こんにちは!
いつもお疲れ様です、“姿勢がみれるギタリスト”ことフジオカタクトと申します。
突然ですが、あなたはギターを改造したことがありますか?
ギターの改造ってハードルが高いイメージがありませんか?一度やってしまえば慣れてはきますが、最初は「ギターが壊れたらどうしよう」と不安になるものです。
僕も初めてトラスロッドを回したときは「もしいきなりネックが折れたらどうしよう」とめちゃめちゃびびっていました。笑
音色を変える改造というと、ピックアップ交換が最初に挙がるかと思います。しかし配線系は半田ごてを使うので、馴染みのない方からすると触りたくもない部分かもしれません。
今回はタイトル通り、特殊な技術がなくても簡単にできる、ギターの音を劇的に変える方法があるという情報をゲットしたので、実際にチャレンジしてみようかなと思います( ^ω^ )!
さて。その方法はというと「ピックアップのマグネット交換」です! これだけ聞くと「えー難しそう…」と尻込みされるかもしれませんが、これがまた本当に簡単なのです!
まずは必要な物品を紹介します。
① ピックアップ本体
② ドライバー(プラスとマイナス)
③ 交換するマグネット
④ アセテートテープ(ピックアップを保護するテープ)
これだけです!
③と④はサウンドハウスで購入可能ですのでチェックしてみてください。
MONTREUX ( モントルー ) / Rough Cast Alnico 3 Magnet for HB [9252]
MONTREUX ( モントルー ) / ACETATE TAPE
注意点として、マグネット交換は基本的にハムバッカーのようにバータイプのマグネットがついているものに限ります。またカバーがついているピックアップは、カバーを外すために半田ごてが必要になることがあります。自分のギターのピックアップはどういう構造なのか、これを機に調べてみても面白いですよ!
では実際の作業場面を写真で見ていきましょう!

まずはピックアップを用意します。
今回交換したのはYAMAHA SJ500EXというギターのフロントピックアップです。
このギターはリアがシングルコイル、フロントがハムバッカーという変わった仕様のギターです。今回はフロントのハムバッカーの音色をリアのシングルコイルに近づけるため、一番磁力の低いアルニコ3マグネットに交換してみたいと思います。

ピックアップの裏側についている4つの小さなネジを外します。

そしてピックアップの周りに巻いてる黒いテープを剥がしていきます。 元々ジャンク品で購入したギターについていたピックアップなので結構汚れていますね。

無事剥がせたら、マグネットが見えてきました。元々ついているマグネットを取り外していきます。

今回はマイナスドライバーで押し出す方法を取りました。 断線に気をつけてゆっくり押し出します。

無事に取り出せました。奥のマグネットが元々ついていたもの、手前が新しく用意したマグネットです。長さがちょっと違いますが取り付けに問題はなかったです。
この時注意したいのが、マグネットの向きです。あたり前ですが、磁石なのでS極とN極があります。これの向きが変わると音が変わってしまい色々ややこしいので、元々ついていたマグネットがどの向きで入っていたかを間違えないようにしなければなりません。 またマグネット同士をくっつけて極性の向きを確認しておき、新しいマグネットを差し込む向きを確かめておきます。

では差し込む向きを確認したら、新しいマグネットを差し込んでいきます。この時も断線などに気をつけてゆっくり作業します。
しっかり奥まで入りました。

あとはテープを巻き保護をして完成です!
このあとギターに取り付けましたが、問題なく出ました。ひと安心( ̄∀ ̄)

出音はというと、ピックアップ自体を交換したレベルで激変しました。 音色が変わったというよりも、特性が変わった感じです。
良い意味で低音が大人しくなり、すっきりアッサリしました。元々のマグネットよりも磁力が下がった為、歪みが乗りにくくなった感じがしますが狙い通りシングルコイルに近い音になったかなと思います。もはや交換前とは全く違う音です。
あまりに簡単にできたので、別のギターについている出力高めのピックアップのマグネットもアルニコ3に交換してみたところ、同じような変化がありました。
これがアルニコ3の特性なんだと思います。面白いですね〜!
他のマグネットも試してみたくなってきました。これが沼ですね…。笑
断線とマグネットの向きさえ気をつければ、難しい工程もないのでDIY初心者の方でも簡単にチャレンジできると思います!
たとえマグネットの向きを間違えてもまた向きを入れ替えれば良いだけですし!
ピックアップ交換を考えておられる方、ギター改造してみたいけど難しいのはちょっと…と思われている方、是非チャレンジしてみてください〜!
それでは!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら