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エレキベースの簡単改造

2020-09-30

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちは、Cheenaです。今回はベース全般に使える改造を紹介します。

皆さんは、ベースの改造、していますか?
ギターに比べて部品数やパーツの選択肢が少ないベースですが、少々の工夫とギターパーツの導入によってできる改造が色々あります。

例えばバーリテーナー。

SCUD ( スカッド ) / SR-GB475C

一般にフロイドローズトレモロ搭載のギターに使用されるリテーナーですが、ベースに搭載すると通常のベース用リテーナーよりも高い効果を発揮すると、ある「利点」を見せてくれます。

一つは高さ調整によりテンション感が操作できること。
ベース用に限らず皿形やカモメ型のリテーナーはスペーサーを使って高さを固定しているため、テンション感が簡単に調整できません。
しかし、バーリテーナーはスペーサーを挟まず、ネジの締め込みによってリテーナーの高さを調整できます。
これはブリッジ弦高によって音をタイトにする調整を不要にし、弦高を純粋に弾きやすさを優先して調整できるという利点もあります。

そしてもう一つはジャズベースなどにある症状、ヘッドでのA弦の共振を抑えるというものです。 一般的なリテーナーがD弦とG弦に掛かっているところ、バーリテーナーは全ての弦に掛かるように設置されます。
これにより、ペグ-ナット間での弦の共振を抑えることができます。

ストラップピンの交換もお勧めです。

GOTOH ( ゴトー ) / EP-B3 Chrome

ロック式ではないピンの形状は数種類あり、大別して「円錐型」と「皿形」の2つがあります。
円錐型はいわゆる「普通のストラップピン」で、非常に安価(1個50円~)で購入できます。 皿形は、円錐型よりもストラップが外れづらく、ゴム製のストラップストッパーを取り付けるとほぼ外れなくなります。
また、こちらも安価なことが特長です。

また、プレベなどのボディエンドが左右対称の楽器にはエンドピンを2本にするのもお勧めです。 これにより楽器がどこにでも立てかけられるようになり、作曲中や練習中でも気軽に楽器を置いておけるようになります。

また、山形座金(ロゼットワッシャー)というものもあります。

いわゆるネックジョイントネジのワッシャーのようなものですが、皿ネジの頭をすっきりと収めることができます。 楽器自作界などでは時折導入している人がいます。

3種類のパーツと使用法を紹介してみました。 それぞれは安く、非常に簡単に取り付けることができ、それでいて効果は高いのですが、なかなか知られていないものです。
次回の弦交換の時に、新しく組み上げてみる時に、導入してみるのはいかがでしょう?

それでは、良い楽器ライフを!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Cheena

中学校で吹奏楽部に入部、中3でエレキベースを買ったところ改造と自作の世界に魅入られてしまった。3Dプリンターやレーザーカッターなどを駆使した楽器改造・製作とエフェクター製作をしています。
twitter https://twitter.com/on_8va_bassa

元プロでベーシストのネモトと、クラフトマンでベーシストのCheenaによる、楽器への深すぎて自由すぎるこだわりトーク
→ C&N Crafthouse

 
 
 
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