくいう配線材や、プリントパターンの引き回し、パターンの線の太さや抵抗、スイッチなどキリがないが、今回紹介したパーツは最低限外せない物だ。

今回はここまでにしよう。
なんか自作記事っぽくなってきたが、今回はあくまでも私の制作レポートと、その音の評価なので余計なツッコミは御遠慮ください。
次回に続きます。

技術サポート / 盛 寿

Bogner、 ENGLのカスタマーエンジニア経験を経てあらゆるメーカーのAMPを修理し続け早や20年、中でもMarshallの修理では他の追従を許さぬほどの経験値あり。Noasharkエフェクターの回路設計者でもあり、あらゆる音響機器に造詣が深く、自分用のエフェクターは自分で作るがモットー。しかしただのビンテージコンデンサーフェチではないか?と噂されている事を本人は知らない。

 
 
 
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