今回の楽器は電池稼働のポータブルアンプの代表格『ピグノーズ・7-100R』だ。
このアンプは発表されてから50年以上経つ。エレキギターを長年弾いている方には、お馴染みのアンプであろう。もちろんサウンドハウスでも取り扱っている。ギター業界からアナログアンプが無くならない限り、小型電池駆動アンプの代表格として君臨し続けるであろう。
サウンドのバリエーションは横にある金属のフックを開けるとオープンバックの音色が楽しめる程度であり、近年、発売されているリズムマシン、デジタルエフェクター内蔵、ワイヤレス機能などの多機能が全く無い。音を出すには『豚の鼻』を時計回りにまわすだけ。電池もしくはAC電源が入っていたら『プチッ』と、かわいい音がする。
極めてアナログな音だ。デジタルアンプに慣れた耳の持ち主にはどうしても慣れない音かもしれない。
もちろん、デジタルモデリング・アンプも緻密に、設計した貴重な音を一台にまとめた長所があり、今後とも共存共栄であろう。
つまり、 この機材にあまり詳しくなくても、ブルース系音楽が好みのギタープレイヤーが弾いたら、乾電池、持ち運びアンプピグノーズに勝るものはない!!、と考える。
ブルース音楽を堪能出来る1986年発表の米国映画『クロスロード』でも使われている。
主人公はピグノーズをオンにして左手にスライドバーをはめているだけ。
映画後半に鬼才スティーブ・バイが宴会場のフロアの前で、『これでもか!!』と激しく演奏しているが、 その後の主人公との対決でスティーブは激しく弾きまくる事が出来なくなり、主人公は、もっと大胆なスライド奏法で勝っている。勿論、実際に弾いているのは他でもない、ライ・クーダーである。
多くの人が『ピグノーズは激しい音は望めない』と指摘するが、歪み系エフェクターの使用により、私は現代的なサウンドも得られると解釈する。オーバー・ドライブペダルでもディストーションペダルでも意外にも機材のノリが良いアンプだ。
普段、私はボリュームのつまみを9時位置で使っている。バッテリーは音量にもよるだろうが単三アルカリ乾電池で5時間は持つと仕様に書いてある。AC電源 は5Wで後ろ側から供給、コードがデリケートな素材なので注意して扱う様にしたい。(自身の経験より)
1480円 8月26日現在
この電源ケーブルはアンプ内の空間を生かして収納出来る(写真参照)。大変便利だ。また電源の供給はライブ会場によるが、出来れば新品のアルカリ電池の方が場所を選ばず便利だろう。

中を開けたらAC電源コードがぴったりと収まる。
以前、千葉市民会館でイベントがあり、ピグノーズとハンドメイド・歪みエフェクター『HOT CAKE』1個のみで演奏した事がある。またACバッテリー以外『スピーカーを傷つけない限り』アクセサリーが入る。私は内部を傷つけない程度にキョンセーム皮等のクロスを入れている。要するにスピーカーを破損する事が無ければ小物が入る空間だ。画像では私は使わない 電池をスピーカーに付けているが自己責任で入れてほしい。
またフック一つで開くので事故防止のため、貴重品は入れないように心がけたい。

中にアクセサリーが入ったりする空間があり、鍵や電池が引っ付くなど便利だが、スピーカーを破損しないように。私は電池の液漏れ予防にこの様にしている。ただし持ち運ぶ時は必ずマグネットに引っ付く電池や金属類は回収して外出する。
またアンプの左右にストラップを付ける事が出来るが、現実的にいえば『ストラップ用フックはおまけ』と感じる。私はフェンダーの定番モノグラム・ストラップを着けた事が あるが、市販のプラスチック製の固定パーツが容易に外れてしまった事がある。一度は試してみるのも良いと思うが、ストラップの脱落には充分気をつけてほしい。
さらに、このアンプは素晴らしいパフォーマンスが出来る!!ギタリストと手が空いている一人のメンバーによって思いもかけないパフォーマンスを出来る事がある。
本体を開けたり閉じたりする事で『エアー感あるワウワウサウンド』の音が出るのだ! 以前ボーカルに開閉してもらい、ライブでかなり受けた。
ただし頻繁にパフォーマンスすると、アンプを支える蝶番が壊れやすいかも。また電池が外れないように固定したり、メンテナンスを怠らない事。AC音源では出来ない。インパクトある、素晴らしいステージ・パフォーマンスを約束する。ここぞとばかりに使用して欲しい。
ピグノーズの外観はレザー仕上げっぽいが、価格が安価なので合成皮革だ。しかし激しく扱わなければ半永久的に使えるように設計されている。本国アメリカではツイード地や斬新なカラーの物も発売されている。
価格は¥14800。故障はまずあり得ないので、価格相応か?ヘッドフォンが使えれば完璧だが。
アメリカPignoseブランドのホームページより
サウンドハウスからアメリカのサイトに移るとこのようなツィード地や蛇皮などもラインナップされている。
この優れた性能をフルに使用したプロも多数いる。なかでも大御所エリック・クラプトンが使用していた事はあまりにも有名。ブルージーな彼にはぴったりなサウンドだ。
またリッチーブラックモアが、再結成ディープ・パープルの1986年発表、2ndスタジオアルバム『ハウス ・ オブ ・ ブルーライト』で使用していると、リットーミュージックから発行されている『レイド・バック』vol2号P32に書いてあった。曲名は書いていないが、音を聴けば一発でわかる。どの曲で弾いているかはお楽しみに!!
この『ハウス・オブ・ブルーライト』をオンタイムで聴いていた私は当時、この曲の異質な音色のエレキギターイントロに惹かれた。ブラックモアの数百ワットのマーシャル・アンプと違い、明らかに別の個性があった。もともと、ブラックモアが使用していたVOX のAC30でトレブルトーンを絞ったのか?長年自分の頭のなかにずっと引っ掛かっていた。ようやく上記の『レイド・バック』vol2号でわかり、溜飲が下がった。
シンプルながら可能性は無限大。奥の深いアンプだ。エフェクタ ー1個の値段で買えるので是非とも手にとってほしい。楽器店によるが、改造した個体も存在する。
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